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姫さま、『恋』をーーする。  作者: ※Rasp※Berry※
✝異世界の姫様と名も無き星のヴォーカルの話✝
18/75

『露見』。

 「えーージャンスモーーーー? え? 滝ーーーーレン?」



 音楽好きの嘉木幡が真っ先に気付いた。『漸く』だったが。



 和希は諦めた。



 「嘉木幡、嫌、眞角、端田も。『黙ってて』くれ。それから『此処』や『此の辺』には二度と来るな。危ないんだ此の辺は。死にたく無いだろ?」



 和希は勿論真顔だった。「問題は『起こして』からじゃ、遅いんだ。」ーーと。




 「紹もだ。お前はもっとだ。何で『女の子』達を、連れて来る? 未だ『ホテル』のがよっぽど『健全・・』だぞ?」と、



 和希は真顔でそう言った。




 『まじか』………と言ったのは内心紹だけではなかった。




 滝は茫然とした。『………………橋本君て……………正直……、《セックス》した事無いのかと思ってた……………』な………………と。




 それなら『昨夜してました』とは、和希は言わないで在ろうが。勿論。







 『隠そう』とする程、『露見』するモノだ。物事なんて。和希はそう思った。ベニバナは取り敢えず海が『連れて』帰ったので、此れから和希は彼女を『迎え』に行かなければ為らなかった。





 寝不足が手伝って倒れそうだった。『何処で滝と話をしようーー』和希は思考を巡らせていた。





 『ウチの事務所使います?』と、ひとりが言った。溜息と共に和希が、



 「駄目に決まってんでしょ。阿呆なの? 雪谷ゆきせ君ーー」



 そう言った。雪谷 智紀ともきは名を呼ばれーー何故だか“悦”んだ。





 結局『誰』か分からないままで、滝は紹をーー見たのだった。






 ✝   ✝   ✝




 『瀬野尾』紹はーー『瀬野尾』太一の弟だ。 『社長』の息子だという事だ。




 ✝   ✝   ✝



 「なんだ『音』、居たの。珍しい〜な。」


 帰宅した紹はそう言った。



 ✝   ×   ✝



 「はあ? 馬鹿紹。て、あれ?」



 「こんにちは。『おと』ちゃんだったよね?」


 和希が一緒だった。しかし音は、



 「こんにちは…………和希さん。久しぶり。えっと、何でーー『滝』さん?」



 そう言ったのだった。




 紹が連れて来たのだ。




 ×   ×   ×



 音は美少女だった。滝は固まった。『絋』さんのーー『妹』って事だよなーー似てはいないけどーーと。



 セミロングの真っ直ぐな黒髪が、艶めかしく揺れて輝いた。ーー音は『美少女』だった。




 『中身』と違って。余り知られていないーー事実だったが。未だ露見させるつもりはなかった。




 『秘密』とは時に『便利』なのだ。『駒』としては。



 ×   ✝   ×




 「はい、此の部屋『使って』良いよ〜。俺『下』行ってるし。じゃね。」



 紹はあっさりと姿を消した。部屋に二人を残して。




 ×   −   ×


 『紹』って案外『御人好し』なのねーーと()がーー言った。紹は答えた。


 『訳あり』なんだよーーと。





 妹は『やっぱりね』ーーと言ったのだった。『で、何やらかしたの?』と問われて、



 「ーーちょっと、な。ーー」と。こいつも『阿呆』だなーーと(古株)はーー思った。




 言わないでおいた。言っても『らない』しと。




 音は『仕事』しかしない、い女の子だった。




 小遣い『次第・・』なのだ。



 夏休みに『女の子』部屋に連れ込んだのが露見し(ばれ)て『目玉』喰らってタダ働きしたーー癖に『直って』ないよーーと。



 紹は『阿呆』と言うより、軽かった。誰に似たのかーー陽藍が自虐で『俺』に似てんのーー?と音の(兄篝)にーー聞いていたのを、音は『みた』が、気付かぬ振りをしたのだったーー




 否定しきれずに。




 余談であるが紹はその件で、その子に振られた。元彼女達と、未だに『遊び友達』の紹は彼女から信用して貰えずに、『本命は私じゃないの?!』 『家に行きたい!』とーー迫られたらしいーー揉め事の嫌いな『紹』はーー親との約束(決め事)を破って彼女を部屋にあげたのだ。




 『覚悟』もーー無い癖に。音はそうーー思った。紹は自分が『何者』かーー知っていた。




 中学にあがった年に、両親と太一が『話した』のだ。音は既に、『知って』いたが。




 紹の『女遊び』が始まったのは、その頃からだ。其れ成りに『衝撃ショック』だったのだろうーーと、音も思った。




 半分はーーショックで。半分はーー『元からの性格』のようだーーとは、後から気付いた。




 『好きな子』がーー出来た時に。好きな子と『つき合い』始めたーー時に。大切な『相手』を『危険』に巻き込まない『様』に、自分達が『何』なのかーー




 『知る』必要がーー「在る」ーーのだと。





 『エネルギーコントロール』が『未熟』な紹は、伝えるしかなかった。『危険』だからと。『危険』を『巻き起こさない』様、『訓練』されたーー事は、音も知っていた。『見ていた』からだ。





 音はゆっくりと『成長』させて『もらえた』が、“()”は違ったのだ。




 一度だけだが、あの『紹』がーー泣いているのをーー音はーーみた。誰にも言えずに言わなかった。仲良し『海』にすらーー





 海と音は同い年の『いとこ』なのだ。偶に双子扱いだった。




 音は今、女子高へ通っている。理由は制服だった。




 本当は海と一緒でも良かった。が、三年に『紹』がーーいた。躊躇ったのは、その為も在ったろうとーー認めていた。




 ×   ×   ×



 リビングで無言の紹は、正直何を考えているのかーー分かりづらかった。





 ✝   ✝   ✝



 「社長宅って正直『何年振り』だろ。」


 滝が言った。和希は、



 「俺は初めてだね。」と応えた。




 ✝   ✝   ✝




 「あ〜だよね〜…………」


 「滝君。『話』をーーしよう。いい?」



 促したのは和希だった。




 ✝   ×   ✝



 「ベニバナさんーー『姫』の『両親』とは、前から『知り合い』なんだーー」


 「ーーーーーー。なんで?」





 「『迷子』だよ。」   「は?」



 「『異世界』迷子。『俺』も『昔』、やらかしたんだよ。ーーーー」





 その日和希は、珍しくも『友』と喧嘩したのだ。ガチ切れだった。




 子供の喧嘩の様に、掴み合い殴り合った。馬鹿みたいに。








 ーー馬鹿だった。友を『殴り付けた』和希は、気付くと『知らない場所』にーーいたのだった。









 『ハナ』王国の『ど真ん中』ーーだった。







 広大な『畑』の中でーー立ち尽くしたのだ。





 ×   ×   ×



 「ーーえ? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、っ、で?」



 「ん? そ〜ね。『森』に迷い込んで。」   「は?!」  「『獣』にーーーー」



 「っ、ーーーーー」



 「うん、勝ちました。」




 どちゃっ。……………………………………………………………………………………………………………………、、、、、、、……………




 「大丈夫?」



 身を乗り出して心配した滝は、思わずな答えにその場に倒れた。





 ーーーーーー、何とかーーーー起きた。



 「あっつーーーーー、つうかさ。『友』と『本気マジ喧嘩』って。」



 「ははは」


 「はははじゃあーーーーないだろうよーーーーなにしてんの。…………………」




 「や、〜だね〜。友手加減知らんから、殺されるかと。はは。あ〜愉しかった。」



 「!!っ、はあ?!?」




 橋本 和希は、『可怪し』かった。



 因みに和希の『その後』の説明にーー依ると。



 ブラックベリー王、当時は未だ『王』では無く『武人』だった。或る部隊の隊長だったブラックベリーは、街道にて『獣』に遭遇したーー『部下』を逃そうと対峙し、『森』へと走り出すしか無い失態をおかしてしまった。






 その『森』で和希に救けられたのだ。ブラックベリーは言おうとした。『和希』は『私』のーー




 あの言葉の先は『恩人』だった。



 滝は『ん?』とーー感じた。変だと。



 「計算『合わない』よな?」と。和希は事も無げに『ああ』と言った。





 「『浦島太郎』だよ。」ーーと。は?と滝は返した。





 《時》の《流れ》がーー《異なる》のだ。『星』の『大きさ』すら、違うのだからーー全て『同じ』訳はーー無いのだ。本来『星転移動』等ーー「有り得ない」ーー現象なのだから。




 滝はぽかんとした。




 「えーーーーーだってさ。俺達『行き来』したーーよね?」



 「したね。」



 「いや、ーーだったらーー」



 「あれ本当は『難しい』んだよ。俺も『無難ルート』通るもん。バラけたく(死にたく)ないし。」




 「神様『連中』だって『失敗』すれば『例外』じゃ無いんだ。ルート使わないで『往復』出来る『紺』が『異常』だとって。」





 『紺』は『自力』で『此の星』迄ーー来た。『嗅覚』を頼り(・・)に。紺は未だ『若い』だけで、とんでもない『力量』なのだ。



 『紺』は『友』に匹敵するかもーー和希は不意に、そう思っていた。ぽつりと言った。「友の奴ーー《元気》かなーー」と。




 滝には《聴こえ》なかったーー『友』が『何ーー?』聞き返そうとした滝が、口を開き掛けた時にーー






 『♪♬♫♪♫』   「うわあっ、」   「あ、ごめん『音』出てたーーって『タイムリー』。『視え』てんのか? 彼奴………………………“トンッ”『はいは〜い』」




 『おう、マイ・ハニー。元気〜?』



 「ふざけんな馬鹿友。御前とは『添い遂げ』無え。」   「!??」




 「やだ『ダーリン』てば。」    「は?」




 「は〜い『和希』君。愛してるよハニー。マイスイートラブ。うふ。」




 「ーー殺すぞ友。何で居るんだ? 真性ブラコンめ。此の『ど変態』。元気そうだな。」





 友は『紹』の部屋の中に、いたのだ。『いつの間にーー』滝には解らなかった。





 「おい変態。間違った『友』。おまえさー『ひとの携帯』イジるなよ。」



 和希はそう言った。「ダーリン、間違った『和希』君ーーさ、ひどくね?」



 「何がだ?」



 「着信音が、『龍兄』。」



 「は?」



 「悠太『ちゃん』にして?」






 「つか『友』、『不法侵入』じゃね?きみはさ。」



 「大丈夫よ、あたし。此処は『叔父』さんの『家』なの。『我が家』よ、我が家。」




 「友、そろそろ『馬鹿』っぽい。」



 「あ、うん。俺も思った。」




 「正直、流石に『ドア』位『開けて』入って来ると、思ったわ。」




 「はははは」



 「相変わらず友は『阿呆』だな〜おじさんに叱られ無ーの?」




 「大丈夫だよ、和希君。ところで『手伝って』くれな?」



 「………………………………………………」



 「………………………………………………返事しろよハニー。」



 「それ引っ張んのか………………ダーリンよ。」



 『おう』と言った友に、『…………眠い』と返した和希。友が『昨夜何かしてたのか?』と言って来たので、ヤケクソで『……………………セックス。』と言ってから欠伸をした。『成る程』ーーと言った友が、





 「昨夜のダーリン、凄かったの『忘れて』たわ。ごめんねハニー」と言ったので、




 『……………どっち?』と滝が苦そうに聞いたのだった。友は応えなかった。『ん?』と。

 

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