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姫さま、『恋』をーーする。  作者: ※Rasp※Berry※
✝異世界の姫様と名も無き星のヴォーカルの話✝
23/75

『ベニバナ』さんは、ーー“勘違い”をしてーー『飛び出』す。

 事の起こりは『妙な気配』だった。橋本 和希は『もしや』と思った。気配に『覚え』が有る様な気がしたのだ。ーーが、今は『もうひとつの』警戒すべき気配に『集中』すべきで在った。ーーが、



 嫌な胸騒ぎがした。



 『気配』が“何か”ーーを、狙って『在』るーーと。



 ×   _   ×



 滝の『シークレット』ライブの本日、『和希』の『管轄・・』は、“タウン・タウン”全域・・でーー在った。



 ミッションーー華月 陽藍ーーボスからの“依頼”で在る。ーー本日タウン・タウン『内部』で何か『問題事』がーー発生すれ(起きれ)ば、橋本 和希の“失態・・”とーー成るのだ。



 具体的に、怪我人出さなきゃ“セーフ(合格)”ーーで、ある。それで晴れて“子守り(護衛)任務・・“御役御免”で在った。姫が“何と言おう”と、ーー和希はそのつもりで在った。




 それは“滝 蓮”にも伝え“済み”ーーで在った。つまり滝は“知っていた”ーーのだ。今日で和希の“任務”がーー終了する事を。




 姫は何も『知らな』かった。




 ×   _   × 



 和希の様子が可怪しいと、ジニアは思った。何やら考え込んでいたからだ。ジニアは未だ『気配』に気付いていなかった。そしてふと、顔をあげた和希が言った。ジニアを見て。『少し“離れる”』と。


 《“妙”な気配を見付けた。気にるから直接・・確認(目視)して来る。『結界』を張るから(・・丶丶)部屋(簡易結界内部)』からーー》



 「“出るな”よ。」ーーと。



 和希が気に『生った』のはーー表れた『気配』がーー存在感を『増』すスピード(・・・・)だった。


 タウン・タウンは事前に『結界』が施された『空間』で、害なるモノ(・丶丶・・)の『侵入』は不可・・だった。つまり『気配』は、『内部』から突如としてーー生まれた“事”となるのだ。



 何が切っ掛けで『発生』した“何”なのかをーー確認する必要が在った。本来なら警備は『華月 陸』、及び『佐木 直夏』の管轄・・だったがーー本日イベント(別業務)の為、和希に回って来たオハチ(・・・)だった。



 華月 陽藍は人使い為らぬ『和希使い』がーー特にい。仲間内では有名・・である。


 陽藍は可愛がる『部下』程人使いがいーーのだ。一番『粗く』使われるのはーー当然息子“達”でーー在った。



 次が恐らく『和希』と『三馬鹿(丶丶)達でーー在る。“馬鹿”の内は羽で無く「ーーだなーー御前等はーー」




 と、陽藍に言われる程、陽藍に忠誠が過ぎる『部下』達、耕一と翔平ともう一人、本日やはりタウン・タウンにて永遠ケーキ作りに順次しているくすのき 『成一せいいち』ーーで在った。



 和希が『気配』を警戒して動き始めた頃、厨房の三馬鹿(丶丶)達も気配を伺っていた。だが動かなかった。未だミッション(ケーキ作り)が熟せていなかったからでーーあった。



 《和希(君)が動き出した(仕事してる)みたいだからーー大丈夫(丸投げ)。》ーーと言った彼等は何か『あって』から動こうーーと言う事で、取り敢えず黙々とケーキ作りに勤しんだ。





 のだった。




 ジニアにだけ『待つ』様に釘を差した和希は、ベニバナには『直ぐ戻る』と言って部屋を出たのだが、待っても待っても帰って来ない和希を心配してーー正確には、『和希の決心・・って、』




 『迎え』に『来ない』かもしれないーーと言う緊張と不安にかられた。時間にして『五分』程で、要はベニバナは“寂しく”なってしまった(・・・・)ーーのだ。







 甘えん坊さんめ。此の御姫様め。温室育ちめ。ベタ惚れめ。ーーと、言う訳で。





 ベニバナはジニアを騙して“飛び出して”しまった。ジニアがーー悪い。ベニバナに『化粧直し』だと言われて、行かせてしまったのだから。十分経っても戻って来ないーージニアが青褪めた頃合いで、『問題解決(・・)』した和希がーー戻って来た。部屋にベニバナが居ないーージニアを問い詰める迄もなかった。





 《結界》の『中』だと思い、ベニバナの事は『安心』して居たのが仇だった。ーー走り出した訳だ。ジニアが追えない速さ(スピード)で。ジニアの様な足で纏いを『指導・・』している場合・・では無いーーと。全力でベニバナの『気配』へとーー駆けた。





 何故なら今彼女は、魔法が使いたくとも『発動』しないのだ。和希の『』で、『封印』して居るのだから。封印しないと『連れて』来られなかった(・・・・)訳でーー在る。



 “移動中”は『白神』の担当・・だった。『此の星』では和希・・の担当ーー役割りだった。常に『ベニバナ』の側にいて『保護』ーー護っていたのだ。『結界・・』を張って。




 此の星の中で本来『存在しない存在』のベニバナが加減せずに『(魔法)』を示せーーば、エネルギーの『反作用』で《消滅》するのだ。つまり《排除》されるのだ。此の『星』というーー《エネルギー》から。《不要な(本来存在すらしない)モノ》ーーとして。





 ベニバナが『此の星の住人』にるには『中和剤』がーー要る。









 お察しの通りそれは橋本 『和希』だった。既に彼は『中和剤』でる。から。そうーー意図的・・・に。誰の『策略』かはーー敢えて語らないでおこうーー謂わずとも察しれるだろうーー





 松葉 良治への『苦情クレーム』は以前からこえていた。新任の女性教師への『ギリ(アウト気味・・)』セクハラーーや、大人しい女生徒へのーーセクハラ・パワハラ紛い。相手の弱味を見付ける(・・・・)付け込む(丶丶丶丶)のが上手かった(巧妙だった)




 それに気付いた和希も、報告を受けた陽藍も、中々『尻尾』を踏み付けられなかった。




 陽藍が暴挙に出る。「和希、『海((と通称愉快な仲間達))』ーー使っ(利用し)てーー良いぞ。」ーーーーーーーーーー








 と。それが先日の『あれ』ーーである。『職員室とかいう目立つ場所でちと派手目なパフォーマンスして松葉を揺さぶってみようーー和希くん』ーー作戦である。





 「ーーそんな《都合》くーー行きますかね?」



 そんな馬鹿なーーと和希は言ったが、陽藍は海から『松葉』の言動について密告を受けていたので、『大丈夫だろ』とけろりと言ったので在った。ーー上手くはーーいった。『一応』だったが。





 『和希(警戒すべき)』の『存在(相手)』にーー気付かす事はーー出来た。後は自粛を覚えて(学習して)欲しかったーーーーのだが。






 『学校(和希の管轄)で無い(以外の)(場所)でならーーーー








 松葉 良治は『愚か』だった。予想よりも。






 彼は、『ターゲット』を探して彷徨いて居たのだ。此処『タウン・タウン』を。何かあれば警備が動くからと、和希は放っておいた。自分がベニバナから離れなければ問題無いのだから当然だった。一応『警備』には、『不審人物』の通達は『済み』だった。問題無い『筈』だった。







 問題は『ベニバナ』だった。流石は『異世界』産の“御姫様”ーーと言うべきなのかーー




 磁場がーー発生した。ベニバナの『エネルギー』に依って。『防犯システム(カメラ)』がーーベニバナを映さなかった。映像にノイズ(問題)が生じたのだ。ベニバナ移動付近の防犯システムが、一時『不能』ーーと為った。警備班今回最大の『失態』だった。『機材』にぎて。後にしっかりと陽藍(BOSS)から小言頂戴だった。ーー切なかった。





 ついでに陸の『稽古・・』が厳しく為った。ーーのだった。ーー切なかった。




 和希が『側』に『居ない』だけで“此れ”ーーで在る。今後とも頭の痛い課題・・だが、陽藍としては勿論、和希・・丸投・・げ(※予定と言う名の決定事項。拒否不可)で在る。






 獅子の『あれ』とでも思ってくれ。サドで在る。間違い無く。和希が可愛くて可愛くて仕方無いので在る。『息子』同然・・だった。三馬鹿達は『』の様なものーーだったが。






 さておき。






 『問題』は和希が『問題無・・・く』片付けただったーーので、華月 陽藍は其の刻、悪巧みーーもとい、





 仕事(うっかりギリギリ)しながら(原稿上げ未だだった)ーーPC(ノートパソコン)に向かい、ニヤついていた(真面目に仕事しろ)






 「“結婚式”はーー拒否権無いぜ、和希君ーー」と。ニヤついて(速く原稿寄越せ)いた。イケメン(おい小説家)笑顔(頼む陽君原稿下さい)(フロム担当編集者な僕)







 本来本日『無事』に、ベニバナ『姫』の『護衛』任務『完了』に依り『自由』に成るのーー橋本 和希は、ベニバナが正式に滝からの求婚を辞退する事に依り、『権利』を手にして(・丶丶丶)、姫に『正式』に、『み』がーー出来る『()』だった。







 『結婚』の。今のままだとベニバナが形式上『二股』の不名誉に為るので、和希は姫の両親達へ『問題・・』が片付いてからーーと、こんだのだ。提案・・を。





 王妃に全力で却下された。『周りクドい』から「(直ぐ)連れて」きなさいーーと。







 「後から(ベニバナには)説明すれば良いわ」と。





 母は娘へ言ったーーーー「ゆくからには、『ハナ』の血に賭けて『惚れて』いただきなさいーーーー」と。要は頑張って頑張ってそれから頑張って『和希』に好きに成って貰いなさいーーと。




 『同情』で優しさを『得』てる程度・・では「ぬるい」ですよーーと。母は厳しかった。娘の為にもだが。行き遅れの三女姫で在る。『過保護』にも為った。





 娘が『和希(自分一番のお気に入り)』に惚れたのを『好機』と、和希にも娘に『惚れて』貰う事をーー企んーーーーーー、『策略』……………………嫌『企て』…………………………どれでも変わらない。





 『滝』でも良かったが、母は『和希』がやはり好きだった。『恩人』だからである。








 夫は『獣』から助けられたが、自分自身は『暗殺者』から救われた。代わりに暗殺者(襲撃した者)ーーの命はーー途絶えた。和希が殺めたのだ。当時、ーー『加減』がーー利かなかった(丶丶丶丶丶丶)





 当時の『橋本 和希(少年)』はーー自分が強いと未だ知らなかった(無知な存在だった)。ーーーーーーーーー未だに『其れ』は、和希の心の『闇』でーー在る。





 命を奪ったという『嫌悪感』は、何度生・・・まれててもーー其処(和希の中)に在った。二度と。ーー繰り返さない為に。






 在る(存在する)のだとーー彼は自分を《其れ》に依り戒めた。陽藍・・は『緩和剤』だった。






 『《俺》の緩んだ《ネジ》を締めれるのは陽藍オジさんだけだしーー』





 手綱(ハンドル)を『握って(操作して)』るのもーー(陽藍)だけだーーと。







 《全くーー御前は一種の『暴走車・・・』だな。或る意味ーー『以上』だそ。》





 切れたら何やらかすのかーー理解らん(を超える)。なーー(Lost)(children)したーー和希をえに『来た(散々捜した)』陽藍はーー





 そう言ったのだった。





 危なっかしくて目が離せないーーたがら、「いっそ『部下』に成れ。」面倒なら『一生』みてやるからーーと。




 「どうせお前、『友』の腐れ縁(・・・)だろ。此の先もずっと(丶丶丶)な。ーー」




 だったら『直接』護っ(育て)てやるーーだから、「成長・・しろよ、和希・・ーー」と。








 華月家一番の『問題児』と、ガチ(本気の)バトル(殴り合い)が可能レベル・ポテンシャルだった和希は、そうして陽藍の『元』でーー今に至る迄にーー成長を続けた。『友』と『共』に。ーー弱音・・も吐かずに。






 和希は文字通り陽藍に『逆らえ』なかった。頭が上がらないのだ。和希が『泣いた』のは、後にも先にも『その日』だけで在った。《人をーーーー》







 「殺した(あやめた)ーーーーーーー」と。迎えに来た陽藍を前に糸が切れた様に泣いたのだ。












 悔しくて。中途半端・・・・な自分の『(力量)』をーー呪ったのだ。二度と誤らない“強さ”がーー欲しいのだと。




 “同じ”経験がる陽藍は、和希に自分をみた。彼は過去の自分だった。硝子細工(繊細な生き物)が壊れてしまうのは忍びなかった。《硝子細工(華月 陽藍)》には。






 救けたかったのは、いつかの自分自身だったのかもしれない。それを和希は思い出させてくれたのだ。陽藍にとっても息子の友人は『恩人』だった。手放せない位の。





 決してそうは言わないが。





 ✼   ✼   ✼




 昔の『忘れ得ぬ』あの光景・・を、和希はしながらーーベニバナに言った。





 「又《無茶》を《させないで》」ーーと。ベニバナは本当の《意味》をーー理解出来なかった。






 未だ(丶丶)息はある(・・)松葉 良治はーー転がって在た。松葉は、『姫』を見付けてーー後をつけたのだ。






 和希が『以前』羽澄高校に連れて『来た』あの『美人(俺の美しいひと)』だと。





 松葉は愚か過ぎて忘れて(・・・)しまった。あの日帰りがけの陽藍に視線(殺気)で牽制された(過去)等。






 陽藍と和希のミステイク(失敗)は、松葉が『其処まで』の馬鹿(愚者)だと見抜けなかった(・・・・)事だ。“採用”を“否定”しなかったのだからーー。教員の採用は、陽藍と和希の管轄・・ではない。事務長・・・に任せていたが、彼とてそこ迄(丶丶・)見抜く事は、酷だろうとーー思われる。何より真っ先に『事態』に気付き『報告』を上げたのが、(事務長)なのだから。





 和希は『違う事態』を収集する為『離れた』事を、後悔した。有無を言わさず『其の場』から横着(圧縮消去)すれば(丶丶丶)良かったーーと。






 あの日の『母』そっくりに、姫様は和希の腕の中で未だ震えて居た。






 ✾   ✾   ✾



 『和希』がーー来てくれた。ベニバナは彼にしがみついた。母の『教え』の通りに。『離して』は駄目・・だと。



 今日、『和希』にーーーー振られないに。とーーーー





 ジニアがうっかり『言った』のだ。自分達の『護衛・・(ミッションと言う名を)(建前にした課題)ーー「『カルミア』の奴『出番』無かったですね。ーー」と。




 「『和希』先生も今日で肩の荷がーー降りますね。」と。





 ジニアの『勘違い』だった。姫の想い人は、『蓮』だと。ジニアは思っていた。今日ベニバナ()は滝の申込れを承諾するのだと。




 聞いた姫はジニアの勘違いを引き継いだ。器用な『勘違い』だと和希は思った。





 疲れから珍しく苛立ち表れた和希は、言った。




 『ベニバナ』さん(・・)ーーと。





 「『蓮』の件を、きちんとされてから、僕の『気持ち』を受け入れて下さいね。」





 「『手順』は踏まないと(丶丶丶丶丶)いけませんよ。誇り高き“王族”の『』なのですからーー。『順序』良く(丶丶)ですよ。」





 「『階段』を飛ばされる様で、品格・・が御座いませんね、『姫様』ーー」と。和希は勿論怒っていた。






 過保護姫様にも、それだけは理解った。ーーーーーー自分の『失態』だと。彼の腕の中で、頷いたのだった。





 そう、傍からみれば、ただの『過保護』ラブラブカップルで在る。放っておけば、『松葉 良治』為る存在が、《消滅》する筈だっただけ(丶丶)の些細な出来事だった。闇を持つ和希には、ベニバナに同じ闇を持たせたく無かっただけ(・・)の。




 救けなくとも『ベニバナに害を生すモノ』として、和希が施した結界に依り、排除されたのだ。ベニバナの(魔力)が強過ぎて、やや可怪しなノイズは発生したが、誤差の範囲だったのだから。発動時間がーーーーやや遅れた“位”の。

 

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