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姫さま、『恋』をーーする。  作者: ※Rasp※Berry※
✝と或る名も無き星にて〜しがない教師と“恋”等の〜話✝
64/75

“『ティーハウス』・ショコラ.”

 ✽  ✽  ✽



 「お、海君、お疲れ様〜“盛況”だ、ね〜」


 「あ、“原”君。ーーーー“交代”かな?」



 「ん? “そろそろ”かな? しっかし。“勿体”『無い』ーーねえ。」



 「……………、“何”が??」



 「“此れ”で、“売上”、出さないって、さ。ーー」



 “飽くまでも『サービス(おもてなし)』ですからーーーー” “華月 海”は、そう応えたので在った。××××




 『本日』、『11月』の、善き日は、ーーーー私立『羽澄』高等学校、『文化(Fairy)(March)』ーーで、ある。





 『門』には伝統的なーー羽澄の『象徴』、『妖精(フェアリー)』モチーフが、彩られ(飾られ)てーー在た。ーーーー華月(創設) 陽藍()自らデザインした、装飾(モチーフ)で在った。



 実は『羽澄』の校章にも、デザインとして『取り込まれ』て在る。××××




 『透明な清らかな澄み切った』ーー“妖精”の持つ“羽”を、イメージして『羽澄』と銘打ったのは、陽藍自身だ。彼が成人して、最初に手掛けた『仕事』が、『此れ(羽澄高設立)』だった。ーーーーその後『十数年』を、歴て、息子『友』が、通うべくして通う『事』に、なる。『和希』と『出会わ』せる為に、陽藍が“仕掛け”た、『仕事』だったーーが、息子達とは、ーーーー恐ろしい。



 『手』を『貸さず』とも、『出会』った。『自分達』の、力でだった。陽藍は其の時、苦笑したのだった。



 『懐かしい』話で在る。ーーーーさておき。本日は思い入れも、深き、『フェアリー祭(通称・妖精祭り)』だ。××××××華月 “海”は、ーー“生徒会”、つまり従兄弟の“しょう”の依頼で、“給仕中”だった。××××




 『生徒会』主催の『御来賓』の『持て成し』なので、勿論『無償』だった。



 休憩所を用意し、海は『茶』と『茶菓子』で、もてなしして在た。『茶』は、『紅茶』。華月の会社のひとつから、提供頂いた、『特製ブレンド』・フレーバーティーだ。そして『茶請け』だが。海は『ショコラ』を、『提案』したのだった(・・・・・・)。勿論『思惑』有り気で。××××




 『場』は『利用させて頂く』ーーーーのが、『華月家(流儀)』だ。『ショコラトリー』成功へ向けての『デモンストレーション』だった。『無償』故に、抜かり無い。××××『海』も勿論『陽藍の子』なのだ。××××




 褒められる度、『ショコラトリー』説明を、挟んだ。『今創っています』ーーーーと。来月『オープン』なのだ。『成一』特製例の『プチ』だが『ケーキ』シリーズも、アレンジ『復活』予定だった。『チョコ』製品を。



 『ガトー・ショコラ』、『ミニ・オペラ』、『テ・オランジュ』…………海は思わず“にんまり”としたので在った。……………“傍目”には海は“天下無敵”の『美少年』故に、其の顔は、ただの『美顔(破壊力が増しただけ)』だったが。××××××××××




 勿論『メイン』は、和希考案、ーーーー『オレンジ×()薔薇バラ()ジュレ・ジャム』の、『浪漫ろまんティック・ショコラ』ーーーーだった。





 けれどそれは『店』が『オープンしたら』の、話だ。本日の『茶請け』の『用意』で、一揉め有ったのだ。



 『学校行事』。『生徒会』対応の、『来賓』の『持て成し』で、『予算』は『何処迄』使えるかーーーー要はそう云う話だった。『材料』ならば、父の『コネ』で、なんとでも成るーーーー。だが、『作り手は?』




 当然行き当たる『問題』だった。『和希』は、論外だ。忙しいも、勿論だが、和希が『技量』がプロ並み、嫌『以上』だとは、公表出来ないのだ。それに彼にだって『担当』の『クラス』も、在る。



 生徒会顧問でも無いので、関与は難しく、手出し出来なかった。何故なら。表向き、橋本 和希とは只の『いち、英語の教科担当教師』でーーーー在り、『学長』では無い(丶丶)のだ。




 一部を『除い』て。校長、事務長、理事で在りオーナー及び『創設者』の陽藍だけの、知る事実だった。



 他の職員には学長は創設者の『陽藍』だと、思わせて在た。それは『和希』の、『都合』だった。



 『学長』を名乗る事で、聴こえなく(届かなく)成る(為る)(情報)』を、嫌った(懸念した)のだ。





 さておき?






 ✽   ✽   ✽





 「ふ〜お疲れ様です。あ、仲村さんっ。今日、本当に“有難う御座ました!”〜。助かりましたっ。〜」



 “華月 海”は、そう言ったのであった。勿論“仲村 叶”に。××××××




 ××××××××××





 「どういたしまして。…………。こっちこそ“勉強”に、なったよ。………」



 「ふわ〜“そう言って”、戴けると。あ、ちょっと早いですが、今手が空いたので。此れ、お渡しして置きます。“御約束”の、『謝礼』です。本当に有難う御座ました〜」



 海はそう言って、改めて頭を下げた。




 仲村は渋々受け取り、海へと言った。“あのさ”と。



 「はい?」




 「謝礼だけどさ。貰っていいわけ? 君等、“売上”ないんだろ?」



 「“生徒会”の“一環”ですから。“従兄弟”が『前期』の、『会長』をしてたので、其の『ルート』からの『依頼』でした。従兄弟は『受験生』なので、本日は参加していません。『二年の時に、出し切った』と、言っておりました。僕は『其れ』を『去年』観に、来まして。今年『此処』に入学した『理由』も、其の時の『(体験)』が、大きかったです。友達と来たのですが、友達も皆、それで羽澄に『志望』を決めましたから。」





 「………………、」



 「………“仲村”さん、“学生の時の想い出”って、あります?」



 「…………、」



 「あ、すみません。“変な”質問して。“申し訳”ありません。…………仲村さん? “大丈夫”ですか?」



 「あ、いや…………」



 「疲れました? お茶、淹れましょうか?」



 「あ、いや。あのさ。………………」




 “叶”は、躊躇いながら、言った。其れは今日を“引き受けた”、『動機』だった。










 『“橋本”先生』って、“どういう人?”ーーーーーー叶はそう、問い掛けて在た。××××××




 『海』は『成程』と言って、『では』と『叶』に場所移動を、申し出た。『学長室』へと。















 落ち着いた『部屋』だった。××××××






 『海』は、『紅茶』を、淹れてくれたので在った。『心』が、落ち着く『様』な。















 『茶請け』として『持って来た』のは、『テ・オランジュ』であった。『シンプル』なオレンジのチョコレート掛け、スタイルの。




 『どうぞ』と、海は言った。『練習中なんですよ』と。





 「?  『海君』が、作ったの?」



 「はい。一応。来月『僕』、誕生日なんですけれど、其の『日』、『彼女』と『約束』しているんです。『御祝い』してくれるそうで。で、其の時、『僕から御返しに』ーーーーと、思って。色々『思案』はしたんですけど、『紅茶』淹れる『練習』とか。ーーーーでも『従兄弟』に練習見られてしまい、今回此の文化祭で『披露目(お願い)しちゃった(されちゃった)ので。『彼女』に『初』を、あげたいんですね。ーーーー僕。『日頃の感謝』を、込めて。




 あ、仲村さん。なので、もし良かったら、感想下さい。『助言』も凄く、助かりますが。



 何だったら、勿論『謝礼』致しますよ? 仲村さんは、『プロ』なんですから。ーー『指導料』は『当然』だと思うんです。勿論『時と場合』だとは、思いますが。



 今回の『お願い』は、僕の『一方的』な、もの。『謝礼』は『正当な物』だと、僕は思います。



 ーーーーーー仲村さんは、『どう』思います?」ーーーーーー




 ーーーーーー『なんか、試されてる、ーーーーみたいだ』ーーーー仲村 叶は、そう言ったので在った。××××海は、『すみません……………』と、謝った。申し訳なさそうだった。それで仲村は、少しだけ、力が、抜けたので在った。いつの間にか身構えていた事に、気が付きながら。××××××××。











 「ん? 海〜? どした? “在た”のか?」



 「あ、和希“先生”。うん、“使って”た。先生も『息』抜き?」





 “和希”が、入って来たので在った。××××××





 †   †   †




 「あっ、」



 叶は動揺で声に出した。



 和希は気付いたが、敢えて触れなかった。海に答える。



 「ふっ、海君。“息抜き”つうか、今から『昼飯』ですが、何か?」



 やや戯ける様な、いつもの和希だった。海は質問する。『何か食べ物持ってるの?』と。



 答えは『No.』だった。××××××






 「え〜? 僕何か買って来る?」




 「嫌〜?」





 「どうするの? 取り敢えずお茶飲む?」



 「ですね〜」



 「はい、はい。」




 海は『慣れた』もので在った。××××××






 そして又『扉』は、開かれた。××××××。





 「!」




 「和希、悪い。今日『瘤』付きだわ。ーーーー、? っと?」



 入って来たのは、敦之だったのだ。“絵理撫”を、連れて。海は訝しんだ。が、直ぐに理解した。





 「敦っ、止まるな! つかえるっ、先、進め!」



 何故なら敦之の背後から、隼人の声がーー聴こえたからで在った。海は直ぐに“気配”を、探った。“他”にも、“在”たーーーーーーの、だった。×××××ד面倒くさ〜”と、海は思った。ついでに顔にも出した。“包み隠さず”に。敦之が顔を顰めたのだった。“隠せ。”ーーーーーーと。××××××







 「和希君、お邪〜魔。……………あれ?」




 敦之達を掻き分けて顔を出した“太一”が、そう言ったので在った。背後で退かされた“隼人”の苦情じみた悲鳴が聴こえて在た。……………………眉を顰めた和希は、“絵理撫”は敦之が避けさせて“無事”だったので、悲鳴は気にしない事に『した』のだった。敦之に『さんきゅ』とだけ、言っていた。勿論、仲村に意味は理解らないのだが。××××××







 「絵理撫さん。……………」



 海はそう、声を掛けた。絵理撫が“茫然”と、していたからだ。無論“太一”にだ。敦之が何でも無い風に促して、和希の元へ、歩み寄らせた。其れから何か、持ち出した。





 テーブルの上で広げた其れは、『弁当』だった。





 「お待たせ。“2時過ぎで良い”とか、言いやがって。“忙し”過ぎだろ。ほら食え。さっさと。食いそびれねえ内にな。ああ、“絵理撫チャン”、頑張ったぞ。だから先ず“卵焼き”から、食ってやれーーーー、っ!っ隼人っ。!!」




 べしっ!ーーーーと、敦之は隼人の手を、叩いたので在った。勿論隼人は、痛がった。××××









 “そういやさっき覗いたら、「“ティーハウス、だっけ? ーーーー”悠緋と御仲間達、“頑張ってた”な。」”ーーーー敦之はそう言ってから、海へ言った。「何で御前は一人さぼってんだ?」と。









 勿論海は憤慨して、正当成る抗議を、した。隼人と太一は、揉めて在て、勿論一緒だった滝達は、呆れて物も言えずな状態で。和希はと云えば、敦之に急かされたので、“絵理撫”を誉めながら、『卵焼きタイム』に、突入して在た。勿論“仲村”も、呆れーーーーーー嫌、“茫然”と、“放心”近い、“唖然”タイムだった。





 「敦之さまに、美味しい『卵焼き(つくり方)』を、習いました。意外と簡単なのですね?」




 「ありがと。美味しい。」



 「又『作ります』ね。」



 「うん。」




 「此方と、此方は。ーーーー此方も『敦之さま』が、作ったのですが…………あ、でも!お米はわたくし、炊きました!」




 「うん、おにぎり『美味しい』よ。『彩り』綺麗だね。」



 「……………『握った』のは、……………敦之さまです。……………私は上手く『形』が作れなくて…………………。ごめんなさい。」




 「あ、和希。絵理撫ちゃん、握った奴は、御前ん家の、冷蔵庫ん中な。後で食え。ちゃんと美味いから。」



 「了解。ありがとな、敦。 絵理撫、『頑張った』ね? ありがとう?」





 「そんなっ、早く上達する様に、又練習しますね!」




 「練習は良いけど、な? 絵理ちゃんーーーー和希と俺居ない時、絶対『火』、使うなよ?」



 「ですね。其処は『お願い』ね? 絵理撫。 敦之居ない時『練習』駄目な?」




 『はいっ!』と、絵理撫は張り切って、答えた。海は『うちで練習すれば良いのに…………』と、言ったが。






 「海の家だと……………さ。最近“友理奈(丶丶丶)”領域らしいじゃん。後“オレガノ”達、気が散るから。…………」




 “そっか”と、海は返した。“茶”を、配りながら。“ところで?”と言って、太一達に、問い掛けた。





 「太一兄ちゃん達、何しに来たの?」




 「え、“サプライズ”に。知ってる海君? 俺達ね? 『芸能人』なのよ?! 『盛り上げ』来た☆のよっ☆いぇい。」







 「………………。へえ。」



 『従兄弟()』は、『塩対応』だった。太一は“びっくり”した。“ちょっと?!”と。




 「だって。“引退”したよね?」




 「休業ーっ、休業“中”な、だけ、だからあ! 海君、酷いわあ。俺、びっくり。」



 「乗せられんな、太一。」



 「煩いよ、太一。」




 「それより和希君さあ〜」




 「ちょっと、君達? 俺達“仲間”だよね? ねえ?」






 「“兄貴”達、煩いよ。静かにしろよ。“和希”休めねえだろ。たくっーーーー“子供がき”かよーーーー。」




 「ーーーー隼人はや?」




 「おいーーーー隼人? お前ーーーー『覚悟』出来てんだろうな?」



 「隼人。〜太一君、『喧嘩買う派』だよ?w ん?」




 太一に『わしっ』と、頭掴まれた『隼人(弟分)』で、在った。青褪める隼人。








 其れを余所に、滝は『よいしょっ』と、ソファーに腰掛けた。『仲村』の、横にだ。ぎょっとする仲村。



 敦之は呆れて『聞いて』みた。『滝君ーーーー』と。




 「ん?」




 「止めねーの?」




 「大丈夫なんだろ? 皆『隼人はやて』君、可愛くて仕方無いんだろね。『微笑ましい』ね。」




 『あっそ』と敦之は、諦めてそう言った。それから、




 「あの『ティー・ハウス』の『ショコラ』は? 仲村『さん』が、お作りに為られたんですか?」と、






 急に『余所行き』の顔で、質問したので在った。仲村は海が淹れ直してくれたお茶を、カシャンっとソーサー(受皿)へと、取り落とした。“溢さず”にも。“敦之”の『笑み』で。喉の奥で、何故なのか“あ……”と掠れた声が、音に成らない音がしたのだった。

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