✾間幕✾ 〜✻『友美サンは〜面倒くさくなってしまった。』✻〜
“其れは突如、『ステージ』に現れたのだった。“美津之”の代わりに。”ーーーー
よりも〜“ちょっと”前。
✾ ✾ ✾
〜“陸”さんは、“母”の処に“居た”のでした。
✾ ✾ ✾
「お母さんーー、ちょっと“良い”? 舞台に“何”か、“在った”時にはーーーー」
「え〜やだ。お母さんは“面倒くさい”です。嫌です。陸君。無理かな?」
「………………。(言うと思ったので動じない陸君。)お母さん“此れ”。(※魔女の黒いシックなドレス。※友美好み仕立て。※勿論陸の策略手配済み。)」
衣装を手に、拡げる陸。マーメイドライン美しい漆黒の艶めかしいブラックロングドレス。ベルベット・シルクとブラックアンティーク風レースが品良く施された職人に依る一品。正直ホテルディナーにも使える一品に仕上がって“在る”。
「手伝って“くれたら”、此れ“が”着れます。総シルクだよ。中々でしょ?」
はいと言った陸は、母に其れを当ててみせた。“似合うけどな”と。
母はこうして(※無事、)ーー“買収”されたのでした。(爆)
✾ ✾
「!」
ステージ上。今『立って』いるのは、『卓』“姫”、『王子』仮装“滝 蓮”、そして律と『和希』だった。蓮は“律”と対峙していた。黒騎士は一度膝を着いたが、ーーしつこかった。友に“護られ”休息、息を吹き返して来た。ーーーーそして、
倒れた、
倒された“美津之”の『代わり』に、“妖精王”多川 夏臣が『家臣』を連れ、舞い降り立った。
“美津之”の不意をつき、妖精王は魔王を“倒した”のだ。目的は“姫”ーーなのか?
え?
ーーーー、以下、略。
✾《ーーあらあら。やっぱり夏臣さん。ーーーーもおーーーーっ。》✾と。
友美さんは思ったのでした。
✾ ✾ ✾ ✾ ✾ ✾
《しょうがないな〜僕“等”も出ーーーーっ、“待って”。海、悠緋。》
母、“友美”さんーーは、“事態”を変える為に、ーーーー動き始めました。買収“済み”でしたからね。
因みに。合わせた“アクセサリー”とか、鞄とか、勿論“靴”とか色々。陸サンはちら付かせたのでした。勿論。オーダーメイド。一点物です。全て“母好み”ーーで。(爆)
✾ ✾
ーーーー。さてさて。
✾ ✾
“魔女”を“舞台”迄ーー“届け”た。
軽く跳び上がり、ステージ『上』迄跳んだのだーー運ばれた魔女は数多の“観客”を“魅了”したーーーーの、だった。
ーーーーうん。さて?
✾《旦那さま〜“手伝って?”》✾
✻《何で? 無茶言うな。》✻ ✾《え?手伝ってよ?》✾ ✻《やだよ。》✻
✾《ひどっ》✾ ーーーーーー
✻《酷く無いだろ。ちゃんと“此処”迄“届けた”ろ。俺は仕事したね。》✻
✾《嘘でしょ旦那さーーっ》✾ ✠《ふたりともいい加減にして。》✠
✾✻《ーーーーはいすみません陸君。ちゃんと“やります”。》✾✻
『さあーー舞台の“はじまり”よーー』と。✾ ✾…………とりあえず《こんな》感じ?
「『王子』、騙されないで?『姫』が偽者のままだわ?」
魔女の台詞だ。陽藍は“未だ”、“華”を降ろさなかった。
「貴女はーーーーっ」咄嗟に『言えた』滝を誉めたい。魔女は微笑んだ。実に妖しい笑みだった。滝はぐらりとする。
ついでに観客の“パパ”達も。ああ、“魔女”の“帽子”は、“紺”が被った。失くして無いので心配無用で在る。
突に“姫”は、笑い出した。“演技”だった。
✾ ✚ ✾
「あら“偽者”さん。ーー“観念”したのかしら?ふふふ。」※《たっくん!後何とかして〜》
✚「ーー『黙れ魔女。目障りだ。』」※《ーーお母さん雑〜ーー嘘でしょ?》
「まあーーこわい。どう『致しま』しょうか。」※《じゃ、旦那さま。》
✚「ふふ。『魔女風情に欺かれるとは笑止ね。私は偽者“等”では無いーーわ。“本物”よ。』」
※《何言ってるかな。母上は。何しに来たの?》
✚「“王子と結ばれる為に“在る”の。“魔女”は“何をしに”来たの?“下僕”を従えて。”」
✚《ーーーー取り敢えず僕が“適当”語る間にちゃんと打ち合わせてよ。》✚
✚「ーー“無能“そう”な“下僕”だわーー“何もしない”のね。”」
✚ーー《うん。ふたりして、舞台“舐めに”来たのかな?うちの両親は。ーーーー全く。》✚
✻《ーー卓。俺は“コイツ”が、“舞台迄飛んでくれ”って“言う”から運んだだけだぞ?》✻
✾《違うからね!陸に言われたの〜なんで“私”のせいかな?も〜》✾
ーーーー『卓』“姫”はすらすらと台詞を並べたのだった。ーーーー
《ふ・た・り・とも、“ちゃ・ん・と”やって?》とーーーー
《ーーーーそろそろ“僕”、“怒・る”ーーーよ?ーーーーねえ?(怒)》
ーーーーーー。夏臣に不意打ち食らった美津之は思った。
早目に“復活”狙わんと、“色々とやばい”ーーーーと。彼はーーーー“ガチ”だった。
「『女王』様っ!遅く為りました!さあ!『姫』を救出に向かいましょう!ーー『王子っ』“ご無事”ですか!」
巧はタイミングを見計らって飛び出して来た。“悠緋”と“海”を引き連れて。賢者巧は、“魔導師”と“タイガーベビーキャット”をーー連れていた。歓声が起きる。
『“タイガーベビーキャット〜〜〜っ!!!”』嫌〜もこもこかわいい〜〜〜っ!!!と。
猫の着ぐるみ君は鳴いたのだった。「『うにゃっう。』にゃ〜〜〜………………。」と。海の台詞である。ちょっとだけ魔女と下僕はフリーズしてしまったのだった。
✾《旦那さま…………………………海君“猫”よ?》✾ ✻《…………?猫か?》✻と。
陸だけはーーーー此の時“ぐっ”とーー、握った拳に力を込めたのだった。『“よしっ”』と。
“《海》は《可愛い》なあ。顔出し《正解》だな。うん。売上、楽しみだよ、海。”と。
《ちょっと陸っ! 此方も気にして!》両親と長男の声がハーモニーを奏でる様だったのは、ステージ上では美津之にしか“理解らな”かった。
舞台上の“倒された”理は、ふるふると震えた。笑いたくて笑いたくて。我慢していた。
《うにゃうにゃ〜?!》って“まじか!海君!”“タイガーベビーキャット呪文其の五”かよ!と。
おい原 理。鳴き声で理解した御前、“大概”だからな?
と、思ったのは“巧”だった。こいつーーーー“タイガーベビーキャット”ゲット“済み”だったのかーーと“ロープレリアゲームランキング”現不動一位の此の男は思ったのだった。
毒気抜かれた夏臣の顔が御茶目だった。きょとんと。絶句だった。“鳴く”と思わなかったのだ。海は真顔だった。それが“可笑し”かった。震える肩。夏臣は等々笑い出した。よしっ、
一瞬だった。“魔王”復活だった。
《みぞおち不意討ちはやめろや?夏臣。どう?息、止まんだろ?》
そのまま“お返し”した美津之は思ったのだった。“懲りたか?夏臣?”嫌、無駄かーーと。そう。夏臣“相手”に、“油断”した美津之が“悪い”ーーのだ。
多川 夏臣は、“面白さ”の“為”ならば、“やる”男だった。ーーーー後と先を多分彼は“知らない”のだ。
✾ ✿ ✾
「ーーーーーーーーーっ、はあっぅッぐ、」“妖精”王の、“敗北”だった。魔女が高見であらあらと言った。『本番』ですよ?と。ーーーーーーー✾やだ夏臣さん。油断して。✾
“お兄ちゃん”は“しつこい”ですよー。と、“妹”は言ったのだった。多分夏臣には聴こえていない。悶絶していた。“あら痛そ。”
と。ふふふと笑ったので、“兄”が同情した。“待てよーーやったのおまえだろ美津之”
と、夏臣が“言った”ので、“あ、意識ある。”ーーーーと、旧友達は、皆“安心”したのだった。
“流石夏臣君、頑丈だよね〜”と。勿論夏臣に“………………ッ、煩せぇッ”…………………ッ(痛ぇッッ)と、返された。
✻✻ ✻✻
「はは。あれが“偽者”だったとはね〜陛下。さあ“魔女”『陛下』、次は?」
「ふふ。ですから、『本物の姫』が未だでしょう?旦那様?『マーメイド』の“お話”、読まれた事が無いのかしら? ーー旦那様は。」
✾《ちょっと旦那さ・ま? 此方投げないで?》✾
✻《ーーお前ーー“旦那さま”って。流石に“雑”が“過ぎる”ぞ?おい。》✻
✾「『王子』は『一度』『勘違い』為されますのよ?『運命』の御相手を。『姫』は『此の子』では『無い』わ。旦那様? お気付きに成りまして? 」✾
✾《だって“旦那さま”だし。なんとかしてよ。小説家でしょ?》✾
おう。ーーーーそう来たか嫁さんよ。おまえさーー。“何”も考えて無いだろ?もう既に。嫌寧ろ“始め”から。最初から何も考えずに始めやがったな?此の“小芝居”。………………酷ぇな。“奥さん”は。
“おい。其処の妹。お前、流石に少し位ーーーー捻れよ。台詞を。頼むからーーーー。”
✾“えーー。はい、つぎ。じゃそろそろ《本・番》行ってみましょう!ベニバナちゃん!今よ今!夏臣さんが立たない今っ”✾
✻✚✛《ーーーーは? “ベニバナ”? っえ? ッ!ちょっまてっ!!!》✛✚✻
『魔女』は『袖』を見たーーーーーーーと〜んッ!ーーーーッ!。
………………………………………。遅かった。
“雑”な“妹君”の“指示”は、運良く近かった“兄”が、“受け止め”た。
滝を“上手く”美津之の“立ち位置”に“移動”させてから、ーー実行すればーー良いものをーーーー兄は思った。“ーー無理か。ーー雑過ぎて。ーー無理だな。”と。
陽藍だけは、ーーーー誰にも判らぬ様にーー頷いたーーーーのだった。“やっぱり?”と。
✞✟龍と一緒に“見学”だった“青”は、憤慨していた。『俺のシナリオ思っいっきりーーーー』
「ーーねえ龍兄。俺がシナリオ“参加”した“意義”、ーーどの辺り?」と。
龍は謝った。ごめんーーーー「“無かった”な。」と。青は“ははは”とだけ言ったのだった。✟✞
以下略。ーーーーーー
「“のの”ちゃんっ!ッ」
舞台下で敦之が叫んだ。ーーーーーーーー
× + ×
頷き合った“深織”と“悠緋”は、舞台“下”へと、飛び降りた。軽快に。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
悪役“宜しく”ニヤリと笑んだ“ふたり”は、“美津原 敦之”に、手にした“剣”を“突き付けた”のーーだった。歓声の中で。敦之は動けなかった。
舞台の上で、先に動かれた滝 蓮は、美咲を抱えた“まま”呆気に取られていたのだった。
そしてーーーーーーーー
✾〜「は〜い“お疲れ様”でした〜“皆〜”そろそろ“お腹”空いたかな〜?」〜✾
歌う様な美しい魔女女神の声が、会場に響いたのだった。陸の“シナリオ”は“此処迄”でーー在る。滝と美咲が“想い合って在た”〜ので、従兄弟には煮え湯を呑んで貰う事に、したのだった。
“あんな”恐い目に“合わせた”責任は、“負って”貰うよ?と。
母が舞台に飽きて来た“頃合い”丁度良いとーーそう思った。“最初からだった気もする”とーーーー流石に言わないで白を切ったが。
悠緋と深織は嬉しそうに“決め台詞”を吐いた。勿論例の、
「「TRICK! or Treatment!」」だった。
会場中が続いた。『とりっく!おあ〜!とり〜〜とぉおっ!!』と。
『お菓子くれなきゃ』 『悪戯』 『しちゃうぞっ』 『と。』
龍、陸、“紺”ーーそして青が、ーー彼“等”だけに聴こえる合図かの様に、“唱えた”のだった。
紹が会場の端で言った。『“敦”の“負け”』と。可哀想にと苦笑したが、“勝者”は義叔母な気もしたのだった。
“旦那”の腕の中で、何故だか一番“嬉しそう”だったからだ。
お菓子を“貰った”子供みたいだった。彼女の“笑顔”が。紹はただ“ふむ。”と思っただけだった。
面倒くさそうだったのは、はやく“叔父さん”独り占めしたいんだろうなーーーーと。
正解かどうかは、語らないで置こう。
敦に何か“言おう”としたーー蓮の事を、“わかってる”ーーと謂わんばかりに、敦之はただーー其の手で“制した”のをーー紹は観た。“又格好付けてる”ーーと思ったのだった。
何だかんだ言っても滝は勿論だが、“或の敦”も「“大人”なんだな。ーー」と。
誰にも聴こえない“声”が、紹の耳にだけ聴こえた気がした。“そうね。”と。
“義叔母”の“声”だった。
此の日残ったのは、敦之の手の中の、渡せなかった“指輪”位だ。月島 美咲は、見えない様に、
自分の“視線”を、蓮の“影”に隠した。
“初恋”は、“理想”と“違った”のーーと。




