“『兄』、ーーーー来たる”。
「美味しいっ。海君、此れってーーーー」
“エリナ”サンは、そう言ったのだが。××××その時また“来客”を知らせるベルが鳴った。××××
「お邪魔しま〜す。あ、いた×2。よっ隼人。“逃さ”ねーぜ。ふっ」
そう、セリフみたいに言って入ってきた“人”の顔を、俺は知っていた。
「げっ“太一”君っ、っ!ちきしょハメられたっ!っ」
そう、俺の横で“佐木”が言ったのだ。ーーーーは?知り合いな訳??“瀬野尾 太一”だぜ? “ジャン・スモ”だぞ?ーーーーーーっ、なんで??
「あら“御兄様”。“ごきげんよう”。“皆様”も。」
エリナさんが、そう優雅に言ったのだった。ーーーーえ?
「あ〜太一兄ちゃん。今日は“隼人”兄ちゃんの件は後回しにして。ん〜?“何で”此処に在るって、解かったの?」
エリナ“さん”の横で、華月 海君が、そう言った。××××××××『太一』兄ちゃん?え?
瀬野尾さん、だけじゃ無い。『ジャンピング・スモール・スモール』全員いたんだ。××××××
え?海君と“エリナ・サン”て、姉弟なの??
××××××××××××××
「御前等ひとん家ずかずか入って来んな。遠慮しろ。後今取り込み中な。たくっ。」
呆然とする俺に、そして華月さんは言った。“ごめんね”と。××××××
「悪いね、仲村君。来て貰ってるのに、こんなんで。呆れただろ?」
華月さんはそう、苦笑したのだった。俺は、一瞬呆けてしまった。そして慌てた。“いいえ”と夢中で言っていた。××××××
「だっ大丈夫ですっあのそれでーーーー」
慌てた俺に、華月さんは“ああ”と応えた。××××××
「先刻の、話。あれ真剣な“お願い”だから。君にもし気が有ればーーーー」
「是非!」
「っ、!」
そう俺は“即答”していた。××××××××
「ーーーー。そうか、ありがとう。一度“良く”、考えてみて? 未だ“詳しい説明”一切してないしね。
そうだね。一度落ち着いてから、もう一度“詳細”説明させて貰えると“助かる”な。どうだろう?
今の『仕事』の関係も有るだろう? 仕事として依頼するからには“給料”発生するしね。その辺りの話し合いも必要に成るだろう? 此方の要求と君の条件が合わなくても依頼を出来ないしね。ーーーー」
華月さんはゆっくりと、そう俺に“説明”した。俺は思わず、「ーーーー今では駄目ですか?」ーーーー
そう聞いていたのだ。××××××××××××
「………………、う〜ん。」
華月さんが呻った。顔色は変えずに。
「義叔父さん、俺達、一度外そうか? 仕事の話なんでしょ?」
そう言ったのは、ジャンピング・スモール・スモールの、ベースのひとだった。確か名前はーーーー
「大和。お前は“隼人”迎えに来たんじゃ無いのか?」
ーーーーと、華月さんが。そうだ“大和”だ。そうだった。え?迎え?は?
「うんーーーー迎えというより、“顔”見に。此れでも一応俺、『兄貴』だし。無事ならもういいよ。」
“ベース”の“大和”サンは、そう言ったのだった。ーーーーーー『兄貴』?
「ごめん、皆。ーーーー行こう。」
そう言って“ヤマト”サンは、部屋を出ようとしたんだ。けれど、ーーーー「っ、待ってよ!兄貴っ」
“佐木 隼人”が、叫んだんだ。××××××××××
✽ ✽ ✽
“隼人兄ちゃん”が、叫んだ。けれど僕には関係無い。しかも此処は“僕”の家だ。僕は僕の“仕事”をしなくちゃ。♢♤♧ーーーーーー“僕”は、動き出した。♧♤♡♢ーーーー。
「仲村さんーーーー今日来ていただいて、有難う御座いました。あの、“紅茶”、どうでした?」
“海”は笑顔でそう聞いた。××××仲村は応えた。
「え? ああうん。美味しかったかな?」
「そうですか。有難う御座います。何番目が一番イケてました?」
「ーーーー、っ、え? ええ?」
海は笑みを崩さない。大和は未だ行かずに其れを見て在た。××××
「え〜と、あ〜………………そうだね。強いて言うなら…………。『3杯目』かな。………………『チョコレート』、いや『ショコラ』のせいだと、………………、思うけど……………っ」
「そうですか。『チョコレート』は?どうでした?どう思いました?」
言われて仲村は思い出した。『感想を』と言われた事を。××××××そして答えた。“美味しかった”と。
「ああ、うん。あのショコラは素晴らしいと思った。これから売り出す商品なの? 華月さん、……………っ、“お父さん”の『新作』なのかな? 海『君』ーーーー?」
仲村はそう言ったのだ。××××××××瞳の輝きを、海は見た。そして“困惑”も。
「『使われた材料』とか、『作り方』とか、ーーーー。『判り』ますか?」
海は真顔でそう聞いた。そして流石に仲村は戸惑い出した。××××××
「ーーーー何? なんで? 何の為の質問なの? 何か試してるの? ーーーー俺の事を?」
流石にそう言った仲村に、海は笑顔を向けた。そして言った。『はい。』と。満面の笑みで。××××××
「でも『今』は『答えて』欲しかったです。残念ーーーー。仲村さん、『ごめんなさい』。『不合格』です。はあ〜本当『残念』だなあ〜お父さん〜“駄目”だった〜ごめんなさ〜い。
あ〜それにしても。一番酷いのは隼兄ちゃんだよね。僕が仲村さんのファンなの知ってた、癖に。知り合いなの隠してるーーーーとか。」
華月 海の言葉を、勿論『仲村 叶』は、理解叶わなかった。××××××××
「えっと。………………『不合格』って、なに?」
「あ、はい。ごめんなさい。頼みたかった『お仕事の話』、頼めなく為りました。ごめんなさい。」
そう海は頭を下げた。
「………………………、なんで?」
“そうですね”と、海は答えた。
「敢えて“説明”として“補足”するならば“時間切れ”と云うべきかと、思います。」
海はそう言った。××××××仲村は“は?”と応えた。
「答えは“薫り”です。」と。
海は又満面の笑みで叶へと言ったのだ。××××××
「………………っ、は?」
海はにこりとした。けれど、応えは仲村で無い場所から来たのだった。“もしかしてーーーー”言ったのは、隼人だった。
「海ーーーー」
「何、隼兄ちゃん。」
「嫌、“和希”に『確認』したいんだけどさーーーー」
「やめとけ隼人。『無駄』だから。だろ? 海ーーー。『隼人』が正解だろ?」
「はは」
「ははってお前。ーーーー違うのか? 『和希』の『薫り』だろ? あれ。だろ?『絵理撫』ちゃん?」
「え?あ、はいーーーー敦之さんーーーーっ、良くお分かりになられましたね。ーーーーっ」
「…………………。剥れんなって。俺大概『一度』食えば『憶える』から。まあ、『隼人』も、な。」
「は?ーーーーーっ、何? っ、なにがーーーーー」
仲村 叶は、混乱して在た。××××××
「僕から説明した方が良いの? お父さんーーーー」
海の戸惑いの質問に、父は重い口を開いた。「ちょっと“待て”よ。」と。ーーーーーー“紺”と“和希”が、降りて来たのだ。“オレガノ達”を、連れて。××××××××
「基さん、お待たせ致しました。紺が手伝ってくれたんで、誉めてあげてくれます?」
「頑張った!」
「お、紺ちゃん、お疲れっ。ありがとな〜流っ石♪」
「………………あれ?“俺達”は? ………………あっ!“姫さま”…………っ、」
「カルミアっ!」
「うわ!ごめんなさいっ」
「気を・付け・ろ。たくっ。」
「絵理撫、お疲れ〜お帰り。あ、“敦”、ありがとな。お前もお疲れ様〜さて、と。基さん“此処”置きますよ。んじゃ俺“帰ります”ね。はい、帰るよ絵理撫。おいで。ん?憂莓さん“達”は? 何処?」
「え、ちょっと和希君。“食べて”いかない気?たくっ、此の子は。ーーーー」
「嫌だって基さんーーーー俺“他人”すよ。“図々しい”でしょ。“毎回”過ぎて。ーーーー帰りますよ。」
「あのねえ。君ねえ。はあ。」
「嫌待って和希“君”さ、君、俺の“義弟”じゃん。ーーーーー他人“違う”からね?」
「“嫌”です。」
「!!」
「ぷっ」
「太一“君”、拒絶される。くっ」
「笑うなお前等。ちょっと“和希”君?」
「“嫌”です。んで“憂莓”さんは?」
「あ、悪い和希。憂莓さん“未だ”帰って無い。多分ーーーー“スーパー”言った。“特売”じゃん?……………………………………っ」
「え?」
「…………………………。“タイム・セール”か。」
「“タイム・セール”、…………………、だな。」
「敦、お前“荷物持ち”頼まれなかったのか?」
「多分“直夏”が、行った。“友理ちゃん”言ってたから。“憂莓さん”に、さ。」
「……………………、あ〜。じゃあ多分“大丈夫”…………………。か? な?」
「だと“思う”ぜ。さてと。和希帰るなら俺も帰る、か。あ〜“じゃ〜な”『御・兄・様』。んじゃね“伯父”さん。」
“お疲れ”と、美津原 敦之は、“叔父”『陽藍』へと、そう言った。××××
そして止めたのは『理一』だった。××××××
「ーーーー“敦”、“御兄様”とは。ーーーーーー“俺”に言った?」
「他に“誰”在んの?『ねーちゃん』元気? あ、ごめん。旦那“達”置いて、『旅行中』だっけ?悪いね“忘れてた”わ。さて帰ろ。」
「敦之さん………………“居候”させて?」
「隼人…………………。」
「彼奴……………どさくさに紛れて………………。」
「隼人、俺引っ越し準備中だから無理。実家帰れよ。“隣”だろが。お前は。和希帰るぞー。」
「んじゃ基さん。今度“店”行きますね。じゃ。行くか、敦。」
「あれ、敦兄ちゃん“ごはん”食べていかないんだ?」
華月“海”が、そう言って。ーーーーようやく、“仲村 叶”は、フリーズが解けたのだった。××××××
けれど。
「あ〜“和希”君帰るなら、“俺”も“帰ろう”かな〜駄目かな?」
そう言った『滝 蓮』の“言葉”に、彼は再び“フリーズ”したのだ。『は?』という単語しか、出て来なく為って在た。
「蓮っ!蓮こそ“他人”じゃん! 和希君“俺”の“弟”だからな!横から奪うな!」
「はははは。何言ってんの?太一。俺は“友人”ですけど?」
「……………喧嘩すんな。」
「……………。はあ。」
「………………“兄貴”何気に一番リアクション“酷え”な。……………………」
「隼人。」
「何? 理一君?」
「毎回だけど?」
…………………………………………………………………………。「え?」
そして“華月 海”は、ようやく言った。“ねえ?”と。
「皆“此れ以上”自由に『する』なら。ーーーー僕『陸兄ちゃん』呼んじゃうけど?」と。
青く為った“ジャン・スモ”は、『ごめんなさい』と、謝ったのだった。××××××××けれど“無駄”だった。
丁度帰宅した“様”で、海は出迎えた。荷物いっぱいの“母”と“兄”と、義理の姉とついでにその“旦那”も。
「お帰りなさ〜い。“お客様”来てるよ?」と。
“憂莓”は「そうなの?」と答えた。“和希君じゃ無くて?”と。




