↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライム君のダンジョン戦記?  作者: 初心猫田
48/52

女の恐さと飯テロ?

遅くなりましたがあけましておめでとうございます。今年もスライム君のダンジョン戦記?をお願いします

三時間目を終えて、今は昼休み。

さっそく食堂にでも行ってみようと画策していた俺は、財布を取りに帰り、教室を出た途端レインに捕まった。


「さ~てベル? 今度は何をやらかしたの? 言いなさい? 吐きなさい? そして反省しなさい!」


いきなり疑われてる~!!

というか反省までがセットって、疑うどころかもはや何かやらかしたって確信してるじゃねえか……

とりあえずここはあの、子供で大人な小学生名探偵にでてくるお馴染みの言い訳をパクらせて頂こう。


「どっ、どこにそんな証拠があるって言うんだ! 証拠がなきゃ」

「あなたと一緒に授業を受けにいった四人が教室に帰る最中ずっと呆然としているのを見たのだけれどそれはどうしてなのかしらね?」


あはは……バレテ~ラ……

というか最後まで言い訳を言わせてほしかった……!


「で? 何やらかしたの?」

「いやぁ~、なんといいますか……テヘッ♪」

「ベルゼ? 正直に答える気はないのね? ならもう一辺燃えてみる?「しっかり説明させて頂きます!!!!」 よろしい」


右手にしっかり上級魔法の地獄火炎(ヘルファイア)を用意しているレインさん。

入学式の登校時に使いはじめ、今では俺への脅し用魔法としての地位を確立している。(人間形体だと意外と痛いんだよなぁ……)

一応そこらの魔術師にはそうそう撃てない難し~い魔法のはずなんだが。

上級魔法って一体……


「えっとですね……7段の先生と模擬戦してね? そしたら一撃で勝っちゃってね? そしたら技を盗みたいから他の生徒と戦ってくれとか言われてね?どうせならチャイムと共に終わらせるって縛りプレイをしようって思ったりして自重せずにやったらこうなった♪ うん!」

「へ~! あれだけ言ってあったのに自重せずにやっちゃったんだ~……我望むは獄炎なり……地獄火炎(ヘルファイア)ッッ!!!!!」

「ギャァァァァァ!!!!!」


結局……やられるのか……よっ……

理不尽だ……





「さてレインさん。教室にも関わらず上級魔法なんか撃っちゃったことについてなにか申し開きはあるかい?」

「うぐっ……」


今俺の前にはレインが正座していた。

攻守交代だ。

流石に王女を教室の前で正座させるわけにもいかないので、中庭の隅の方に移動している。


「自重しなかった俺も確かに悪いとは思うよ? でもさー、正直に言ったら許してくれるもんじゃん? 酷くない? ねえ酷くない?」

「ぐぬぅ……。急に強気になるなんて……言い返せないのが悔しいわ……」


やばい……俺結構Sかも知れない……

レインをもっと弄りたいという欲求が強くなる。


「俺が全部吸収してなきゃ教室壊れてたよね? どうするつもりだったのかな~? 感謝の言葉とか聞きたいな~!」

「あ……ありが……とう……ございました……!」


レインの顔が真っ赤になる。

楽しくなってきた♪


「それに俺にばっか自重しろとか言ってくるけどレインも大概じゃん? 燃やそうとしてばっかだし」

「ごめ……ん……なさい」


あっ、やばい! 涙目だ、やりすぎた!!

レインがついに泣き出す。


「グスッ……そんなに……グスッ……意地悪しなくても……グスッ……いいじゃない……!」

「わかったならいいよ、うん! さあ昼ごはん一緒に行こう? ね? ほっ、ほら泣かないで! 可愛い顔が台無しだよ? やり過ぎちゃたのは謝るから!」


てんぱって結構恥ずかしいことを言ってしまった……

だが一向にレインは泣き止まない。

焦った俺は取り返しのつかないことを口走ってしまう。


「あっ、ほら! 何でもいうこと聞くから、なっ? 泣き止んで!「わかったわ」 ほらっ……って、えっ?」


見るとレインはすでに泣き止み、それどころか笑顔になっている。


「な・ん・で・も、いうこと聞くのよね?」


だっ……騙されたーーっ!!!!!!!

女の子って……恐い……






おっ昼ごは~ん! おっ昼ごは~ん! 楽しい楽しいおっ昼ごは~ん!!

あれから俺は……吹っ切れました!

もうね? 約束しちゃったからいいかなって!

それにしても、


「レイン、ほんとに今度飯奢るだけでいいのか? 言っちゃた以上はちゃんと約束は守るぞ? 新しい魔法教えるとかさ」


そうレインは俺、つまり魔王に何でも言うことを聞かせられるという貴重な権利を得ておきながら、今度食事を奢るという簡単なお願いをしてきた。

流石に欲が無さすぎないかと思った俺は先程のように尋ねた。

だがレインは微笑みながら首を横に振る。


「いいのよ。ベルに迷惑かけられるのは分かってたことだったしそれに……」


それに?


(可愛い顔って言ってくれたしね……)


「えっ? ごめん、声が小さくて聞こえなかった。それに、のあとなんて言ったんだ?」

「なんでもないわよ~、ふふふっ」


へんなレイン。

……まあ可愛いからいっか。





やって来ました食堂です。


「混んでんなぁ~」

「まあここの食堂は教師も生徒も使用人も全員が使えるから、こうなっていてもしょうがないんじゃない?」


そんなもんかな?

疑問に思いつつも列に並ぶ。

二、三分待っていると俺の番がきた。

食堂のおばちゃんが何を食べたいかを尋ねてくる。


「いらっしゃい。見ない顔だしあんた1年生だね? 線が細いからもっと肉をつけなさいな! このA定食はどうだい? 今日は高級品のオークジェネラルの肉を使ったやき肉定食だよ!」


おっ、おおぉ……

まさに食堂のおばちゃん、勢いがすごい……


「じゃ、じゃあA定食1つで」

「はいよっ。A定食ね!」


そうしてお盆の上に出来立てのやき肉定食が用意される。

ゴクリッ……

めっちゃうまそうだ。

レインも注文し終わったようでお盆をもってこちらに来る。

そして俺たちは適当な席につくと食事を始めた。

まずは肉から!

あむっ!


「!! うまっ!!!!」


これはなかなか……!

噛んだ途端に溢れでる肉汁、特性のツケダレはすこし辛味があり肉にとてもマッチしている。

恐らく地球のA5ランクの牛肉並みのうまさを誇るだろう……

また隣に添えられたマッシュポテト。

こちらもまたうまく、このジャガイモ本来の甘さと食感は、食文化の進んでる日本であってもそうそう作り出すことはできないだろう。

しかもこのマッシュポテト、ツケダレに絡めて食べると劇的に味がかわりさらに美味しくなるな……

てな具合に美味しくA定食を頂く。

ん? レインはB定食か……

あれは……トマトパスタか?


「ちょっと一口くれよ? 俺のもあげるからさ!」


レインに頼んでみた。

レインは顔を少し赤くしながらも(何でだ?)、


「はっ、はい! あ~ん!」


パクッ!


うおっ! こちらもまたうまいなぁ……

トマトの甘さが引き立ってる。

ただ問題は……


「くそっ! こんなとこでいちゃつきやがって!」

「あんなに地味なやつのどこがいいんだ!」

「爆発しやがれ……!」


なんかすごい形相で睨んでくる奴らがいることだ。

なんなのこいつら?

すると最近よく俺の心を自然に読んでくるレインが答えてくれた。


「嫉妬よ嫉妬……」

「嫉妬~? なんじゃそりゃ? どの辺に嫉妬する要素があるんだか」

「はあぁぁ……(ベルのバカッ!)帰るわよベル。もうすぐ授業が始まるわ」

「おっ、おう。わかった」


レインさんがなんか呆れてらっしゃる……

まっ、美味しかったからいっか!

こうして俺とレインは教室へと帰りはじめた。

次の授業も楽しみだなぁ~!





飯テロ回でした

次も不定期更新です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。