三度目の人生
ミートパイを片付けて、掃除、洗濯、お昼ご飯と仕事をサクサク熟して、アテナの所へ転移魔法で向かった。ドアを開けたアテナが、
「2日早かったじゃない!どうなっているの!」
絶対守る予定だったアテナは、守れなかった。
「うーん。生死の境にいる騎士が何処から来ているのか?ですよね。領地の辺りで何かあるんでしょうか?」
アテナは目を瞑って天井の方に顔を向けて顎を人差し指でトントンとゆっくり叩いている。
「戦?ちょっと待っていてくれる?」
アテナは転移魔法で消えてしまう。待ってて。と言われたから、自分でお茶を淹れてまったりしていると、アテナが帰って来た。
「ごめん。今日は長居しない方が良い。早く帰りなさい。面倒くさい子が来るから。貴女の匂い消すから早く!」
なんだか解らないけど、転移魔法で伯爵家に戻った。翌日アテナの家に行くと、アテナに謝罪された。
「鼻が効くのよ。あの子。参ったわ。今後は気配や自分の匂いを消す方法を教えるわ。それから、始めに比べたら魔法や剣も弓も上手くなったし、食事も上手く食べられる方法も見つけたから、私の所には1週間に1度位にしなさい。何が突発的な困った事があった時には迷わず来なさい。出来れば、髪の色や目の色も換えて来て。」
余程私を知られたく無い人がいるらしい。私は頷いた。アテナは昨日この国ファビスと隣国アタナスタとの国境でご競り合いがあり、王室が動いていると言う情報をくれた。それだけ聞いて早々に屋敷へ帰って、ベッドとは言えない藁の上にシーツを被せた寝床のシーツを捲り藁の中から魔法で乾燥させてある料理を取り出して、魔力を加えて出来立ての様なパンとスープを食べる。アテナが作った物を魔法でいつでも部屋で食べられる様にしてくれた。
アテナありがとう。
出会えて良かったわ。
そして、7月14日になった。戦は何が起こるか解らないから、前回、前々回を考えて、12日からアテナは見守ってくれていた。
7月16日にまた騎士は馬上て意識が無い状態で現れた。
私はまた、前回の様に湖を浄化してから、ティーポットで水を飲ませた。彼は元気になり馬で駆け出した。
此処迄は同じ。今回は誰も来ない内に逃げ出そうとしたら、森に悲鳴が響いた。嫌な感じこの上ない。
悲鳴の主は、毎度お馴染みのエメラディア様。
はい。死亡フラグ立ちました。
回収しない様にしなくちゃ。ただ、私はジェシカ様の魔法で声が出せない設定になっている。
あくまでも設定ね。
初めて会った時にアテナが解呪してくれたままの状態で、あれからは自分で自分に魔法を掛けて
魔法掛かったままですよー。
を崩していないので、バレては居ない。ジェシカ様より今私の方が魔法上なのかな?
そんな事よりも今回は何する?性格悪い聖女様。
「コイツが。聖女を騙るとは不届き者だな。」
振り返ろうとしたら、背中にドスンと痛みを感じた。
「エリーゼ!」
アテナが叫んだ。あぁ来てくれたんだ。ちょっと遅かったよ。
「ミート…パイが…」
最後の言葉にしては不可解な言葉を発してしまった。
「貴女は、こんな時に何を言っているの!」
ごめん…もう無理だわ。
目を閉じてフッと小さく息を吐いた。次の瞬間
顔をあげるとやって来ましたミートパイ。
魔法を掛けて床に落ちない様に。でも落ちた様に見える様にした。後で食べるのには、3秒ルールよりも綺麗に越したことは無い。
それよりも…フラグ回収しちゃったよ。
アテナの所に早く行こう。
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