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プロポーズ

最近毎日お昼の終わり頃と夜の終わり頃に来るお客様が居る。長い髪を首裏で纏めて肩から前に流している。薄緑色の髪は光りを当てると輝くアッシュグリーン?瞳は私と同じアメジストカラー。私よりも多分歳上だと思う。立ち振る舞いは品があり、高貴な身分だと思う。でも、お昼の店仕舞いにも夜の店仕舞いにも必ず居てカヌアさん達と一緒に手伝ってくれる。

しかし、カヌアさん達がお似合いよ。と言ってくれても全くときめく事はない。

隙が無さ過ぎて、逆に警戒心しか出て来ない。

しかも、名前は誰が聞いても聞こえないフリをして教えてくれない。

貴族様は、高貴過ぎて下々には教えられない?


そして今日も時間通りにやって来た。


毎日同じ時間にやって来るのは不思議。少しのズレも無いから。


彼の後ろから、最近常連さんの仲間入りをしたエドがやって来た。彼は仕事で此方へ来ているらしい。

いつ帰るかは上司次第で解らないらしい。


「いらっしゃい。エドさん今日は何にしますか?」


エドは、ブラウンヘアにシトリンを思わせる瞳をしている。彼が来る時間帯は混む。アッシュグリーンの人と人気を二分していて、2人は違うテーブルに着くので、ファンが周りのテーブルを埋める。

客入り自体は良いけど、ドリンクのみで居座られたら店主のファボさん達に入る収入に響くので、カヌアさん達と考えて、


ドリンクのみのお客様は滞在15分迄


と貼り紙を貼ったら、回転が良くなって食事のお客様も入れる様になった。


エドさんもアッシュグリーンさんも女性が側に来ても全く眼中にない。エドさんは周りを見て話し掛けても良さそうかを判断しながら、会話をして来る。

アッシュグリーンさんも疲れて居ないか等きを使ってくれる。二人共優しいけど、エドさんの方が親しみ易い。エドさんと笑いながら話しをしていると、偶にアッシュグリーンさんは、苦虫を潰した様な顔をする。


変な人。


「エドさんモテるでしょう?地元に結婚相手でも居るんじゃないかい?」


カヌアさんがニヤニヤしながら問いかけると、エドさんは顔を真っ赤にして俯いた。


いるんだ。だよねー。女性が放って置かないですよね。


「幼馴染で。僕を救ってくれた人で。今度は僕が救ってあげたくて。僕の人生は彼女出て来て居ます。」


うゎーすっごい告白。聞いている皆んな一人を除いて顔が赤くなった。


「だったら此処で彼女を口説く真似は不誠実ではないか?」


アッシュグリーンさんが、エドさんを睨みながら告げると、


「不誠実ではありせんし、エディは大切な人ですから間違いではありません。」


意味深な返答をした。私口説かれた事あった?

世間話と、今好きな人がいるか?とかの話ししかして居ないと思うけど?

昼の部を閉店して少し経つのに、人が入って来た。

常連さんのモンドさん。鼻の辺りにソバカスがあり、市場の中にあるお肉屋さんの跡取りさんで、天然パーマの柔らかいハニーブラウンの髪で薄いブラウンの瞳をした人でファボさんがお店に来なくなってから通い出した人。ファボさんは余り良く思って居ないらしい。とカヌアさんが言っていた。


「出るかな?悪い癖が。」


皆んなが小声で囁き合う。


「僕と結婚して下さい。そしてこの店を盛り立ていきましょう。」


全員が、フリーズした。するでしょう!だって此処はファボさんとシーナさんのお店で、子供が産まれて大変な二人を子供に集中出来る様に預かっているお店なのに。何故二人で盛り立ていく必要が?

私は一時の人ですが?


「お前如きにやらぬ!とっとと帰れ!うつけもの!」


誰よりも早く反応したのはアッシュグリーンさんだった。何だろう不思議な返答だったけどありがとう。


「此処はファボとシーナの店だろうよ。本当にイカれた奴だよ。」


溜息混じりにカヌアさんが言うと、


「シーナの妹なら店主と一緒だろう!シーナ似だから結婚してやるんだ!」


「バカか!シーナは今は家族はファボだけだよ!事故で家族は亡くなったって知らないのかい?居ても妹は居なかった筈だけどね。エディは雇われた子だよ。全く!」


私シーナさんとは全く似て居ないと思うけど。モンドさんには似て見えたのか。どんな視力なんだろう。


「じゃあ、他人でも良いから。気に入ったから結婚してくれ。」


成る程。ファボさんが嫌う訳だわ。シーナさん命の方だもの。シーナさんに失礼だわ。明日から出禁だわ。


「どれでも良いは、どれもダメだから、どれでも良いんですよね?流石にそれは。私が好きだと、変わりは居ないと言われたら…違いますけど。取り敢えずお断りします。」


モンドさんは呆然と私を見ていた。うん。これは断られないと思っていね。私にも選択の自由はあるでしょう。アッシュグリーンさんは両手を組んで頷いている、この人も良く解らないわ。


「だったら俺は断らないかな?エリー探したよ。俺近衛騎士辞めて来た。エリーとずっと一緒に居る為に。エリー俺と結婚して。」


見た事が無い人がいきなり入って来て、いきなりプロポーズして来た。貴方は誰ですか?



読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや評価⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ありがとうございます。

増えていて驚きました。

年末でバタバタしていて、更新も不定期で申し訳ありません。

童話で星に願いを〜僕の大切な君へ を書きました。宜しければご覧下さい。

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