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スライム君のダンジョン戦記?  作者: 初心猫田
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授業と関係性

テスト期間がやっと明けました……

遅れてごめんなさい

1時間目はアルス史。

フィー先生が出ていった直後に、アルス史担当と思われる教師が入ってきた。


「アルス史担当のワルドだ、よろしく頼む」


金髪碧眼でなかなか整った顔立ちをしている。

年は30代くらいかな。

初めての授業ということもあってかクラス全体がざわつく。


「皆静かにー! 最初の授業だから騒がしくなるのも仕方がないが、君達も昨日からSクラスなんだからもう少し落ち着きを持ちなさい。それじゃさっそく出欠確認だ。一番、アリアさん」

「はい!」

「二番、セイラさん……は今日は聖女としての仕事があるから休みだな。次三番、ベルさん」


おっと! 俺の番か。


「はい」

「次、レインさん」

「はい」


こうしてSクラスの全生徒の出欠確認が終わる。


「ふむ……今年のSクラスの1年生は最初の授業で5人しか休んでいないのか。うん、優秀優秀!」


おおっと? 聞き捨てならない言葉が聞こえてきたぞ~?

20人中5人も休んでるのに今年が一番休んでる奴が少ないって……大丈夫か、この学校……?

俺だけでなく周りも不思議そうな顔をしている者が多い。

それを察したのかワルド先生は苦笑しながらも理由を説明し始めた。


「あー……皆困惑してるみたいだし一応説明しておくか。ここ、Sクラスというのは入試で結果を出した上位20名によって構成されている。この学校は実力がすべてであり貴族と平民に何ら差はない……が、入学するときにSクラスになれるのはほとんどが貴族だ。なぜだと思う?」


カインズ君が手を上げる。


「それじゃあ、カインズ君」

「はい。貴族の生まれの者は英才教育を小さな頃から受けており平民に比べてアドバンテージがあるからではないでしょうか」

「その通り。どんなに才能があってもそれを活かせるような教育を受けていなければその才能は開花しない。まあなにもしなくても一人でに才能を開花させる、いわゆる天才って奴も一部いるんだが……」


先生~、軽くこっちを見ないでくださ~い。

平民なのに王族にスカウトされたってのは、そういう設定なだけだから!!

つうか俺がスカウトされた経緯ってどれだけの教師が知ってんだよ……


「まあとにかくそんな例外を除いては、そういった理由があって貴族の方が多い。そして貴族の子っていうのは大体傲慢な奴が一定数はいる。そういう奴は、こんな授業受けなくてもこの学園に籍を置ければそれでいいって考えて必要最低限の授業しか受けないからなかなか学園に来ようとしない。そうでなくても貴族には子供の頃から親の仕事の手伝いをしなきゃいけない場合もあるから学園を時々休むことになる」


なるほど、だから休んでる奴が5人もいても驚かないのか……

他の皆も納得したようにうなずいている。


「では皆納得したようなので授業に移ろうと思う。最初の授業のテーマはこれだ」


そういってワルド先生は黒板? ボード? のようなものになにか大きく文字を書いた。(ここにも勇者の影響が……)


『魔王と人間の歴史と現在の関係性』


すっごいタイムリーな話題来たー!!!!!!!!!

それはまさに俺が知りたかったことだ。

先代のメモ帳により、ある程度基本的な情報はつかんでいるが、それでも今現在の人と魔王の関係については詳しく知らない。

まあ初めてのお城見学ってことではしゃいでしまい、じいさんに聞くのを忘れ……ゴホンッ! 色々あったせいで聞く機会がなかったからな、うん!


「ではまずは魔王と人との現在の関係性からいこう。今現在七罪のうちで確認されているのは、魔族側の最大規模を誇る国である魔帝国を治めし王の傲慢之王(ルシファー)、歓楽街を収入源とし人と魔族が共に共存している夢魔女王国を治めし女王の色欲之王(アスモデウス)、初代聖王が命を削って封印を行い聖王国の地下にいまだに封印されている憤怒之王(サタン)と嫉妬之王(レヴィアタン)、デス・マウンテンの異名を持つ山タルタロスの頂上で眠っているという怠惰之王(ベルフェゴール)……これら5名の魔王達だ。残り二名の強欲之王(マモン)と暴食之王(ベルゼブブ)は今どこにいるのか、そもそも生きているのかなどは今のところ全くわかっていない」


……レインさん、ちらちらこちらを見つめないでくださいな

正体ばれます!


「今、私達人間側は魔王達と平和条約を結んでいる。夢魔女王国などを見ればわかるように、人と魔族というのはやってみれば意外と共存できるものだ」


なるほど、平和条約ね……

だが条約なんて結んでも魔王側が強すぎる以上力関係は不平等になるんじゃ……


「また、血の気の多い者がたくさんいる魔族と平等な条約を結べている理由として、魔王が魔族を統制していることが関係している。魔族は基本力がすべて。魔王がいる限り襲ってこないだろうし、魔王自身も人間にあまり興味を持っていない。そうやって人と魔王は均衡を保っているのだ」


ふむ、それは知らなかった。

つまり魔王の気分次第でいつでも人間の国は滅ぶかもしれないということか。

魔王が大国の王と対当の権力を持つというのもうなずける。

てっきり裏で天使が糸を引いているせいで簡単には滅ぼされないだけなのかと……


「まあ何百年も生き続け、もはや人外の領域におられる剣神や拳神、賢神のお三方なら魔王とも対等に戦えるそうだが、あいにくと自由奔放な方々だからな……今どこにおられるのか」


…………はっ?! 俺らと対等?!

これは恐ろしいことを聞いてしまった……

俺ら魔王と対等に戦える人間(人外?)なんてこの世にいないと思ってたぞ。

これはぜひとも会いに行かねば!!

後でレインに話でも聞いてみるか……



「っと、話していたら時間が来てしまったな。次の授業では魔王とのこれまでの歴史について話そう。では挨拶、礼!」

「「「「「ありがとうございました!」」」」」


そうして1時間目の授業が終わる。

けっこう分かりやすいし楽しい授業だったな。

次の歴史の時間も楽しみだ。

2時間目は算数……なのだが簡単だったので省略しておく。

先生が俺の計算の早さに少々驚いていたとだけ言っておこう。




「では3時間の実技訓練を行う。武術担当はこの俺、ガイモンが、魔法担当はそちらのフィー先生が担当する。君たちは魔法か武術、受けたい方に来てくれ」


そう言って武術担当のガイモン先生はずんずんと闘技場の方に歩いていく。

さてどちらをとろうか? 正直迷うな。

人間の魔法がどのくらいかってことも知りたいが、この世界の剣の流派とかにも正直興味がある。

聞いてみるか!


「フィー先生。ガイモン先生の剣の流派とかわかりますか?」

「あっ、はい。わかりますよ! 確か風剣流です! 剣聖の流派ですね」


レインのお父さんと同じ、か……

よし決めた! 武術でも習おうか!

そうして俺はガイモン先生の後を追って歩きだした。



=======================

オマケ


「そういえばレイン、お前のお父さん行方不明だけど剣聖って今どうなってんの?」

「ああそれならあと一年で交代ね。お父さん……剣聖が行方不明になってるから今の剣帝達が一年後に勝負しあって、勝利した人が次の剣聖になるの」

「へぇーそうなんだ。ぜひ他の剣帝にもあって、戦ってもらいたいもんだな!」

「ベルゼ……あなたって結構脳筋の戦闘狂よね……?」

終

冬休みに入ったらもう少し更新速度を上げる予定ですのでご容赦ください。

あとどうでもいいことですが、省略と割愛の差を初めての知りました。

次回も不定期更新です。

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