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姫さま、『恋』をーーする。  作者: ※Rasp※Berry※
✝異世界の姫様と名も無き星のヴォーカルの話✝
17/75

『謝罪』。

 「ごめん『滝』君ーー」



 和希は滝を呼び出していた。




 ×   ×   ×



 「ーーーーは?」



 滝は呼び出された和希にこう言われたのだ。ベニバナ『姫』を、「預かる事になったんだーー」と。謝罪された。







 「ーー申し訳無い。それしか言えない。」



 和希は頭を下げていた。未だ同日で在る。蓮には意味が、理解らなかった。何が『起きた』か。




 タイミングが悪かった。「『先生』じゃん!」  「ぷ。なにしてんのソレ。」



 「先生〜『土下座』〜? なにしたのよ、修羅場かw」



 頭悪そうな三人組だと滝は思った。和希に言われて色の薄いサングラス位は、掛けていた。




 和希は頭を上げた。



 「おまえらこそ何してんだ。受験生なんだぞ。こんな『さびれた(・・・・)』問題が『起きそう(・・・・)()場所へなんて来るんじゃないよ。予備校なんて近くに『無い』からな。ーー言い訳するなよ?」



 和希が溜息を吐いた。『学校』では見せない『様』な態度で表情でだった。



 そんな事は、滝は知らない。




 ×   ×



 案の定『彼等』は『和希』に、絡み出した。





 ×××××××××××××××××××





 「やめろ。眞角ますみ みのる。 端田はしだ 大聖おおせい。 嘉木幡かぎはた 良哉よしなりも。」



 それは『挑発』だった。滝には『そう』聴こえた。





 「ーーーーなんすか『橋本 カズキ』先生ーーーー。」



 頭『悪そう』だなーーと、やはり滝は思った。







 「『橋本』っち、『どうし』た〜?」





 その『声』に和希は苦笑いした。





 「此方の『台詞』だよ……………………」と。




 『瀬野尾せのお しょう』ーーという少年が、立っていたのだ。羽澄高校の『制服』をーー着て。




 「紹ちゃ〜ん、『誰』〜?」


 「紹の『知り合い』? ねえ?『紹介』して? 『瞳』が好き〜はじめまして〜」



 「ちょっと。サユさん、抜けがけ。年増の癖に!」


 「『喧嘩』すんなー。『遊ば』ねーぞ〜? 『先生』、『どうした』の?」



 『紹』に絡む彩り豊かな『美女』達は、騒ぎ出した。五人居た。制服姿が、二人。私服の色気おねえサンがーー三人。ーー少ない『方』だった。




 「『紹』。お前も『受験』生。ーーーー何してんだ、こら。」



 「や、『息抜き』? はは。やだな『和希・・』さん。むきに為らないでよ。」



 「はあ〜。あたまいてえ。」



 和希の『眼の色』が、変わった。紹は『やばい』と思った。冷汗が落ちた。『無遠慮』だなーーと。『自分(紹に向けて)』だけーーに。





 『橋本の口調がーー』同級生(・・・)と『会話』する良く知る『間抜け』た英語教師の様子が、彼等の『知る』ものとーー違う気がした。







 「『和希』さんーーすみません。先程からーー『大丈夫』ですか?」





 その時和希に、見るからに『強面』な厳つい『男』が、自分の『席』を立ちーー話し掛けて来たのだった。『余計なお世話かとも「思った」のですがーー』と。





 生徒達どころーーか、滝もびびった。『は?』と。和希は平然としていた。ーーーー





 ×   ×   ×



 そもそも『此の店』ガラが悪かった。『和希』に不似合いな『程』な、“それ”だった。





 ×   +   ×




 「あ〜『岸田』君? なんだ。『誰』かと思った。」




 和希の『言葉』に、店の『大半』を占めていた『客』達がーー立ち上がった。ガラの悪い『者』ばかりが。ーーーー、一斉だった。





 ×  −  ×



 三人の“馬鹿共”は、“生きた心地”を失った。




 −   −   −



 「おいーーーー『抜けがけ』すんな。」   「和希サンーーに『関わる』な。」




 「ちょっと『和希』さんーーーー『面』貸して『頂きます』よ。ーーーー」



 「『騒ぐなーー』オマエラ。」



 「おい、『和希』サンに『用事』あんのはーーむしろ『オレ』だーー出しゃばるな!」



 「どけ!」  「は?オマエがどけ!」  「おら『和希』サン、『こっち』だ!」



 「やめろっおい!」   「うるせー!オレの『因縁』の方が『古い』だろ!」



 「「「「「「「「ーーーー知るかーーーーッ!」」」」」」」」




 「ちょっと『カズキ』サン!『遊び』の『時間』は『終わり』ですよ!」



 「ーーーー逃しませんよ。覚悟決めてもらいやす。」






 何故か『物騒』だった。





 詰め寄る『強面』達に、和希は言った。




 「忙しいんだよね。『急ぎ?』」と。





 平坦な声と顔で。







 ×××××××××××××××××××××××





 「ーーーーーーすみません。でした。」



 最初に声を掛けた『男』が、代表する様に『謝罪』した。



 ×××××××××××××××××××××××




 「悪いけど、又にして欲しいな。静観してて。」



 和希の言葉に、周囲の客達はーー静寂と化した。




 「ーーで、『紹』。説教面倒だから『稽古』な。行くぞ。」



 「俺だけ?! ちょっ!和希さん! 受験生『怪我』いけない!待って未だ『死にたく』ないし! ーー話し合おうーーごめん『受験』頑張るから。すみません!ごめんなさい!」




 「「「…………ちょっと紹ちゃん……………」」」



 「やだ紹、格好悪い…………」



 「ごめんなさい『おにいさん』………紹をゆるしてあげて? 紹最近『失恋』しちゃったの。」


 「まあ………『原因』私達なんだけど………」


 「ごめんね紹…………」



 「そんな訳で…………」



 「ストップ。」


 女性達の説明を、和希は止めた。『理解ってる』と。『問題』は「其処じゃない」と。




 「『ここいう店』に『出入り』されるのが、『問題』なの。」と。





 ガラ悪い『筈』だった。『裏』稼業の者達の『憩いの場』ーーだったのだから。





 「『こんな店』とは『御挨拶』だな。『若造』。」





 先程『立ち上がらなかった』者達の中の、一人だった。そう言ったのは。ーーーー




 和希は『彼』をみた。『いたのか』と。






 ×   ×   ×




 「『親分』さんでしたっけ?『若頭』さんーーでしたっけ?申し訳ありません。『騒がしく』て。御久し振りです。『会いたく』も有りませんがね。」



 和希は男に近付き、そう言った。「気付かずに『挨拶』もせずに、失礼致しました。」と。




 「『全員』引取・・ますのでーー寛大な御心(丶丶)『御示し』に成られては頂けませんか。平松“様”。ーー」と。




 「『変わらずに』“勘”に障り捲る“男”だなーー『』にしたい『』だよーー」




 「為らねーか? 『橋本』サンよ?」



 「『気色悪い糞爺・・だな。ーー死ねやーー』と、俺の親友・・なら言いそうな(丶丶丶丶丶)御言葉ですね。ーー平松・・“様”。 断るなら『骨の二、三本』貰います(・・・・)よ。ーーーー」





 平坦な男は平坦為りに、薄く笑った。無機質な『笑』みで。滝はその背がーー凍りついて在た。






 「ーーーーたく。『ど変態』が。相変わらずですね〜平松さん(丶丶)。何『若い振り(・・・・)』してんすか。 ーー『糞爺』の癖に。」






 「『俺』の生徒と知り合い、ビビらすの『やめて』貰えます? 何してんの『おっちゃん』。」




 『暇人?』と聞いて『うん』と言われて、困ったのは和希の方だった。









 平松は昔々の陽藍の『知人』らしい。和希は『昔』、彼等からーーそう聞いた。





 『強面』だった。自信満々の平松は、昔々、『和希(若造)』に負けた。それからは『こう』だった。







 つまり和希が切っ掛けで陽藍の『配下』に為った口だ。そんな『奴等』はーー未だ未だいた。






 『此の場所()』にも。日陰にも『水』を『やる』のは、陽藍の『仕事』だった。




 ギブとテイク。持ちつ持たれつ。与え、与えられる力関係だった。表向きはーーだが。






 陽藍には『滝』等には見せられない『面』がーー幾つも『在』る。








 和希はその『殆ど』をーー知っていた。『裏側』なのだ。和希の『居場所』は、滝が『在』る『表場所』では無いーー『裏側』なのだ。





 日陰に『水』をやるのはーー陽藍ならば。








 『日陰』に『ひかり』をもたらすのがーー和希の仕事(役割)ーーだった。








 『人工の陽だって「植物」は「育つ」ーーんだよ。』と、いつか和希は言った事をーー憶えている気もーーした。










 眩しいだけが『陽』ではないと。水だけでは『腐らす』のだ。





 ×   ✝   ×





 「橋本君ーーなんで『俺』を、此処に連れて来たの?」



 唐突に蓮は、そう言い出した。





 −   ✝   −




 「え、ああーー此処普段『静か』なんだ。ーーねえ? マスター。」



 和希は店主にそう言った。





 「え? ああ〜、『滝』サンだったのか。かと思ってた。ーーなんだ。」




 瀬野尾 紹が、唐突にそう言った。滝は『紹』を、不思議そうに眺めたのだった。『誰だ?』と。

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