♧間幕♢・♡♢“デート”♢♧
「それって“海”君。美咲さんは“気が付いてる”って事なの?」
「うんーーそうみたいだよ。」
“そうなんだ”なつのは独り言みたいにそう言った。
「まあ、皆“大人”なんだから、放っとけば良いよ。いこ。」
“ケーキ楽しみでしょ” 海はそう言ってなつのと歩き出したのだった。
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都内だと人目が気になると、海となつのは横浜迄来ていた。電車一本で来られる手軽さを気に入っている。ふたりは巧お薦めの、ホテルの・ケーキバイキング目当てだった。鎌倉が本店の話題のケーキショップが、期間限定で今ふたりが在るホテルに出展しているそうだ。三ヶ月間だけの、限定メニュー故に、見逃すのは惜しかった。鎌倉野菜の、ヘルシー“スイーツ”が人気だった。
南瓜……………さつま芋………………人参……………葉物野菜迄ある。それからトマトに…………
「“茄子”まであるよ?」と、なつのが嬉しそうに驚いたので海はとびきりの笑顔で其れを返して木ノ下 なつのをどぎまぎさせたので在った。
うっかり目撃した周辺に在たお姉さん達もどぎまぎしたが、そんなお姉様方の様子とは、海としては不思議に思っただけの、彼は安定の“天然君”だった。
「何か……………ごはんみたいだね?此処で“良かった”の?」と海は言ったが、なつのは笑顔で頷いた。海が照れるターンだったのはお約束だが、照れた海に周辺のお姉様方が、何やら“撃ち抜かれて”しまったのは、……………………………………
“うっかり”としか。
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「あ、此の野菜チップスとか、カリッカリ。ーーーー美味しいねえ。」
“ねえー。”となつのはやはり“嬉しそう”だった。見た目の派手さはないが、素朴な、甘さ控え目の“ヘルシー”スイーツ。中々良かった様だ。野菜の自然な“甘味”が身体に優しかった。
クッキーやカップケーキやスコーンやパウンドケーキの他に、茄子やポテトを使った“パイ”なども在った。甘くない“スイーツ”も中々美味で在った。パイの他に、キッシュもあり“やっぱりごはんだw”と海は思ったのだった。パイ生地が“さくっさく”であった。しょっぱいのと甘いのの取り合わせ組み合わせが、まさに“絶妙”で、
巧が“ごはん食べないで行くのがおすすめかな。”ーーと言っていたのは此の事かと海はにんまりした。
野菜アイスもシャーベットも中々良かったので、海となつのは勿論“大満足”だった。
「“ミルフィーユ”良かったね。パイ生地にもクリームにも“野菜”使ってて驚いた〜」
「ね〜色も綺麗だったね。」
海は紅茶、なつのは海君お勧め“美容の為のブレンド”ハーブティーで一息ついて、そろそろ行こうかと為った時であった。__×♤×♡__♢×♧×__
木ノ下 なつのは“知り合い”に声を掛けられた。×××××××××
「なつのちゃん?!」と。
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中学生の“姿”のなつのは、今、“中学校”へ通っているのだ。海の父陽藍の“手配”した中学へと。其処の“同級生”の子達だった。
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“あーーーーーー”となつのは思った。知り合いに遭遇したくなく、横浜迄来たのにーーと。海が不思議そうにしていたのだった。
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勿論。“海”の事をーー彼女達は聞いて来た。なつのは言葉に詰まった。然し、意外だったのは“海”の態度だった。
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「もしかしてなつの“ちゃん”学校の“友達”かな?」
海がそう言った。返事したのは“彼女達”だった。正直に言うが、海の“見た目”は、相当な“美”少年ーーーーだ。中学生の女の子達が、見惚れない訳はーーーーなかった。
彼女達は“きゃっきゃ”していた。周囲の“お姉様方”の“視線”をーー余所にーーだ。
海に夢中で“突き刺さる視線”には気が付かない様で在った。
海が“あっ”と言った。
「時間だね。なつのちゃん、“出よう”。お友達さん“達”、良かったら“此処”どーぞ。」
“僕となつのちゃんはもう時間だから。じゃあごゆっくり。美味しかったよ。ねえ?”
そう言った海は無意識の最強笑顔を“なつの”に向けた。周囲の“お姉様方”は、眼の保養に“歓喜”の“歓声”をーーあげそうになって“堪えた”のだった。
ホテルの臨時カフェのケーキ“バイキング”で日々の仕事疲れを“癒しに”来ただけなのに、
可愛い“男の子”見付けたからと“騒い”だら、思いっ切り“不審者”ーーですからね。お姉さん達は“頑張った”ーーのでした。店員の“お姉様方”も然り。が、ーーーー
男性スタッフに“不審”がられたのはーーーーーーーー。××××××××××××××××××××××ーーーーーー
海君が“もてる”理由は、その“のほほん”とした“見た目”から来るーーマスコットみたいな“癒し”です。なつのは“それ”がーー心配です。なつの自身、とても“癒やされ”てますが、海君が“自分”に“無自覚”ーー過ぎるから。ーーーー。今“中学生”の“見た目”のなつのは、ーーーー強い“態度”にーーーー
出られないのでした。
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海となつのはホテルの建物から出たところで、“彼女達”にーー呼び止められた。
“良かったら一緒に買い物行きませんか?”と。
面食らった海が、答えたのだった。
“ごめんね”と。少女達は“バイキングは先週も来た”し、“今日は買い物メインだし”、“なつのは誘っても”
「一緒に“遊んで”くれないし?」と。「ね〜?」
ひとりの言葉に、他の少女が同意した。少女達は“三人”組だった。
呆れた海は思った。“僕彼氏に見えないのかな”ーーと。内心怒っていた。海の其の表情は、三人娘にも、更にはなつのにも、ーーーー気付かれなかった。
実は此の時、巧の嫁“妃奈”から話しを聞いたーー“と或る四名”ーーが、“其処”に立っていた。
気不味い彼等は、“ーーーー本店へ行ってみる?”とーーそっと立ち去ったので在った。
勿論本店、鎌倉迄行く事に為った四名とは、相変わらず“色の薄っいサングラス”ーー位しか掛けていない、と或る人気ミュージシャン“ソロデビューが強制決定”と、教え子“ふたり”を目撃してしまった“と或る高校英語教師”と其の未来の嫁が決定した元“姫”さまと、薄っすいサングラスを掛けた男の元嫁(勿論元鞘)でーー在る。理由は海となつのには関係無いので、割愛しよう。
鎌倉本店カフェ“野菜レストラン・かぷちーの。”にて、…………………「え野菜……れすとら………え」と、言った橋本 和き…………………間違った“と或る高校の英語教師”が、そう呟いたが気にしないで欲しい。
「“海”が、“木ノ下”とねえ。………………。」
席に着いた和き………………違った平坦な青年が言った。“意外なの?”とメニューを広げながら人気ミュージシャ……………んん、“サングラスの連れ”は聞いたのだった。横で“えっと、エリナさんメニュー読めるの?”、“読めます!”………………………等とやっていたのを聴きながら。“すごいねえ。読めるんだ。え?漢字も?”、“得意です!”等と。
「海、“紀端”命って、感じだったし。」 「紀端?」 「あ〜ごめん、“友理奈”。直君の嫁。」
ああと滝が言って、和希が“俺、教育実習の時の教え子なんだよ、紀端 友理奈。”と。
「“和志”と“同級生”でさ。真逆再会すると思ってなかったよ。」と。
「ん〜つうかさ? 何で“海”はその友理奈ちゃんに懐いてたの? 悠緋“君”の従姉妹だから?」
逆かな?と和希ーー英語教師は答えた。“逆?”と蓮は聞いた。オーダーは、“姫”ふたりが決めたのだった。“好きなの頼んで良いよ”ーーと言われたからには遠慮しなかった。此の店は“野菜レストラン”だが、デザート迄“野菜”尽くしな事が、寧ろ有名だった。人気は“野菜ジャム”。お土産にも出来る。店内で瓶詰めが販売されているからだ。因みに、“何処ぞの道楽と言われると或る実業家”のーー或の“男”ーーが一枚咬んでいるのは勿論察して頂きたい。海は先程思った。スコーンにつけた“ジャム”の話だ。
ーーーー?懐かしい“味”するな?と。
嫌君の家に常備されてるからだろうね?海君。ーーーーラベル付いてないだけでさ。
海は良く“此れ”を、休日おやつに“陽藍が焼いたパン”につけて食べていたので在った。ラベルが無いのは家で使う分を、陽藍が工場から直接“持って来る”からだ。試作品の時もある。ラベルが“無い”訳でも無い。
父の“手書き”なだけで。野菜ジャムを食べた和希が“あれ?此れ陽藍さんの味だな?”と言ったので、ぎょっとしたのは連れ達では無く、聴こえてしまった“店員”だった。“華月 陽藍さんですか?”と聞かれて、
フリーズした“と或る休日の高校教師とその仲間”の些細な日常事の“ワンシーン”だった様だ。良く在る。良く在る。(在るのか。)ーーーーーーーーーーー
後日、此の話を聞いた“滝の愉快な仲間達”はーー“誘われなかった”ーーーーと、かなり暫く拗ねたらしいーーーーーーのは、後日談で在る。
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腹を立てている海の前で、無遠慮な少女達は、やはりきゃっきゃとしていた。
海はもう一度、言った。彼女達へ、はっきりと。“ごめんね。”とーーーー静かな怒りの声で。少女達はーーーー
海をみた。綺麗な男の子は、印象深く言った。
“今日『デート』なんだ。”と。真顔だった。ゆるく微笑んだ少年は、又静かに続けた。
「僕となつのちゃん、今日“初”デートなんだ。友達にも“言わないで”来たし。ごめんね?だから、“又”今度、“誘って”あげてね?あ、ーーーーーー」
「“誘って”も“次”も“僕とデート”だったらごめんね?“なつのちゃん”、その時は“僕”へ“譲って”ね?ーーーーお友達さん達。皆だって“彼氏との用事”優先するでしょ?ね?」
「ーーっ、や、私達“彼氏”なんーー」
「居るよね。皆可愛いから。美人だし。僕、“緊張”しちゃうから綺麗なひと苦手なんだ。ーーーーね?“なつの”ちゃん? じゃ、行こっか。時間“なくなっちゃう”から。」
珍しく“にっこり”笑った海が、其処にいたので在ったーーーー中々見せない表情であった。
相当、“怒って”いる時以外は。余談で在るが、父陽藍が“本気で嫌いな相手”に良くやる“行動”に“良く似ている”事をーーーー海当人は全く知らない。
息子は“過保護”が過ぎて父の“裏側”等は、大半が未だ未だ“知らない”ので在った。ーーーー
今日も平和で怒り治まった海は、なつのと“お出掛け”後半も愉しんだのであった。勿論、“照れた”なつのも。些か“月曜”が“こわい”気もしたが。
質問“攻め”かなと。
予想は外れて月曜の“話題”は、“ジャン・スモ!ヴォーカル滝 蓮!”
“再婚?!”アンド“ソロ!デビュー!”真逆の“発表!”だった。持ち切りだったのでなつのの“デート”の話題は持ち上げられなかった。
“滝 蓮! 休日鎌倉お忍び?!デート!〜カモフラージュのダブル・デート体制だったのは?!”
「“新しいマネージャーか?”ーーえっと。“やたらと地味な男が張り付いていた!彼の正体は?役どころは?!”ーー“真逆の移籍準備か!独立か?!”ーーーーだってさ。“先生?”鎌倉行ったの?」
海はきょとんと“いつもの顔”で、廊下で会った英語教師に、質問していたのであった。
因みに。滝 蓮“記事”は、原 理が今朝“コンビニ”で見付けて購入して来た“雑誌”掲載情報だった。
“海、おまえも『デート』だったろーー”とは、“新しいマネージャーか?!”は、ーー言わなかった。
「うん。『野菜』食いにね。ーーーー美味かったよ。」そう返しておいた。
「?野菜? 態々? 畑『体験』にでも行って来たの?」と海は言ったが、本当は知っていた。
勿論“ホテル”を出た時に、気付いた。“四人”揃ってて“気付かれない”と“思った”のかな?と。
帰宅して父と母に“話し”て、爆笑されたのであった。ーーーーー笑い終えた父が、息子に言ったのは“此の時”だ。“ジャム”は買わなかったのか?おまえ“好き”だろう?と。
「“南瓜”も美味いよな。海好きだろ?」
「私、意外にトマトかな?リコピンだし。ふふ。」
父と母が言った。海は考えてから「あっ、」と言ったのだった。解ったらしい。
本日の華月一家も“平和”な様だ。
おまけ的には、リビングにタイミング良く“来た”臨時居候が、暗い顔で言った“位”だ。ーーーー“種は?”と。
「『和希』君が“消滅”させちまったからーーもう暫く、『待て』よ。で、オレガノ。『カルミア』は『やっぱり』戻らない気か?」
聞かれた弟子オレガノは“はい”と答えた。横のジニアは苦く笑ったが、一緒だったカルセオラリアはーーどうでも良さそうだった。
「カルミアって未だ『修行』残ってるのに良いのお父さん? 諦めるの?」
海は言ったが、陽藍は曖昧だった。『さてね』と。『いざと為ればな。ーーーー』父はそう言っただけだった。
「あ、海君。『本店』もオススメだぜ。俺も“暫く”顔出して無いな。」
海は“少し遠い”と答えた。電車で行くならばーーだ。父は、長期の休みに“行けば”良いだろうとそう言った。
「良い“ホテル”が沢山あるぞ?温泉もあるし。一泊には丁度良い距離だよな。」
彼女との“デート”に“泊まり”を“オススメ”して来る父に、真面目高校生海は、些か引き吊ったが、良く考えたら既に“前に”“一緒に暮らしてた”間柄だと、気が付いたのだった。
臨時“居候”はいつまでも“種〜”と溜息を吐いていたので在った。“はやく帰って彼女に会いたい”のだと。嘆いていた。“気の毒に。ーーーー”
華月 海は、そう思った。未だ週始めだった。♤♢♧♡____♡♡♡♡♢♢♢♢___.




