作戦実行2
翌日、ファボさんのお店に昼の閉店間近にやって来た精霊王に私が持ち帰った石をお母さんが渡した。
石を手にとり目を閉じた。暫くすると緑や赤や青色を放ち色が空中で混ざり合うとパーンと高い音を鳴らし石が砕け散り砕けた石が、光りを放ちながら振って来た。床に落ちた石は、色を失いただの塵となった。
お母さんは箒と塵取りで素早く掃除をした。
「お父様!お店の中汚さないで下さい!ご自分ではお掃除なさらない癖に!」
精霊王は消え入りそうな声て、すまない。と娘に謝罪をした。
お母さん…最強?
お店のドアが開き、エドが入って来た。
「あら、遅かったわね。」
お母さんが、使えないヤツ的な視線をエドに送り不満を露わに言葉を発した。
でも、人が持っている物を交換って難しくない?
私は早かったと思うけど。
「褒めて下さいよ。肌身離さず持っていた物を交換して来たんですから。此方が彼が作った石ですよ。」
そこ迄お使いに行って来ました。程で話すエドも凄い。テーブルに置かれた石は赤みが強くなっていた。
石を持とうとしたら、お母さんに手首を掴まれた。
「貴女は触っちゃダメよ。彼が作り出した石だから、もし、エメラディアちゃんが触った時に偶然でも彼が呼んだら、転移させられちゃうから。こんな危ない物を作るだなんて!こうよ!」
お母さんは、両手を石に向かって開き、魔力を放った。石は魔力を吸い取る様に光りを吸収して弾け飛んだ。その石屑を魔法で集めて火を出して燃やした。
「うふふ。これで魔石を作る事は出来なくなったわ。ふー危ない。危ない。」
なんだろうね。自分の母親から黒いモノを感じた。
うちのお母さん…精霊だよね?精霊って清いんじゃないの?今…黒かったよね?
「暫くしたら、王子様おなーりー。なんでしょうね。」
同意を求める様に、エドをお母さんが見た。
「そろそろ気が付いているかと思いますよ。団体様のお越しでしょうかね?」
そんな事を言っていたら、いらっしゃいました。
「嫌でもバカじゃない限り気がつくよね?自分で作った石なんだから。僕優秀だって言われているらしいけど、聞いた事ないかな?」
貴人らしい笑顔をお母さんとエドに向けた。
「あら、自意識過剰。私を超えてから優秀なんて言葉使って頂ける?」
お母さん!人間と精霊比べちゃダメなヤツです!自分に近寄る男以外には何故こんなにお母さんは厳しいんだろう?
「ごめんなさいね。お昼の営業終了しました。夜の部も団体様は店内が狭いからお受け出来ませんわ。」
と目が笑っていない笑顔で、押し出した。魔法で塩の壺を出して彼等に向かって投げつけてドアを閉めて鍵を掛けた。そしてドアに向かって
「またのご利用お待ち申し上げておりません。」
と言い退けた。
お母さん…ここファボさんのお店だから。それ言っちゃダメです。
怖いので心の中で反論した。
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