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新次元紀行  作者: 木戸攘夷
第20章 とんだ変態だな 
59/95

(1)

 サルナとトルクがバーに戻ってくるまでに1日以上の時間が過ぎていた。


 サルナの足には痛々しくも包帯がグルグル巻きにされ、トルクもジャンパーの中は包帯で分厚く巻かれていた。満身創痍の二人。


 昼間の暑さがうそのように寒く、薄暗い日の出前。

 そしてそこにはバーの瓦礫と燃えカスしか残っていなかった。壁も屋根も崩れ落ち、きらびやかだったネオンも瓦礫に埋もれていた。

 消火に人手が加えられた様子もなく、自然に鎮火したせいかまだ仄かに暖かい。

 撒かれたガソリンの臭いが辺りにまだ充満していた。


 エルメルがアンダー・ザ・ルールに辿り着く前に何とかしなければならない。そう考えるとゆっくりもしていられない。


  ・・・


 1日だけ遡る。

 ここはチャネルローズ。内務省のデータオペ室。

 

 「それらしいもの無いわね。もしかして鉱山も掘り尽くして跡形もなくなったのかしら」空撮イメージを前にサルナが言葉を発する。

 「農場や脱走牛も居やしない」


 部屋はかなり雑然としているように見える。そして内務省データオペ室の360度メインモニターに映し出される地図。

 バーの婦人が言っていた『80キロ先の小さな鉱山跡地』は見つからなかった。


 無数の小さいモニタと大きいモニタが一見無造作にテーブルに置かれ、アームに付けられたモニタが宙に浮かぶ。

 デバイスが常に動き回る有機的最適化が働く部屋。

 その意味を知らなければデバイスを捕まえることも出来はしない。


 まっとうな人間はこのカオスな状況に恐らく耐えることはできない。

 だから管理マシンが常に人の行動を追い、使う分だけのスペースとリソースを高効率で移動して利用者を招き入れる。


 「影も存在しないよ。何かの謎掛けなんじゃない」

 ジエフという内務省のオペレータ専門職が地図と写真を拡大したり、検索をかける。


 「その気になれば1センチの小石も検索できるって聞いてるわ」

 「ウサギの穴とプレーリードックの穴だって識別できるよ」


 地下構造物も例外ではない。

 だがバーから半径100キロのサークルには道路が数本横切っているだけだった。検索するまでもない。

 「過去はどお。昔はあったけれど最近無くなったのかもしれないわ」


 サルナが食い入るようにモニターを見つめる。

 「了解。過去50年をさかのぼって100万倍くらいでどうだろ。30分程度かな」


 十数分の画面を見つめたが怪しいものは見つからない。

 皆だんだん目が血走ってきた。3回再生したがそれを見る3人には諦めの色が濃くなっていく。

 ゆっくり再生したり、早く再生したりしても何の変化も見つけられない。


 「何か解るのかしら」

 サルナはバーの婦人の言葉を細かく書き出していた。

 部屋の隅でコンソールを叩きながらモニターを見ていたトルクは頭を抱え込んでしまった。


 「一番古いイメージは何時のものかな」


 「IT革命当時からあるにはあるんだけどね。200年くらい前かな。出せないけどね」

早いものです。

いつの間にか投稿し始めてから1か月が過ぎていました。


投稿のイロハも知らずに始めちゃったので

しでかしちゃった感も結構ありまして申し訳ないです。


第一部もそろそろ佳境?

こうご期待!応援よろしくお願いします!


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