やりたい事はデート
更新が遅くなり申し訳ありません。
「俺もエリーにプロポーズしています。騎士人生で無駄遣いはしていないので、お金は貯めてあります。い家だって購入出来ます。小さいかとは思いますが。」
ラルクアン様の声は初めては声高だったけど、家辺りから尻窄みになる。気持ちが大切ですよ。ラルクアン様。でもまだ結婚する気にはなれません。あれ?言葉にした方が良いのかな?返事しないと不味いよね。
「あのー。ラルクアン様もエドも気持ちは嬉しいんだけど、結婚はまだ考えられないんだよね。私…やっと自由になったから、まだまだやりたい事が沢山あるんだ。だからごめんなさい。」
「エディのやりたい事って何?」
おや?やりたい事…。何がしたい?料理と…デートもしてみたいな。あとは……ないわ。…私…やりたい事がないわ!今迄生き残る事しか考えていなくて。
やっと死の恐怖から抜けられたのに。目標を超えた事で、やりたい事が料理とデート…。
「料理と………デートしか思い浮かばない。」
小さく呟いたのに、ラルクアン様とエドは目を輝かせた。
「僕としようよ。」
「俺としましょう。」
殆ど同時だったみたいで、言葉がハーモニーに聞こえた。素晴らしいね。
「なら、ママとデートしましょう。デートは何も異性とは決まっていないのよ。ママとデートしましょう。そうしましょう。」
お母さんは手を叩いて喜んでいる。今此処で信頼出来る人は、精霊王しか居ない。本当にそうなのか目線で訴えると、頷いてくれた。
イマイチ信用ならない。が、お母さん提案を受け入れる事にした。
「明日丁度お店お休みだから、お出掛けしましょう。エメラディアちゃんは何がしたい?ママはエメラディアちゃんとお買い物したり、カフェでお茶したり、食べ歩きしたり、腕を組んで歩いたりしたいわ。」
天を仰ぎながら妄想の世界へと旅に出たお母さんの顔は、楽しそうだった。眠りながらも私を生かす為に時間を巻き戻していたのはお母さんだとアテナは言っていた。なら、デートは親孝行になるのだろうか?
なったら良いな。とお母さんの妄想に付き合う事にした。
翌朝、朝食を食べてからアパートの門迄二人で歩いて行くと、精霊王とエドとラルクアン様が立っていた。
「護衛をさせて頂きます。黒猫の件もありますから、まだ安全ではありませんから。」
エドが恭しく言うと、お母さんは忌々しそうな顔を三人に向けた。
「お父様まで?」
「お前はダメ男を引き当てる天才だからな。護衛は必須だ。」
どうやら私よりもお母さんが精霊王の中では問題児らしい。お母さんの方から、チッと言う舌打ちが聞こえたので、顔を向けたが、いつものお姫様スマイルだった。聞き間違えだったみたい。
「そう言えば、黒猫のジェシカ様はどうしたの?」
とお母さんに聞くと
「ああ。ペットホテルに預けたわ。再教育もお願いしたから大丈夫よ。」
魔法を悪い事に使う黒猫を預かるペットホテルなんかあるんだろうか?
お母さんが言う位だから、異次元空間にでも仕舞ったのかも知れない。と、この時思った。
「エリーゼ!アンタの娘助けたのに何でコイツを私に預けんのよー!」
とアテナと言う名のペットシッターが叫んでいるなんて想像もしなかった。
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