結婚しちゃえ
精霊王の石は、精霊王とアレクサンダーと二人で作り直した。領地的に言えば、アレクサンダーは伯爵が行方不明で、取り潰された今となっては血統を継いでいるアレクサンダーで問題はない。ただ、他の領主が出て来たらどうするんだろう?
「やだ。エメラディアちゃん。他の血統違いが出て来た方が良いじゃない。石を支配する事は出来ない筈よね?お父様?」
「必ずしもそうではない。例えば他の契約領主が石を手に入れた場合干渉は出来る。何処の誰かが『運命の出会い。運命の相手』と宣った様な勘違いを起こす場合がある。まあ、誰かは屑男を拾い上げる天才の様だから、石が関係しているかは謎だが。」
お母さんは頬を膨らませて両腕を組み精霊王を睨んでいる。が、全く迫力がなく、痛手を負っている感じはない。そう言えば、グレッドと一緒にいる時ドキドキしたのは石のせい?今の言い方ならそう取れなくもない。
成る程。でも破壊したから全く問題が無い?
今作った石は?
「今作った石はそう言った事が出来ない様にしたよ。ラングラム領地でもお祖父様が行き来出来るようになるよ。そうしたら、エメラディアも自分の家に帰れるんじゃない?」
自分の家かあ。カフェまたやりたいなあ。と思ってしまった。殺されない様に逃げて来たんだよね。あの家に。そして今度は王家から逃げて来たんだよね。
あのバカ王太子と第二王子から。
あっ。思い出したら腹が立って来た。でも帰ったらまた結婚なんて言われたらどうしよう。
「結婚すれば良いんじゃない?結婚した女性に結婚は迫れ無いよ?」
成る程!…でも相手が居ない。
「忘れられているかも知れないけど、僕申し込んでいるからね。」
「俺も再会した時に申し込んだよ。」
「認めません!早くポイント稼いで、告白から始めて下さい。」
精霊王が態とらしく大きく溜息を吐いて
「私もお前にそれを使いたかったよ。エリーゼ。先ず自分を顧みなさい。」
小さく手を挙げて、私もと言う同意を表現したけど、お母さんは精霊王を睨んでいて私の方は全く見てくれなかった。
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