二度目の人生
本日三度目の投稿です。
今日何回あげられるかな?
ミートパイに使われる食材考えた事ある?貴重なバターにトマトに玉ねぎに肉と小麦粉。みーんな高いのよ!バカなの?でも捨てるのは勿体から後でこっそり食べよう。居眠り前?の時にも、隠して食べた。
我ながら良い味だったわ。
「全く使えない!居眠りしている時間なんて貴女には、無いのよ!」
いや、下さいよ。過労死しちゃうから。どんだけブラックな職場なのよ。ジェシカ様とエメラディア様のドレスや宝飾品買うの辞めれば、人雇えますよ。こっそりと売っちゃおうかな。ダメだわ。バレたら殺される。
床も磨いて綺麗になったので、洗濯をする為に井戸に行った。さっき見た夢の中で、水をお湯に換える魔法教わったのよね。アテナに
「汚い!素材は良いんだから、お風呂に入りなさい。」
と言われたが、入れない事情を説明したら、水をお湯に換える魔法を教わった。夢だけど試しにやってみよう。
井戸から汲んだ水に人差し指を水面に浸けて夢と同じ呪文を唱えた。ふわっと暖かい風が顔を横切る。水に手を入れるとお湯に換わっていた。
素晴らしいわ。私の夢。
サクサクと洗濯を終えて、お昼ご飯の支度をしてから買い出しに向かった。途中迄歩いて行き、これまた夢でやったテレポートの呪文を唱えるとあーら不思議。夢の中で見た南の魔女アテナの家のドアの前に着きましたぁ。
夢なのに、凄いわ。ノックしたらアテナが出て来るのかな?
「今日は早いじゃ無い。どうしたの?」
ドアが開いてアテナが出て来た。本当に居たよ南の魔女。
「南の魔女アテナですよね?私今日が誕生日の名無しです。夢で貴女に会ったので本当にいるのかと思って来てみました。」
アテナは目を瞠いた。私は沢山瞬きをした。なんだ?なんだ?
「誕生日って今日が?どう言う事よ。…兎に角入りなさい。」
腕を引っ張られて、家の中へと入った。椅子を引き出して私に座る様に促して来たので座ると、アテナは向かい側に座って茶器を魔法で出して、お茶を入れてくれた。
それから黙って私の話しを聞いてくれた。
話しが終わる頃には、お茶はお代わりをして3杯飲んでいた。
「時間の逆行ね。多分貴女を救おうとした人が死んだ人を生き返らす事が出来ないから時間を戻したのよ。私が覚えていると言う事は、私に貴女を助けて欲しいと思っている人ね。エリーゼだわね。」
アテナは、カップに視線を落とした。エリーゼ?初めて会った時にも聞いた様な…誰だろう?
「あのジジイはアレクで手がいっぱいなのかしら?情け無いわね。絶対会わせてやんないからね。クソジジイ。」
アテナは口が悪いときがあるけど、今日はいつも以上だと思う。ジジイって誰だろう?
「逆行前は騎士を助けたのよね?そこは気を付けなきゃいけない日ね。4ヶ月後の7月16日で良いかしら?」
頷くと、アテナは私の手を取り
「守るから。絶対に守るから。」
と言ってくれた。屋敷へ帰ると伯爵とジェシカ様に呼ばれた。
「お前の様な名無しは一人じゃ生きてはいけないから、結婚相手を用意してやった。有り難く思う様に。」
伯爵の斜め後ろから馬飼のバンスが出て来た。
イヤ私名無しですけど、ですけれども!選ぶ権利やっぱりありませんか?バンスってエメラディア様信奉者なんですけど!私この人から殴られたり、蹴られたりしているんですけど!
生き残ったら逃げ出そう!
結婚はバンスが、
「エメラディア様が聖女と認定されたら。」
とかほざいてくれたお陰で命の危機が延びた。
聖女認定って誰がするんだ?
と不思議に思ったので、翌日アテナに聞いたら
「教会が認めるって事かな?若しくは精霊王が認めるって事じゃない?17年前に精霊王が『エメラディア・エリーゼを連れて来たら森へ人を入れる。』なんて言ったから、なんちゃら教会の上層部は覚えているでしょ。だからエメラディアと言う人物は聖女と考えたんじゃない?良く解らないけど。最近街には行かないし。」
へえーそんな事があったんだ。でもエメラディア様で合っているから間違いでは無いんじゃない?
「あー。アンタが何考えているのか解るわ。でもね、あのエメラディアは偽物なのよ。本来の名無しはあの子。これ以上は言えないけど。」
へーエメラディア様って偽物なんだ。…ん?今名無しって言った?私とお揃っちじゃない。知らないからバカにしていたのかな?酷くない?
いつ聖女認定するんだろう。出来れば7月14日前が有難いなぁ。エメラディア様が居なければ、助かる確率は非常に高い。
しかし、聖女認定は7月19日に行う事になった。やっぱり死亡フラグが立った。もっと早くやってくれよー
そして7月14日朝伯爵家の屋敷近くに馬上に横たわる騎士を見つけた。馬には乗れないし、森迄歩いて行くと時間が掛かる。テレポートで森の湖迄飛んだ。
アテナに
「短時間で助ける為には一人用ティーポットの注ぎ口を口の中に入れて飲ませろ!」
と言われたので、魔法でポットを出して湖に前の用に人差し指で浄化をしてから水を入れて飲ませた。
今回騎士は、直ぐに飲んでくれたので、早く立ち去った。辺りをキョロキョロ見回すとピッチフォークを持ったバンスが
「エメラディア様が言っていた通りだ!魔女め!」
と私の胸にピッチフォークを突き刺した。
かなり痛い。痛みが無くなり目を開けて顔をあげるとミートパイが飛んで来た。
またですか。二度目の死亡だった様です。
三度目の正直…になって欲しいなぁー。
ミートパイを食べられる様に片付けた。
読んで頂きありがとうございます。
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誤字脱字報告ありがとうございます。
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