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スライム君のダンジョン戦記?  作者: 初心猫田
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模擬戦と魔法合戦

あー……最近、なんたらごときが! みたいなのってよく聞く気がする。流行ってんのか?


「おい貴様! 聞いているのか! 学園がいくら生徒は平等などと言っていても限度があるのだ。姫様は竜族の長である神竜帝様の後を継がれる御方! 話しかけるなとは言わんが敬語くらい使え!」


というか代表のあいさつで姫さんが差別はなしとか言ってたのに部下? がそんなこと言って良いのか? 怒られる気が……


「おい!! 話を聞けと言っているだろうが!! いい加減にし「イフリート!!」はっ!! いかがいたしましたか?」

「いい加減にするのはあなたの方ですわよ。私、挨拶のとき言いましたよね? この学園では身分に差はないって。貴方はそれを守るのはおかしいと、そう言うのですか?」


……その上から目線な感じの言い方がすでに差別的な気がするんだが。

せっかくかばってくれてるんだし黙っとこ!


「いえ! 決してそのようなことは!! しかしいくらなんでも神竜帝の娘ともあろう御方が平民とため口で話してしまわれては竜族全員に対する示しがつきません!」


このイフリートは自分の自尊心というよりドレイクさんのことを思って言ってるみたいだな。だからこそ埒が明かないんだろう。

するともう一人の女の子がイフリートに話始めた。


「はぁー……相変わらずお堅いことだ。イフリート、相手はアルスラの第二王女様直々にスカウトされた奴なんだぞ? 私達が心配しなくても大丈夫だ、そのうちしっかりした地位につくだろう。地位にさえついてしまえば平民扱いになることもないし問題ないだろう?」


すでに魔王って言うこれ以上にないくらいの地位についてるけどね?


「だっ、だが僕達は力を絶対とする種族。強力な種族であることを意識しそれなりに誇りをもって過ごせと父様から言われているのだ。ルサルカだってそういわれたんだろ?」

「ああ、確かに言われたな」

「だろう?! だから僕はある程度節度を「だがな?」 ……何だ?」

「それを言うならそこのベルは3位という素晴らしい成績を取っている。強力な種族であるというお前や私は成績で負けているのだが……これはどう説明するんだ?」

「それは……そうだな」

「力は絶対……だろ?」


おっ! あのルサルカって子が論破した。

見事に論破されたイフリートが俺の方を向いて頭を下げる。


「すまない。父様との約束を守ろうとするばかり、お前達に対して強く当たりすぎた……謝罪する」

「あっ、ああ……気にしてないから大丈夫だよ。えーっと、改めて……俺は代表のベルだ。よろしく」

「「「よろしく」」」


なんだ、別に悪いやつじゃなかったみたいだな。

親との約束があったならしょうがないか……


「無事解決したみたいですね? それじゃあ最終模擬戦闘スタート!」


やっと始まったか……長かったよ!


「まずは僕が!! 【我、炎を司りし真炎竜王が末裔の一人なり。わが道を遮りし者を焼き払う力をこの身に宿したまえ】ファイアブレス!」


合図と同時にイフリートが竜魔法ファイアブレスを放ってくる。

しかし竜言語も勝手に翻訳されるとは……魔王のスペックはつくづく恐ろしい。


相手の魔法の属性は火、ならばこちらは……


「私に任せて!」


レインしかいないだろう。


「煉獄の魔女の娘ってのは伊達じゃないんだから! 少し威力は減っちゃうけど……我望むは獄炎なり! 地獄火炎(ヘルファイヤ)!」

「ほう! 上級魔法を短縮して放つとは……イフリート、気を付けろよー」

「ルサルカ……貴方の方が相性がいいのだから手伝ってあげなさいな……。イフリートが押されてますわよ?」

「うーん、姫がそうおっしゃるなら……」


おっと? 今度は水のブレスか?


「【我、氷を司りし真水竜王が末裔の一人なり。わが道を遮りし者を流しさる力をこの身に宿したまえ】ウォーターブレス!」


さてどうしようか……

このままだと流石に押しきられるな。


「はぁ……私が対応しますよ。強引とはいえチームにはいった以上、ある程度の働きはいたしましょう……絶対聖域(サンクチュアリ)!」


うおっ!! こりゃすげえ。

聖女のセイラさんが一言詠唱した。ただそれだけで、そこには俺達を囲むようにした結界のようなものが出来上がる。


「ふぅ……詠唱も道具の使用もしなかったので、魔力消費が多く、そのわりにはだいぶ弱いでしょうが、それでもある程度は防げるはずです。では後は任せました」


セイラさんはそう言って座り込む。

まあさすがにこんな凄そうなの詠唱破棄で使ったら疲れもするだろうな……


「セイラさんナイスアシストよ! カトレアさん、この結界内にいる間に特大の撃つからサポートよろしくっ!」

「はわわわ……はいっ!」


おや? レインの魔力が凄い勢いで減ってやがる。なにする気だ……


「我最強の炎を求めし者なり。その炎、常に我らを照らし包み込むものなり。ーーーーーーーーーー大陽爆発(サンバースト)」


……レインの長い詠唱が終わった途端、そこには大きな炎の塊が出現した。そう、それはまさに詠唱にある通り大陽のようだった。

おいおい……流石にこれは俺でもまともに食らったらダメージがあるかもしれん(人化なら……だが)。

これだけでも充分なのにカトレアが止めを指すかの如く追加で魔法を行使する。


「ワンアップ!」


ワンアップ、それは魔法の効果を1.2倍にする初歩的な支援系魔法だ。

だがそれをレインの魔法にかけたらどうなるか? 答えは……


「いやいやいやいや、僕達がさばける限界を優に超えてるだろ……」

「あっ、ああ。これは流石に私も予想してなかった……」


更に巨大化するでした!!


「これは俺達にはさばけん……」


あっ、久々のカインズ君だ。

生きてたんだな……

これで試合は終わった……かと思われたが、


「仕方ないですわ。あまり使いたくなかったんですけど……」


ドレイクさんの体にも魔力が溜まりだす。

やがてそれはレインの魔法並みの魔力を溜め込んだ。


「今から私も全力でブレスを撃ちますわ。危険だから、もうリタイアしておきなさい」

「はっ!」

「了解しました」

「わかった」


そうして相手は3人がリタイアし、ドレイクさんただ一人が残った。


「それではいきますわよ?!」


ドレイクさんは長めの詠唱を始め、やがてそれを終える。


「ドラゴン・ディザスター・カノン!!!!!」


レインの作り出した大陽に向かってドレイクさんのブレスが飛ぶ。

2つの魔法がぶつかりあって、周囲の景色を真っ白に染めていく。

俺達はその光の中に巻き込まれていった……

また三日後投稿予定です

これからもよろしくお願いします

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