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スライム君のダンジョン戦記?  作者: 初心猫田
27/52

別れとオセロ

「お別れじゃの」

「寂しくなるわね……」

「騎士達よ、レインをしっかり守るんじゃぞ!!」

「「「はっ!」」」


混浴騒動があってから1ヶ月後、ついに俺達が学園に向かう日が訪れた。


「お爺様、お婆様……休みの時にはできるだけ帰るようにしますからどうかお元気で」

「そうそう! 空間魔術でも研究して、休みの日には俺が転移で帰れるようにしてやるからさ! 魔王なめんなよー」


あーぁ、じいさんもレイラさんも泣きかけじゃねえか。涙もろいな~。


「レイン、このエロ魔王に襲われそうになったらしっかり言うんじゃぞ! わしがこの国の全勢力を「あなた? また オハナシ がしたいのかしら?」頑張るんじゃぞ!」


……じいさん、相変わらずだな。

ノエルとの一件がじいさんにばれて以来、俺はことあるごとにエロ魔王と呼ばれた。

はじめの一週間は、ノエルは赤くなって走り去るわ、レインは胸か! 胸なのか! とかぶつぶついってて怖いわ、アスタロト達は妙に色気アピールをしだすわ……ほんと大変だった……


「では副団長ルイス=レイモンドよ、学園都市オクタグラムまでレイン達をしっかり頼む。」

「はっ! ノエル団長には敵いませんがしっかりと勤めあげる所存であります」


ちなみにノエルは国に残るらしい。

まあさすがに、騎士団の全勢力を国から出すと今度は国がやばいからな……


「そうだ! じいさん、ノエルにこれ渡しといて」


俺はアイテムボックスから指輪を1つ取り出した。


「「「それは指輪! プロポーズ?! 私達にはなにもくれないのに!」」」

「ベルゼよ! 私の孫にまだ手を出すと言うのか!! 許さんぞ!」

「あらあらあら! レイン、お姉さんに胸以外でもまた負けちゃうわよ? クスクス」

「ベルゼひどい! 私の裸も見たのに!」


うおっ! こいつら全員めんどくせー!!!!


「落ち着け、そんな気はまったくない。レイラさんは煽らない! あとレイン! 下着だけだから!!」


まったく忙しい!!


「これは不完全だけど転移魔術と宝石結界が1つずつ封じ込めてあんだよ! ノエルが危なくなったら勝手に反応して、結界をはった後俺をノエルのもとに転移させるように作られてる。作んのたいへんだったんだぜ、まったく……」

「そっ、そうか。それはすまんかった。というか国宝級ではないか!!」


その後わちゃわちゃと皆で別れ話をしていると、やがてルイスに呼ばれた。


「ベルゼ殿! そろそろ準備はよろしいでしょうか!」


どうやら出発の時間が来たようだ。

俺達は馬車に乗り込む。


「そろそろだな。じいさん、レイラさん、世話になった! また来るからな~!!!!」

「もう帰ってこんでええわー!!」

「またいつでもいらっしゃ~い!!」


じいさんも素直じゃないなー、ほんと。


「お爺様~! お婆様~! お元気で~!!!!」

「「「さよ~なら~!!」」」


こうして俺達は、王都アルスラを出て学園があるという学園都市オクタグラムへと向かって旅立った。




俺達が学園に向けて出発して一週間、俺達は学園に向けて順調に進んでいたのだが……


「「「ひ~ま~だ~(ですね~)!!!!」」」


そう、暇なのである。


「なんで盗賊やら魔物やらが襲ってこないんだよ! 普通テンプレ的に来なきゃだめだろ!!」


異世界といえば盗賊や魔物が襲ってくるのがつきものなのに全然来る気配がないのだ!

盗賊のみなさーん! 息してます?


「いや、そんなに怒られましても……

俺達騎士団が見張ってますから盗賊が来るわけがないですし、魔王様がいる以上滅多なことでは魔物が襲ってくることはないはずですしねー……」

「俺か?! 俺が悪いのか?! ……ルイス君ひと勝負どうだい?」

「やめときまさぁ。ベルゼ殿、最近の訓練手加減してくれないじゃないですか!! 戦闘狂の俺達が相手をしたくなくなるって相当ですよ!」


心外な!


「俺はお前たちのためを思っていろいろやってんだぞ! なんたる言い草だ~!」

「俺達を思ってって……後少しで攻撃が当たりそうというところで避け続けたり、独身の騎士と戦闘しながらも連れのお三方とデートプランを決めたりすることがですか?! あきらか煽ってるだけじゃないですか!!!!」

「「「「そーだそーだ! 俺達にも膝枕を!!!!」」」」


やばい、反論できねぇ……

勝てそうになかったので俺は馬車へと引っ込んだ。


「「「「あっ、逃げた!!!!」」」」


逃げるが勝ちってな!

馬車に引っ込んだ俺はジュエル達と話をする。


「ねぇマスター、なにか面白いことってないのかな~……」

「うーむ………………そうだ! オセロを作ろう!」


異世界といえばボードゲームだよな!


「「「オセロ?」」」

「ああ! オセロってのは……」


俺は四人にオセロについて簡単に説明を行い、その間に分裂した俺にオセロを作らせた。材料なんてアイテムボックスに腐るほどあるからな!


「って感じのゲームなんだけど……やってみる?」

「なるほど~面白そ~!」

「主はほんとに賢いのだな!」

「このアスタロト、感服いたしました。」

「楽しそうね! やってみましょ?」


おっ! レイン達もけっこう食いつきがいいな。んじゃやるか。


~10分後


「うわーん! またマスターに負けた~!」

「さすがベルゼ様ですわ」

「主、強すぎないか?」

「…………」


はははっ、ネットオセロ歴5年の俺をなめんなよ~!!

……まあ並列思考使ってるから勝てて当然なんだが。

黙っとこ!


「まだまだ修行が足りないな! てか若干1名死んでるんだが……」


レイン弱すぎだろ……


「うわぁーん! あんた達強すぎよ! なんであんなにあっさり勝てるの!」


あっ、自分が弱いとは認めないんだ……


「だって~……」

「ねぇ……」

「うむ……」

「「「レイン角狙ってないじゃん(じゃない)(~)」」」


えっ? なにこの子、驚愕の事実を知ったみたいな顔して……

まさか攻略法に気づいてなかった?! あの脳筋のセシルでも5回目で気づいたのに?!


「あー、その、まあ……ドンマイ!」

「うううっ、うるさーい!! 私眠くなってきたわ! お休み!!!!」


この日から三日ほどかけてやっとレインの機嫌は直った。

女の子ってめんどくせーな……

それから、オセロを学園都市で販売してはどうかという話になり、販売方法について煮詰めはじめてから一週間、ついに学園都市オクタグラムへとたどり着いた。


「ついたー!!!!」

「そこをどけっ、卑しい奴隷めが!!」


……おっと、テンプレか?


 

学園都市オクタグラム

学園長を長として成り立つ1種の国のような場所

学園長の実力は覚醒していない魔王と対等に渡り合えるほどである

学園都市での階級

学園長、生徒会長、風紀委員長、生徒会副会長、その他生徒会、その他風紀委員、教師、ランキング上位者……

の順に並んでいる

ランキング制の学校であり、生徒会長などは成績優秀者にしかなれない。





三日に一度更新に変わりました。

これからもスライム君をよろしくお願いいたします。

追加

予約投稿をミスってました。遅くなってしまいごめんなさい。

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