“友人”。
滝が、笑い出した。
「…………何?」
敦之が、そう言った。隼人が眉を顰めた。
滝は其れに返した。“嫌〜”と。
「はあ〜嫌、ごめんね。敦君の威圧が、凄いんだもん。ーーーー仲村さんでしたよね? 御挨拶遅れましたー。“橋本 和希君”の、友人やらせて頂いて居ります、『滝 蓮』とーー申します。職業は一応『ミュージシャン』です。 『歌手』ーーーーですかね。『バンド』の『ヴォーカル』と、『ソロ』でも『活動』しております。
嫌、嫌、実は俺、和希『君』が、『大好き』でして。でも『彼』、連れないんですよ〜。仲村さん、
俺からすると、あなたが『羨ましい』なあ〜。」
「………、滝君は、何、言って。…………」
「………、敦。」
「!」
滝の言葉を聞いた敦之が、訝しんで言った言葉を止めたのは、“隼人”だった。
「……………なんですか…………」
流石に。仲村 叶は、そう言葉を、絞り出した。××××辛うじて、だ。口の中は、苦かった。
「あ〜嫌、和希君て、そっちの『うちのメンバー』も、全員『和希君好き』、なんですけどね?
実は彼ギター上手いらしくて。嫌、うちの『ギター』が、言うんですよ。
俺ね? 『ソロ』活動始めるのに、後ろで弾いてくれる人、ーーーー探してたんですけどね?
そしたら、うちのギターが。『和希君』、ーーーー推すんですよ。こりゃ『信じる』しかーーーー無いでしょ? もう何回っもお願いしてるんですけどね〜一回も『弾いて』くれません。ーーーー。だから。
『仲村』さんが、とても『羨ましい』ですよ。『和希君』に、警戒されて無くて。『良いなあ』って。ーーーーーー俺なんて、もう。『嫌われ』捲ってますよ。はあ。
ねえ?『ダーリン』。嫌ーーーー『ハニー』か。」
「嫌、誰が『愛しいひと』やねん。滝君『悪ふざけ』だな。ーーーーやめて。『隼人』、怒ってるから。」
“和希”にそう言われて、蓮は『ーーは?』と言って、隼人を、見た。ーーーー、『酷』かった。『ーーーーえ?』と、冷汗と共に、滝は戸惑ったが。
× × ×
「ーーーー、兄貴。」
佐木 隼人は酷い顔のまま、兄『大和』を、睨んだ。ついでの様に、理一や太一もを。××××
目がすわって在た。××××××誰が見てもーーーーーー人相悪かった。××××××
「真逆と思うーーーーけどさ。 和希を『勧誘』してんの? 嘘だろーーーー。何、やってんだよ。俺を叱る癖に、自分等のが『よっぽど』じゃん。ーーーー『本当の話』なら止めて。ーーーー和希困らせてんなよ。 彼奴ーーーー『気遣い』なんだから、兄貴達の言う事なら、『聞く』に、決まってんじゃん。 『和希』、高校教師、成りたくて『成った』んだから、邪魔すんなよ。知ってんだろ?
普通ーーーー、『月花』の『法律』出てで、『やらねえ』からーーーーな? 『教職』なんてな。 しかも此の『馬鹿』、『首席』入・卒だぞ? 本当、『馬鹿』だよな。」
「隼人君ーーーー、お止め。『偶々』だから。」
「は? 『意味』理解ん無え。何言ってんだ?おまえはーーーー親に負担掛けらん無えからとか言って、『自力』で大学行った奴が。しかも理由が『教師に成りたかったから』とか。益々『理解ん無え』。ーーーー兄貴『達』は『知ってる』から、言わねんだろうけどな? 『蓮君』は、『知らねえ』だろ?
『そう』言ってやれば、ーーーー『良い』じゃ、無ーか。『はっきり』とな。
其処までして教師に『成りたかった』んだから、『無理は無理』だって。『馬鹿』じゃ無?御前は。××××っ。」
「……………………、は?」
「……………………、何で隼人が『ガチ』切れしてんだよ……………。」
「五月蝿え『法学部』。ちゃっかりと和希と大学一緒に行きやがって。此の『裏切り者』。」
「…………………、は?」
「……………隼人も『一緒』すりゃ、『良かった』じゃん。お前、敦之の事『大好き』だもんな。心配しなくても敦之さんなら、大学時代、予想通り安定してとても『モテて』ました。隼人『君』と、違って。っぅ」
「……………ぉぃ、」
「……………、和希様?」
「ごめんね、絵理撫ちゃん。ちょっと思い出して。……………っ」
「……………っ、大丈夫ですか?」
「っ、うん、大丈夫。……………隼人の『可哀想過ぎるエピソード』の、数々が、ね。……………っ」
「!」
「やめろ。思い出すな。忘れろ。ガチで泣くな。ーーーーっ、むかつくな!こいつーーーーっ」
「隼人、様。ーーーー和希さまを泣かせるの、やめて下さい。私、『怒り』ーーますよ?」
「!」
「えっ、ちょっと。……………」
× × ×
「落ち着け、絵理ちゃん。」
「はあ〜。ごめん絵理撫。もう『大丈夫』。」
「……………、和希君?」
「本当ですか? 和希様? 未だ震えていらっしゃいます…………御無理されないで下さいませね?私……………心配です………………本当に大丈夫でいらっしゃいますか?」
「うん。」
「絵理撫さん、“言葉遣い”、前に戻ってるから、気を付けてね。さて。そろそろ『お父さん』、来るーーかな?ーーーー」
と、海は和希『達』の茶番を止めたのであった。『毎度』の事だが。××××
滝が言った。“俺又『除け者』だった”…………と。
† † †
「ぷっ、蓮〜ごめんなあ! すっかり忘れてたぜっ。そうなんだよ。和希君と敦之ってば。実は『法学部』出、ーーーーなのよ。『法律』資格、持ってたり『する』のよ、此の『人』達。ーーーー、受けた?」
太一が言った。滝は答えた。『受けない』と。××××××
「そういや、敦が『入社』した時、おじさん凄え『歓んでた』な。」
「そーね、理一君。『後継者』確保って、な。」
「……………、太一君。『内情』の話、止めて。俺達『部外者』。」
「はあ? 何言って。俺達『身内』じゃん。」
「『御断り』致します。」
「……………………、何故、断わる。」
「あ〜、太一君が和希虐めっから。“嫌われ”てんだな。“俺”と、違って。」
“隼人”は、勝ち誇った。海は『止めれなかった』と、思ったのだ。××××××
† † †
「如何でも良いけどさ。 理一君達、もうそろそろ“時間”だろ? チューニングとか済んでんの?
一旦『車』戻ったら?」
敦之が言ったので、海は反応した。『え"』と。
「は? 海は何?」
「……………。太一兄ちゃん達、本気で言ってた、の? 僕は笑えないジョークかと。
“僕”の『計画』が、『崩れる』なあ。はあ。」
「は? “海”は“何言って”んの??」
太一がそう言った。海は溜息が酷かった。“あ〜あ”と。
「“陸”兄ちゃんが、来てくれる。“おねだり”しようと、思ってたのに。台無しだな〜」
「えっ、海、それ本当か? 陸君、来てくれんの? あ、それでおまえ。“ピアノ”とかか。」
海は頷いた。“滅多に弾いてくれないんだもん。”と。×××××
† † †
「だって陸兄ちゃんてば。『優しい』から。『悠太兄さん』とかに、気を遣って。陸兄ちゃんの方が、格段に『上手』だからね〜後ね? お父さんに『お願い』して、『ヴァイオリン』も持って来て貰ってるんだ。勿論『こっそり』と。まあーーーーあの『陸兄ちゃん』だから、バレてそうだけどね。でも『優しい』から、いつも僕の『おねだり』なら、『聞いて』くれるし。楽しみにしてたのに〜太一『兄ちゃん』の『下手くそ』な演奏はな〜『遠慮』して欲しい〜なあ〜w」
「ちょっ! 海君っ! 従兄弟の太一君『下手』違う! 俺『プロ』ね?!」
「へ? 其れは『ギター』でしょ? 僕今日『ギター』なんて、聴きたいと思って『無い』よ?
お兄ちゃんに『ヴァイオリン』弾いて欲しいんだよ? 『クラシック』で。後『ピアノ』も。
理解ってる? 太一『兄ちゃん』達ーーーーーー今日『文化祭』だよ? 『ライブ』じゃあ『無く』て?
今日、『メイン』、『ティーハウス』だよ? 本気でお兄ちゃん達の『演奏』で『合う』とでも?? ーーーー嘘でしょ? 折角の仲村さんのショコラが、霞んじゃうよ。 理解るかな〜『此の』繊細さが。 ………………、はあ。」
「海、其の辺に、してやれよ。」
と、言ったのは、周囲意外な、敦之だった。やり込められた“太一”に苦笑いしたのは“隼人”だった。
滝がぽつりと、こう言った。“チューニングなら済ませてます”と。××××××
「仲村さん、此の後“御予定”御座ますか? もし良かったら、『ティールーム』違った『ティーハウス』で、兄の『陸』に、ピアノを少し演奏してもらう『つもり』なので、如何でしょうか?
もしーーーー。断わられたら。『僕』が『演奏』してみようかと。『下手』なんですけどね。はは。」
「………………。……………は?」
「は? ……………海? おまえ……………弾けん…………の? え?」
“隼人”が、代表の様に、そう“戸惑った”ので、あった。敦之は何となく“予想”出来て在たので、余り動揺も見せなかった。××××
「お兄ちゃん“達”には『及びません』けど? ね? 『和希』先生?」
海の言葉に和希は勿論動揺しなかった。知って在たのだ。『海の実力』を。滝は呆れた。ちらりと仲村を見た。其の仲村は、こう言った。「じゃあーーーー是非、『見学』しようかなーーーー」と。
海は『歓喜』をみせたが、滝は戸惑った。『大丈夫なのか?』と。和希が聞いて在た。“ジャン・スモさんも行く?”と。
そして隼人が、こう言った。
「和希! てめえ、俺を先ず誘えよ! たくっ」
和希はきょとんと、こう言った。
「誘わ無くても、来るだろ?」と。“な? 敦之?”と、聞いて在た。




