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追手

王太子 ギルバート視点になります。

更新が中々出来なくて申し訳ありませんm(_ _)m

町に探索に向かわせた騎士の1人がエリーと思わしき人物を見つけてきた。アッシュブラックにアメジストの瞳。探して居る人物には、到底結び付かない容姿だが、彼女は魔法で姿形を変える。ただ黒を選んだのは失敗だったな。地毛であるプラチナシルバーはいくらブラウンやブラックに変えても光りの加減で輝いてしまう。だからアッシュブラックなら彼女の可能性は高い。王家や精霊王達が追って来るのを想定したのだろう。だから精霊王や王家の力が及ばない隣国へ逃げようとしたのだろうが、国境を見えない壁で通る事が出来ない彼女は、知らなかっだのだろう。


罪人や精霊王に関わる何かがある者は隣国には行けない事を。


ここサイノスは森が1番近い為に精霊王の力がとても強い。逃げたつもりが、自分から側に寄ってしまっていた。意図せずに。だからこの町には精霊王も降り立つ事が出来る。


なら、精霊王も気が付いた筈だ。今回は自身が動く可能性が高い。


精霊王が彼女を連れて行ったら王家は二度と彼女を手に入れる事は出来ない。早くしなければ。と思いながらも準備に時間が思いの外掛かってしまった。王はセラフィムはもうエリーと婚姻は難しいと判断したが、セラフィムは


「あの日は彼女の機嫌が悪かっただけ。彼女とは打ち解けていた。だから僕が探しに行く。」


と斜め上の謎発言をかまし捲ったせい。で、逃げ出す程だからと、接触する前に彼女と同様に姿形を変える事が出来る魔法省から副魔法使のシエルを連れて来た。彼を連れ出すにも準備が必要になり、更に時間が掛かってしまった。


騎士の話しを聞けば聞く程彼女である。と核心めいた気持ちは強くなる。しかし、他にも報告があがる。


「精霊王に断罪された偽聖女が彼女の側におりました。」


怒りが込み上げて、手にしていた書類を握り締めてしまった。あの女は俺を騙して二度も殺人をさせた。自分の為に利用した。良く調べもしなかった俺もバカだ。あの2回がなければ。

どうしても考えてしまう。なんて狭量なんだ。

強く目を閉じて眉間に濃い皺を作る。あの女の前にでたら気持ちを抑えられない。


「私が様子見に行っても宜しいでしょうか?」


シエルが胸に手を当てて控えめに発した。

俺が姿を変えて行くよりも先ずシエルに様子見に行って貰い、偽聖女がしょぴかれているかも確認が必要だ。


「宜しいのか?シエル殿」


「はい。私も精霊王の血縁者には会ってみたいので、問題はありません。」


穏やかな微笑みに何故か安心してしまった。安心なんか何処にも無かったのに。


「申し訳ないが、シエル殿にお願いします。」


俺は後でこの選択を心底後悔する事になる。

読んで頂きありがとうございます。

ブックマークや評価⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ありがとうございますm(_ _)m

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