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覚醒誤帰属

覚醒誤帰属とは一般的に吊り橋効果と言われる橋の中央迄両方から男女が歩いていくと、ドキドキ感を恋愛と勘違いする心理の事を言います。

「有難いのですが…何故貴女が態々?あの場には他にも人がいた筈ですが?」


楽しそうにうふふふと笑いながら、


「貴方がアタナスタ国の王子様?」


ディアナはグラッドに鼻が付く位に顔を寄せた。

グラッドは怒るかと思ったら真っ赤な顔をして目を潤ませている。グレッドの顎に人差し指を当てて


「お名前は?」


と艶のある声音で問うと、グレッドも視線を逸らさずに名前を告げた。


「グレッド・マティス・フォン・アタナスタです。貴女は?」


「私はディアナですわ。あの子の大叔母ですのよ。」


なんの劇を見せられているのだろうか?正直吐き気を覚えるのだけれど。今時大衆演劇だってこんな三文芝居やらないでしょう。


姪の子を拉致した相手にラブシーンを仕掛けて、相手も疑いなく乗ってしまう。


「僕とお付き合いイヤ!結婚をしませんか?」


頭がイかれてるよ。この流れでプロポーズ?貴方さっき私にプロポーズしたばかりだよね?

女違うな、精霊王の血族なら誰でも良いのか?

節操なさすぎて、どん引くよ。


「私で良ければ喜んで。でも私の方が歳上だけれど、良いのかしら?」


それなら先ず了承する前に言うべきでしょう。順番逆だよ。


「貴女だから良いんですよ。年齢なんか関係ありません。貴女はこんなに綺麗なのだから。」


「上手くいったわね。」


耳元で囁いた声の主に視線を送るとお母さんだった。


「ディアナの手の中見て。光っているでしょう?あれ私が作った魔石よ。作戦立てている時に彼来たじゃない?その時にちょっと血を頂いたのよね。エメラディアちゃんが付き纏われない様にね。ディアナも結婚したいって言っていたから丁度良いかなって。ほらまた一人片付いたでしょう?」


ディアナが隠している片手の中が光っている。成る程ね。感情のコントロールしちゃっている訳だ。


「じゃあ、この人はディアナに任せて行きましょう。」


お母さんは私の腕を掴んで転移した。

周りを見渡すと、エドやアテナも居て元の場所に戻っていた。


1時間もしないで、カップル作って来たお母さんを見て、一つの言葉が思い浮かんだ。


お見合いおばさんだわ。

読んで頂きありがとうございます。

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