閑話
学園編のキャラの名前や設定をまとめたいので、今回のは繋ぎの短い話です。文章がめちゃくちゃなので暇ができしだい訂正をしてく予定です
ご迷惑をおかけします
兄がバスにひかれ、亡くなってから今日で1年。
僕、望月 冷は、兄を慕っていた人達のうちの数人と共に、兄の墓参りに来ていた。
「冷君。お兄ちゃん……聖夜君は今何してるのかな……」
「さあ、わかんないです……案外異世界に転生とかして、周りを振り回して面白おかしく気楽に生きてるんじゃないですかねぇ……」
「あはは……否定できないよ……」
寂しげに聞いてきた僕ら兄弟の幼馴染である雫さんに、僕は思ったことを口にする。
雫さんも笑いはするものの、兄の死んだ状況と兄の非常識さを思い出してか頭ごなしの否定は出来ないようだ。
あの日……1年前の今日、僕の兄の望月聖夜はバスに跳ねられて死亡した。
まあ、そこまでなら普通の事故ということで片付くのだが、兄の場合は少々事情が違った。
バスにひかれて死んだにも関わらず、ほぼ無傷の状態で体が残っていたのだ。(僕からすると、まああの兄なら、と思わないでもないが……)
しかしこれもあり得ないことではない。実際警察も不思議そうに首を捻りながらも、まあこういうこともあるだろうと納得して兄の死体を回収しようとしたと言う。
だが、ここであり得ないイレギュラーが起きた。
回収しようとした矢先、兄の死体が輝き始め、溶けて消えてしまったのだ。後には謎の魔方陣の様なものだけが残されていたと言う。
これには警察も慌てて、情報規制をかけて理由が判明するまで隠し通そうとした。
けれども、人の口に戸は立てられないとはよく言ったものだ、いつのまにか死体が魔方陣らしきものを残して消えてしまった、というニュースが出回ることとなる。
一時期この事件は世間を賑わわせ、人々からは様々な意見が出たが、最終的には偶然の産物であったという、到底あり得ない結末で終局を迎えた。
恐らく兄の関係者達が手をまわしたのだろう。
だからこそ、1年たった今でも僕らは、またあの変わり者の兄がなにかに巻き込まれにいったのではないかと疑っている。
実際兄は、少々とはとても言えないレベルで変わっていた。
例えば中学生の頃、4歳年下の雫さんやその友達の奏さんが、家の事情というやつで、ヤのつく方々にさらわれてしまったとき、大人に相談もせず一人でアジトに乗り込み、壊滅させて二人を助け出すという事件を起こしたことがあった。
だが兄はこれだけのことをなしておきながら、
「俺は努力家かつ少し優秀なだけのただの学生だよ。えっ? 学生がヤっさんを壊滅させることなんて出来るわけがない? いやいや、コツさえ覚えれば誰だって出来るって! なんなら冷にも教えてやろうか?」
これである。(ちなみにこの頃、『自分の異常さは努力家かつ少し優秀であるお蔭だ』と、兄に謎理論でうまいこと丸め込まれ、まだ幼かった僕は純粋に彼を慕っていた。
そしてあの頃の僕は何を血迷ったのか、本当に集団戦の立ち回り方とかいうやつを教えてもらい、ついでとばかりに追加された様々な分野の地獄の修業をも乗り越え、中学生になる頃には無傷で20人以上の不良達を病院送りに出来るくらいには成長していた。
いや、ほんと我ながら血迷ったなぁ~って思う)
変り者だと分かるエピソードは他にも多々あるが、いちから挙げていると時間がかかりすぎるので、最近(兄が大学に入った頃)の話をさせてもらおう。
大学に入って数日たったある日のこと、兄はいじめの現場を目撃してしまった。
そこで彼はふと、いじめられる奴の気持ちが知りたい、と思い立ったらしい。(ちなみに兄が自ずから助けるのは基本女性だけで、男性は助けを求められないと、よっぽどのことがない限り助けないそうだ。理由としては、『男なら自分から強くなろうという意志を持つべきだ!』とのこと。)
……この時点で兄の思考についていけていないのは、僕だけなんだろうか?
話が脱線してしまったので戻そう。
そこで彼は、件のいじめっ子気質の大学の先輩にいじめられたふりをして(正確には、自分自身に軽く催眠術をかけ、実際にいじめられている人を自分に投影して、半ば強制的に、自分がいじめられているのだと自身の脳と体に信じこませて)家に閉じこもってゲームをしていた。
しかし投影させてもらった相手がゲーム好きだったのが災いしたようで、そのままゲームにはまってしまい全然部屋を出てこようとしなかったりした。事故にあったのも閉じ籠るとき用の食料の補給のためだったそうだ……
わが兄ながらすごいのかすごくないのか、それともただただあほなのかよくわからないが、ただでさえ巻き込まれ体質なのに自分からも面倒事に突っ込んでいくので鍛えられており、なんだかんだどこだろうとやっていける人であることだけは確かなのでまあ大丈夫だろうと思っている。
「よし! んじゃあ帰りますか! 私は冷君を送っていくから奏と雅は先帰っといて!」
「オッケー!」
「了解……またね……」
「奏さん、雅さん、兄のことありがとうございました」
雫さんが二人に声をかけたので僕も挨拶をしてから、隣の家に住む雫さんと一緒に帰宅した。
家に着くとさっそく雫さんが望月家にやって来た。
「それじゃあ私は今日、三人で奏の家でお泊まりだから! ご飯は望月家の冷蔵庫に入れてあるのでチンして食べてね? あっ、あとパパとおじさんとおばさんは、食べて帰るらしいから。それじゃあ行ってきま~す!」
怒濤の勢いに圧されながらもなんとか返答を返す。
「はい、行ってらっしゃい……」
雫さんが行ってしまった後、僕はふと昔兄とした、ある会話を思い出したーーーーー
「冷。ちょうどいいから面白いことを教えてやろう! うちってトラブル気質の奴が多いんだよ」
「へっ? 何言ってるの兄さん。うちの家族は兄さんを筆頭に父さんも母さんもついでに僕もトラブル気質なのは前からじゃない」
「ははは、わかってないなぁ冷。俺が言ってるのは望月家についての方の話だよ。うちの家系の人間に関わりを持ってしまった奴は、皆一度は、大なり小なり、何かしらのトラブルに巻き込まれるんだってさ」
「へーっ……まあ基本ぼっちの僕には、まず迷惑かける相手自体いないし関係ないけどね……」
「……お兄ちゃん、冷のことが少し心配になってきたよ」
ーーーーーっとまあこんな感じの話をしたわけだが。
なんだろ? 嫌な予感がする。
色々考えたが何故嫌な予感がしたのかは一向にわからなかったため、諦めて僕は食事をとろうとリビングへと向かう。
雫さん特製のオムライスを美味しくいただき、じっくり時間をかけ食べ終えた。
「今だ両親は帰ってこず、恋歌もただ今合宿中……。うん、暇だな。テレビでもつけて時間でも潰すか……」
ピッ!
[ーーで火事がありました。当事住宅には佐藤奏さん他2名がいたそうですが不思議なことに焼け跡には死体がなく、謎の魔方陣が残されていたそうです。専門家の○○さん、どう思われますか?]
……はっ?!!!!!!!
おいおいまじですか……
やっぱり嫌な予感が当たってしまった。
これ一体どうすればいいんだよ……
この日を境に、雫さん達三人は行方不明となった。
兄同様、謎の魔方陣を残して……
しれっと主人公の名前をだしました。冷の小説も暇を見つけて書くつもりです。
あと暇ができしだい、この閑話についても修正していきます。
設定をまとめたいので不定期となりますが次回も三日後の投稿予定です。




