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幕間:愛を求めてひた走る獣、或いは、漆黒迅雷聖女ルイジアナ
夜の深い闇の中、空を飛ぶように駆ける姿があった。
その名はルイジアナ。王太子グドゥルによって偽聖女と断じられ、追放の憂き目にあったジェイン国聖女である。
彼女は樹上に生きるもの、逃げ出した勢いままに学園を囲む森を伝って国境を抜けていた。
恐ろしい火の記憶に追い立てられるかのように樹上を走り、走って走って、走る理由も忘れてしまった頃――ふと脚を止めて思った。
そうだ、アディオスを探しに行こう、と。
最高にイケてるアタシに、最高にイケてる交尾相手を――――。
行く先もわからぬまま、暗い森の帳の中へ、ルイジアナは駆け出した。
その背中を追う幾つもの影があったが、それはルイジアナにとって関心の埒外のことであった。




