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+間幕+“ じゃんぴんぐ すもーる すもーる ”の皆様達、とりま“休業”します。〜

 「だからさ?毎回毎回“蓮”、お前はさ、俺“達”居ない場所で“何”してんの?それ?」


 「まったくな〜。」



 「……………………………。はあ。」



 「待って待って。大和のそれ、一番“きつい”から。何それ。」


 「溜息だろうね。」


 「溜息だったな。」


 「溜息吐いちゃいけないの? 俺だって“溜息”位、吐くよ。…………………はあ。」


 「ちょっと“待って”?何で“俺”、今日“いる”のかな?」



 最後にそう発言したのは、平坦な容姿の其の男、“橋本 和希”だった。何故いるのかーー此処は場違いにも“滝 蓮”の部屋だった。



 ×××××××××××××××



 「え? “俺”が“呼んだ”から?」


 蓮はそう答えた。仲間達は、気にもしていない様子だった。“何か可怪しいの?”位の、感じだった。



 「ふー。えっとですね。滝サン。……………」


 「ヤダ和希“君”、他人行儀。」


 滝が巫山戯たが、仲間達は止めやしなかった。“待って”と思ったのは、和希だけだった。



 ××××××××××××××××



 「和希さま〜」




 「嫌、そっちも“待って”。」


 橋本 和希は、気分は“四面楚歌”だった。“此の構図”はーー絶対“可怪しい”と。



 「待てません。」


 「待てませんじゃないでしょ。“さま”禁止だよね?」


 先ず“彼女”へ言った和希は、“あっ”と、一勝を勝ち取った。さて。次だ。


 「ま〜今、陽藍さんが居る訳でも無いし、多少は良いんじゃ無いの?ね?“ベニバナ”さん?」


 「“エリナ”です。」


 「え?」


 フォローを入れたつもりの蓮は、“姫”からクレーム(不意の謎反撃)をお返しされたのだった。



 ××××××××××


 「はあ。ーーだからね? “君”。俺は、“ジャンスモのれからの”に、無関係でしょう。ーー何で呼んだの?」



 和希は滝へ、そう言った。ジャンピング・スモール・スモールは、暫し無期限での活動休止に入る事を、改めて発表したのだった。合わせて滝の“ソロ”と、“結婚報告”もされた。



 ジャンスモの“他”メンバー達は、此の機会に、“経営”に参加するのだ。正しくは“覚える”だが。



 滝以外のメンバー達は、会社重役達の“息子”だ。勿論父達が“隠退”すれば、会社の“経営”を担わないと、間違い無くーー潰れる。




 それは滝にも理解って“在”た。初めからの“約束”だった。滝が経営に加わるか、ソロに成るかは、“其の時に”考える事にするーーと、始めた活動だった。



 今回、選んだのは滝では無かった。“失態”と言われ、強制的に“デビュー決定”だった。



 大和や太一達も“その方がいい”と言った。理一は、敢えて何も言わなかった。滝が決めるべきだと思ったのだ。勿論、本音を言えば、滝 蓮の“才能”は、“裏方”では“無い”ーーと思った。





 自分達の“覚悟”は、とうに出来ている。けれど蓮は、違う。本音を言えば、“巻き込み”たく“無い”のだ。




 先日、“シークレットライブ”の日に、“刺激”を受けた“蓮”は、“全て”ーー思い出してしまった。





 “忘れていた”過去迄もーー全て。





 蓮は“昔”を“ぼんやり”としか憶えていなかった。だが先日、“和希”に“近付き過ぎた”蓮は、







 等々、









 “覚醒”してしまった。力と共に“記憶”も手に入れたのだ。るーー記憶も、“要らない”記憶もーーだ。







 “陽藍”という“完全に真黒い存在”の事も、思い出した。“自分”が“本当”に、“憧れた”或の“男”の事ーーーーも。全て“壊せ”て、全て“救え”る哀しい或の男の“事”を。




 痛みだった。“陽藍”と言う名の“記憶”は、痛みそのものだった。しかも、蓮が今迄“思い”出せなかったのも、“陽藍”の“仕業”だった。




 “又出会ったなら、又始めればーー良い。”彼の考え方は“そう”だった。



 思い出した。“最後”の陽藍の“台詞”を。“俺は御前の前から消える時には”






 “全て消してから「いく」ぞ。”ーーーーーーーー強烈で強力な“プロテクト(封印)”だった。






 “それでも御前が又「俺」を選ぶ(・・)ならーー”又“来れば”良いーーと。





 其れが呪文だった。“言魂”と言う。






 “やられた”ーー覚醒と言う“只の頭痛・・”にーー打ち勝った“蓮”は、そう思った。




 “おはよう滝。何だ残念、目覚めちまったのか。”



 陽藍がそう言って、目覚めた(丶丶丶丶)は、陽藍をけた。




 “本当に記憶消すと思わないでしょうよーー何やってんすか?あんた(・・・)はーー”




 ぐらりと揺れる脳味噌を目眩から立ち直らせながら、蓮は陽藍に、悪態・・付いた。悶絶の末に“起きた”男に、陽藍は場違いにきょとんとした後に、盛大に笑い、吹き出した。“おまえーー中々だな”ーーと。




 “俺は人体実験のかーー”滝はそう言った。陽藍は更に笑いながらした。



 “猿で実験したら”「人体じゃ無いだろ。馬鹿だなおまえってさ。はあ。」



 蓮が“説明”しながら盛大に溜息を吐いたのだった。“オジさんなら言いそう”仲間達は、そう思ったのだった。




 「ーーで?何で“俺”は呼ばれたの? 愚痴?」



 和希は笑わずにそう言った。“本当場違い”と。思わず笑ったのは滝だった。和希は仏頂面だった。愉快な程に。“間違い無く『蓮』だーー”と、仲間達は思った。“った”ーーと。




 「呼んだ理由あるに決まってるでしょ。和希っちは。一緒に週刊誌に“抜かれた”仲でしょ。何言ってるかな、此の“ひと”は。“参加”して。」


 「は?何に?」


 「“参加”して。」


 「え…埒開かない……面倒い。うん“嫌”かな。“お断り”します。」


 「ちょっ冷た! 聞いてから! 聞いてから断って! ちょっと! 全く。」



 “侮れないわー”と蓮がぼやいたが、仲間達は無視した“話し合い”をしていたのだった。



 「はー。ジャンスモのメンバーは今迄一体“どんな”苦労をーー嫌、考えまい。察しますよ。お疲れ様でした。ーーじゃ。“エリナ”、お待たせ〜」



 「帰れますか!?」


 “帰れる帰れる”と和希が言って、蓮が“未だ〜!”と叫んだのだった。ベニバナ改め“エリナ”姫改め“さん”は、“お留守番”出来ずに、付いて来たのだった。“滝君(トコ)だよ?”と言ったのだが、“大丈夫です!”と。



 帰りに“ごはんならーー”と、デート“予定・・”だった。“忙しいから遠出とかは又今度ね”と。元気良く“はいっ”と言った彼女を、可愛いと思ったのだった。ーーーーーー



 「ちょっと〜本気まじで“聞いて”から帰って?」


 蓮は再度そう言ったのだった。一応和希は、振り返った。




 ×××××××××××××



 「はい?」


 「だからね。和希君。」



 「蓮の“我儘”大爆発。嫌爆進?」


 「ごめんね、和希君。」


 理一、太一、大和が順に言ったのだった。苦笑しながら。



 「「「俺達の“休業中〜”蓮の“面倒”みて欲しいなって。ほらこいつ、“此れ”だし。」」」



 ジャンスモメンバー達は“過保護”全開だった。橋本 和希は、気付いた。




 こいつら、“友”とーー同類だと。





 一応溜息を吐いてから、彼は言った。“勿論断りますよ”と。




 ×××××××××××××××




 報告に行ったら、陽藍は大爆笑だった。“イケメン台無し。ま、いっか。”と思った弟子は言った。



 「俺、『高校教師』なんですけど。何を言い出すんですかね、或の人達は。ーーーー馬鹿なんすか?」と。真顔で言って置いた。



 「まーな。」


 笑い転げながら陽藍は答えたのだった。丁度、その時陽藍の『友人』は入って来た。




 “どうした?”と言った男に、華月 陽藍が転がったままに、言った。




 「よお、“かずいち”。珍しいな。どした?」と。甲田こうだ 一一かずいちと言う名の男だった。陽藍とは腐れ縁の、幼馴染みだった。



 「和希君久々〜“こいつ”どしたの?」


 甲田 かずいちが言うので、和希は答えた。“笑い転げてただけ”ですよ?ーーと。



 面食らったかずいち(一一)は、一瞬間を置いてから堪え切れずに笑い出したのだった。



 “昔から良く知る”ーー此の男(華月 陽藍)と一緒に。横腹が痛いと訴えながら。



 「おい『フェアリーボーイ』、ど〜にかしろ。腹痛いわっ。」



 「何でおまえが“笑ってんだ”よっ。かずいちっ。話、ーー聞いてもいないのにっ。横腹痛いのは俺だわったくっ。くく、ははは」と。




 溜息混じりの和希は、笑う“おっさん”達の横に、ーーーー座り込んで、諦めたのだった。“駄目だーー此の人達ーー”と。




 海と紺が“居候達”と共に“下りて”来て、笑う父達と呆れてる和希に“何?”と聞いたのだが、投げ遣りな和希は“笑ってんじゃ無ーの?”と、不貞腐れて答えただけだった。




 “あー愉しかった。なあ?かずいち?”と父は聞いた。問われた友人は、返事した。“良い運動したな。なあ?陽藍?”と。





 “ーー運動?”と海が聞いたが、和希は苦笑いが止まらずに、答えられなかった。




 ××××××××××××××




 「残念。」と、瀬野尾 太一が、和希が去った部屋で言った。



 「そう“上手く”は“いかない”よ。諦めな、蓮。ーーーー」



 そう言ったのは、佐木 大和だった。



 「“理想”では“在った”がな。仕方無いな、“ギター”探すぞ。蓮、それで“良い”な?」




 山田 理一はそう言った。その頃“笑い転げる”陽藍をながら、橋本 和希は思ったのだ。“高校教師に、プロの『後ろ』のギターを”「頼むなよなーーーー」と。





 「そうだな。」



 “涙目”の“師匠”がそう言って又笑ったのだ。和希は基本的に、“友”に教わり“ギター”が弾けた。何故なら、友は“ギター”より“ベース”が好きで。




 “和希〜ちょっとギター覚えて?”〜そう言った“友”に、付き合わされたのだった。




 “は?”と言ったが、友は“聞かな”かった。“大丈夫、お前器用だから、弾けるって。”




 実際には、苦戦した。それで、見兼ねた陽藍が篝と共に“教えた”のだ。




 だから“太一”は“知って”いた訳だ。“観て在た”のだから。“篝”にギターを習うーー“和希”を。




 自分達が“休止”するに当たって、心配は勿論“滝”だった。耳の良い“滝”は、“完全為る演奏”で無いと、“唄えない”のだ。なので“当分”は、“太一”も滝の“サポート”予定だったが、ゆくゆくは完全為る“ソロ”活動をさせたかった。滝も“弾ける”が、極力“唄”に“専念”させたいのだ。




 悩んだ彼等。大分前からの悩みだったのだが、先の件の後に、不意に“あっ”と太一が思い付いたのだった。





 “和希君、ギター「巧い」よ?”と。面食らったジャンスモの面々は、数秒後には“悪い顔”をーー






 していたのだった。“其れ、愉しそう”だな?と。






 実は。“太一”すら“知らない”情報が、此処に未だ“一つ”。



 海達の“従兄弟”に、『吉田よしだ 玲音れおん』と言う青年がーーいる。十九歳。『プロ』の『ギタリスト』だ。玲音とユニットを組んでいるのが、『吉川よしかわ 雄大ゆうだい』と言う二十歳の青年だった。陽藍の友人の一人で、『右腕』でもある“吉川 かなめ”の息子で在る。



 雄大は“ヴォーカル”だった。玲音と雄大は、仲が悪い。犬猿と言えるレベルだ。ーーが、音楽の相性は、“相思”相愛だった。



 ユニット名を『バーサス』と言う。『VERSUS』だ。そうVS。『闘い』なのだ。



 今一番『ジャン・スモ』を脅かす存在と言えば、此の二人組だった。は、さておき。




 『雄大』は、『巧』の、『親友』だった。二人は同い年。そして馬も合った。雄大と玲音がやって行けているのも、巧の“存在”が少なからず、嫌、大いに在った。



 まあ、それはさておき。『巧』と『雄大』とは、本当に仲が良く、又歳が近い玲音と巧も、仲が良い従兄弟通しだった訳だ。当然と言えば、当然か。先ず玲音がギターが好きなのは、叔父、“陽藍”の“影響”だった。玲音はいつも“此の家”で練習していたのだ。子供時代に。



 仕事でずっと海外に“いる”玲音の父親代わりが、華月 陽藍“叔父”なのだ。つまり玲音は幼少期“兄弟姉妹”と一緒に、従兄弟達の“此の家”で育ったのだ。



 つまり。玲音が陽藍から“ギター”を習っているのを“見ていた”巧は、自分も習い始めた訳だった。



 玲音程“真面目”にやらなかった“巧”だが、其処は“才能”なのか、正直“玲音”が焦るレベルに“弾ける”のだ。何故なら“雄大”と“遊んだ”からだ。



 雄大の“遊び”は“歌”だった。一緒に“遊びたい”幼き日の巧は、父に頼んで玲音と雄大と“一緒”に、習った訳だ。そうーー音楽を。



 途中でサッカーに夢中になった“巧”だが、何しろ父の趣味の“楽器”なら、好きなだけ此の家の“中”に、在るのだ。いつでも“練習”出来た。ギターも“ピアノ”もだ。





 海にしても“然り”で在る。何故、“誰”も“知らない”のか。





 簡単で在る。巧にしろ“海”にしろ、“外”では“弾かない”からだ。何故か。“下手”だからだ。





 兄“達”が“プロ”で父も又“元”プロだったと“知らない”海等は“特”に、“自分(達)は下手なのだ”ーーと、思い込んでいるからだ。




 太一が“知らない”のは、海と巧とは歳が離れ過ぎて、此のふたりの“幼少期”、太一にしろ大和にしろ理一にしろ。忙しくなった“活動”の為に、“見る”機会、“知る”機会がーー“無かった”のだ。





 海と巧が、真逆の“即戦力”だと知らない太一は、“いざと為ったら悠太にでもーー”




 “悠太の優しさに漬け込んーー、頼み込んで”ーーと、





 “思案”していたので在った。既にピアニストとして歩む“悠太”が引き受けてくれる訳も無く、例え絆されても“父陽藍”が“許可”しないのだが。




 “過去”故に、何処か遠慮がちに“生きる”悠太の“癒し”は、父“陽藍”から習った“ピアノの調べ”だった。ヴァイオリンは勿論、ギター迄も弾ける“悠太”だが、やはりピアノが“好き”なのだ。




 しかも専門は、“アレンジ・クラシック”。クラシック好きの父の“影響”だった。



 “太一”の願いはーー叶わぬ様だと、橋本 和希は“気の毒”に思ったのだった。




 勿論“海”は“聴く専門”だし、巧は“父の会社を継ぎたい”ので、滝と太一を助ける事はーー無い。



 因みに。巧が“継ぎたい”のは、“ジャンピング・スモール・ラビット”では無く、恐らくゆくゆくは“商業総合施設タウン・タウン”でーー在る。今は“兄”陸が助けてくれるーーが、いつかは“独り立ち”出来る様、努めている。




 スクリーンの中でギターを“弾く”日は、来ないであろう。恐らくは。

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