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スライム君のダンジョン戦記?  作者: 初心猫田
22/52

ジュエルとデート?

「んで何が食べたいんだ、ジュエル?」


俺とジュエルは今、屋台通りに訪れていた。


「んとね~、あそこの焼き鳥に~、サンドイッチに~、スープに~、あとあと~あそこのでっかいお肉~!!」

「おっおう……けっこう食べるんだな。さっき城でお菓子食いまくってたんじゃ……

んじゃ順番に買ってくか。おっちゃん! 焼き鳥みっ「10個ちょうだい~!」ちょっ! お前勝手に……」

「はいよっ! 元気のいい嬢ちゃんだねー! 彼氏とデートかい?

1本サービスしてやろう!」

「わーい! ありがとう~!」

「いいってことよ! 坊主もこんなかわいい子逃がすんじゃねえぞ! ガッハッハ!」

「はっ、はい……」


やべー! テンションが高すぎるわ、もと引きこもりには対応できねえぞ、おい……

その後も何度もカップルと間違えられながらも、なんとか全ての商品を買った俺達は噴水のある広場で食事をしていた。


「うおっ! この焼き鳥うめえぞ。」

「ほんとだね~!」


焼きたてで、香辛料のようなものがまぶされておりたれの味もしっかりしている。日本の焼き鳥にそっくりだ。

しかし、それでいて噛んだときの食感は牛肉のように噛みごたえがありとても屋台の食べ物とは思えなかった。

「屋台の食いもんだから味は期待してなかったけど、まさかこんなにうまいとは予想してなかったぞ。」

「だね~! あっ、こっちはサンドイッチだ~! 玉子サンドとカツサンドがある~! 迷うな~?」

「両方食えばいいじゃんか? 半分ずつ食べようぜ!」

「名案だ~! さすがマスター!」


まず俺はカツサンドを半分頬張った。

うおっ…… 噛んだ途端に広がる肉汁の味!

辛子がたっぷり塗られていて、そのままだと辛すぎてとても食べれたものじゃないはずなのに、それを一緒に挟んであるキャベツが中和することによって絶妙なハーモニーを醸し出してる! てかまじで屋台の料理かよっ?! うますぎだろ!!

おっと、夢中になってもう半分食べてしまった。


「ジュエル、交換しようぜ!」

「うん~! カツサンド美味しそ~! いっただっきま~あっ……」

「うまっ、玉子サンドも日本とは大違いだな! ん? どうしたジュエル? 辛いの無理だったか?」

「うっ、ううん~! ベベベ、別に大丈夫だよ~! これってマスターと間接キスってことだよね~? 二人よりリードかも~!(ボソッ) いっただっきま~す!……んー、美味しい~!!」


辛かったのかジュエルの顔がちょっと赤いけど……まあ喜んでくれて良かった!




俺達が食事を終えた頃、ジュエルが気になることを言い出した。


「ねぇマスター、突然だけどさ! 伝説のお肉って興味ない~?」

「なんだそれ?」


伝説の肉何て聞いたことねえぞ。いや、こっちの世界で人としゃべったの今日が初めてだけども!!


「さっきのサンドイッチ屋さんがね~、この街を出て南に10分くらい行ったところに洞窟があって、そこには光輝く伝説の牛がいるんだって言ってたんだ~! そんでね~、そのお肉が泣けてくるくらい美味しいんだってさ~! 食べてみたくない~?」


……そこはかとなくゴールデンスライムとにた境遇の気がして泣けてくるが、まあそれはおいておこう。

確かに泣けるくらい美味しいんなら一度食ってみたいな!


「そんじゃひと狩りいっとく?」

「いっとくいっとく~! 美味しいお肉を求めて~! レッツゴー!!」



それから10分後、俺達は例の伝説の牛がいるという洞窟へと来ていた。


「おっにく~! おっにく~!」

「あんまりはしゃぎすぎんなよ! 頭う ゴチン!「あいたー!!」はあー……言わんこっちゃない。ここ天井そんなに高くないんだから気を付けろよな。」

「はーい。反省してます~……」


ほんとに反省してんのか?

そんな疑問を抱き続けながらも探すこと20分。


「あっ! いた~!!」

「まじかよ! どこどこ?! ……ほんとだー! めっちゃ光ってる!!!! ジュエルどうする?! 俺が仕留めようか?」

「ううん~、大丈夫~! 僕新しいスキル覚えたんだよ~。

ほっ、幻炎!」


うっわ! あれは幻の炎か?


「この技はね~、相手の精神が死に至るまで燃やし続けるっていう面白いスキルなんだよ~!」


うっわ! 相変わらずこいつのやり方はえげつねえな、おい……

まっ、まぁいいか!

それよりこの光輝く牛肉を早く食ってみないとな!


「マスター、まだ焼かないの~?(じゅるり)」

「はいはい! わかったわかった! 今焼いてやるからちょっと待ってろ。……よしっ、こんがり焼け「マスター、それ以上言うと消されるよ~」たな! わーい……」


さっ、気を取り直して食事タイムだ!!

アムッ!


「「うっまーーーーーーーーーーい!!!!!!!!」」


溢れだす肉汁、固すぎも柔らか過ぎもしない食感、香辛料など使わなくてもわかる肉本来の味。

気づけば俺達は泣いていた。


「マズター、おいじいねえ……」

「ぼんどになぁー、ざいごうだな……」


しばらくの間、泣いたり食べたり忙しかった俺達もやがて食べ終え帰路につくことにした。


「今日はありがとう~! とっても楽しかったよ~! また二人で行こうね~! (ニコッ)」


ドクンッ!


この時、感じた胸の高まりは何だったのか?

今の俺には、まだ知るよしもなかった……


「そうだな! また行こうな!」


俺達は、夕暮れの中王城に向けてゆっくりと歩き出した。






今回はジュエル回でした。

デートは3つに分けるので短めです。ごめんなさい。

家庭の事情で投稿速度が遅くなるかもしれません。ご容赦ください。

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