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バズっ太郎~桃から生まれてバズったら誹謗中傷されたので開示請求して退治してくる~  作者: うろ覚え


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7/8

バズっ太郎、鬼と相対する~鬼で撹乱~

鬼ヶ島編いよいよ終盤です。

『黒鬼』『赤鬼』『青鬼』『黄鬼』

それぞれおじいさんやおばあさんのチャンネルで悪質なコメントや誹謗中傷、荒らし行為をしていた鬼です。

検索してみると、同じオープンコミュニティにたむろっていました。

つまり、彼らはグルになって、おじいさんやおばあさんのチャンネルを荒らしていたわけです。


それに気づいて、バズっ太郎はより義憤にかられました。

優しい、大切な家族が、文字通り徒党を組んだ悪党に、害されている。絶対にここでケリをつけようと、決意を新たにしました。

その決意はお伴の3匹にも伝わり、絶対鬼達を許さないぞと、心を1つにします。


そして『色鬼部屋』というオープンスペースに入りました。


ネットでのやり取りは慣れたものですが、さすがに開示請求した相手とのコミュニケーションは初めてです。

緊張しつつも、バズっ太郎はコメントを打ち込みます。


バズっ太郎鬼『こんにちは、はじめまして。』


赤鬼『あれ?』


青鬼『なんかきた。はじめましてじゃね?』


黄鬼『めずらし!はじめまして。』


各々マイペースにコメントしていきます。どうやら、このスペースでは砕けた口調と空気での進行が優先されるようです。


バズっ太郎鬼『はじめて、鬼ヶ島ネットカフェにきて、色々試してるんです。このスペースは、どういう場所なんですか?』


焦らず、ほぼこいつらで間違いない、でも、確信がほしい。糾弾はそれからでもいい。そう思い探りを入れます。


黄鬼『別に~、集まって、好きなこととか、嫌いなことか、好き勝手に駄弁ってるだけだよ』


青鬼『嫌いな事とか気にくわない和台で盛り上がる方が多いけどなw』


赤鬼『仕方なくねwうざい奴が多いのが悪いw』


犬鬼『へー、皆さんはここを使って長いんですか?』


黄鬼『そうだねー。黒鬼さんがこのオープンスペース作って、それからずっとこのスペースあるよ。色々人の出入りも多いけどね。私たち3人と黒鬼が最古参かな。』


青鬼『人の出入りが多いのは黄鬼がいじめて荒らすからだろw』


黄鬼『は?キモ。あんたらだってよく人のチャンネル荒らすじゃん。それについていけなくて抜けてくやつも多いけど?』


赤鬼『そういうウザキモイ奴らはちゃんとわからせてるから俺らは。』


青鬼『わかる。リークや暴露で困ることあるやつ多いくせに、俺らを責めるカス共にはちゃんとケジメつけなきゃね。』


鬼達の聞くに耐えない不快な雑談は進みます。


猿鬼『でも、そんなことして大丈夫なんですか?大事になりそうでオイラは怖くて無理だなぁ。』


黄鬼『それはびびりすぎだよw』


赤鬼『ネットの書き込みなんて便所の落書き未満って理解してない低能多すぎw』


青鬼『わかるwネットに書き込まれて自殺とかメンタル病むとか、どんだけクソザコナメクジなんだよって思うしなw』


そのコメントを見て、バズっ太郎の頭のなかで、何かがプチンときれました。


バズっ太郎鬼『それは認識甘いし、無責任では?今やネットは生活の延長にあるものってわからないか?』


赤鬼『草。そんなのネットにしか居場所ないやつだろ。だったら淘汰されていいわw』


犬鬼『それは言い過ぎでは』


青鬼『お、ネットにしか居場所がない民か?』


話が噛み合わない。イライラしてくるバズっ太郎に、今まで口を開いてなかった黒鬼が話に参加してきます。


黒鬼『勘違いしてるやつ多すぎる。俺たちには、言論の自由、表現の自由が与えられてる。その自由は、決して脅かされてはいけない。』


青鬼『お、黒鬼さん、流石いいこという。』


黒鬼『俺たちがどんな言葉を言おうと自由。その言葉をどこまで本気で受け止めて信用するかは受け取り手の自由。その結果、受け取り側がどんな行動しようと、それはそいつの責任だろ。自分の行動の責任は、自分だけのものだからなぁ。』


赤鬼『完全な正論w』


黄鬼『やめなよー、正論も暴力になるんだよー』


何が正論だ、どこが正論だ。バズっ太郎も、お伴の3匹も憤りますが、主導権は鬼側に奪われます。


黒鬼『てかお前、投稿者のバズっ太郎だろ。バカだねー。受付で本名書いただろ。特定余裕だわ。』


赤鬼『あ、そういうこと?』


青鬼『おじいさんとおばあさんの敵討にきたの?』


黄鬼『やだ…泣ける…エモい』


バズっ太郎『おじいさん達は死んでない!』

冷静に勤めようとしましたが、ラインを越えた発言でバズっ太郎は激昂しました。


バズっ太郎を傷つけられ、侮辱されたお伴達も怒り、そこからは喧々諤々の罵り合いでした。


赤鬼『お前ら全員顔真っ赤で草w効きまくってるやんw』


赤鬼が嘲り


犬鬼『他人を煽ることでしか自己肯定できてなさそう。哀れだなぁ。』


犬が噛みつき


青鬼『クソ動画見ました。鬼ヶ島まで無駄な長旅乙w』


青鬼がアオり


雉鬼『あらー?クソ動画と言いながら見てくれたんですの?再生数ごちそうさま!』


相手の言葉尻や揚げ足をとって、雉がツツキまわし


黄鬼『子供の動画投稿者とか、やっぱ人間性が歪むのね。普通の子供はこんなことしないのに、社会不適合者になるね負け組だわ。』


黄鬼は主語をでかい言葉で相手を切って


猿鬼『おーっと、社会不適合者=負け組は差別では?』


猿は相手の言葉を歪んだ解釈で場を引っ掻きまわします。


黒鬼『動画見てたらわかる。お前のじいさん婆さんは、お前で金儲けしか考えてない。虐待とかしてそう。真っ黒だわ。』


黒鬼は理不尽な言いがかりで相手を黒扱いして、


バズっ太郎『ふざけるな!そんなんじゃない!』


荒れた論争をエンタメとしてる鬼に対して、バズっ太郎は怒りと不快感を隠せません。


バズっ太郎は怒り心頭です。

こいつらは、何もわかってない。おじいさんやおばあさんの事を何も知らないくせに偉そうに語るな。


そう、こいつらは何もわかってない、今、自分達がどれだけ俺に追い詰められてるのかわかってない。おじいさん、おばあさんの敵討と言ったな?お前らは認めたんだ、自分達がおじいさんとおばあさんに加害したと。


なら、もういい、開示請求で得たお前らの、鬼達の個人情報を暴露でもなんでもしてやる。

生活をぐちゃぐちゃにしてやる。


怒りにまかせて、バズっ太郎は鬼達の個人情報が書かれた資料を取り出そうと鞄にてを突っ込みました。


バズっ太郎「痛っ!」


鞄に突っ込んだ手が、何か固くて尖ったものにぶつかりました。

刃物を剥き出しで入れるようなことはしてないはずです。

一体なんだと、そっと掴み直して取り出すと


それは少年からもらった呆け物絵札でした。

絵札を保護する為に少年が入れてくれた透明な絵札ケースの角に思い切り手をぶつけてしまったのです。

絵札を見て、少年を思い出します。自分に、人が成長する瞬間を見せてくれた少年、おじいさん、おばあさん達の愛情に気付くきっかけをくれた少年、あの真っ直ぐな瞳を思い出して、頭に登った血が下がります。

そうだ、あの少年の瞳をまっすぐ見つめ返せる人間でなくては。そうしてバズっ太郎は絵札を見つめます。


すると、違和感に気付きました。透明なケースが反射して、うっすらとした鏡になっています。そこに、ぼんやりとバズっ太郎の姿が映りこみます。


そこには、鬼の被り物を被った姿ではなく、本物の鬼になりそうな、被り物が身体の一部になりかけていたバズっ太郎の姿があったのです。被り物の毛が全身にまとわりつき、あんなに臭くて息苦しかった被り物がだんだんと顔に馴染み、違和感がなくなっていたのです。

バズっ太郎は慌てて被り物を脱ぎ捨てました。


船頭「鬼ヶ島に入るには鬼にならねばならない。」


阿吽像「お前達は鬼か?」


受付鬼「名前は本名でお願いします。」


ここにくるまでの人たちの言葉の意味がわかりました。姿を鬼にして、自認を鬼と名乗らせて、名前を鬼に変えられる。

そして、怒りと憎しみに囚われているうちに、いつの間にか本当に鬼になりつつあったのです。


お伴が危ない。そう直感したバズっ太郎は急いで隣の犬の部屋にかけこみます。

やはり、犬も被り物に呑まれかけていました。

バズっ太郎が部屋に入ってきたことにも気付かず、一心不乱にパソコンに向き合っています。

バズっ太郎はすぐ被り物をを犬から剥ぎ取りました。


犬「あ、あれ?バズっ太郎さん」


正気に戻った犬は訳がわからぬというように混乱しています。


バズっ太郎「話は後だ!お前は雉の部屋にいってこの被り物を剥ぎ取れ!俺は猿の部屋に行く!」


そう指示して、バズっ太郎と犬は行動しました。


被り物を外した一行は、バズっ太郎の部屋で会議することにしました。


バズっ太郎「危なかった…まさかこんな仕掛けがあったとは…」


犬「鬼ヶ島から戻ってこれない奴らって、まさか…」


猿「…そういうことだろうな。受付の名簿に、明らかに鬼の名前にしては不自然なやつがあったろ。あれ、きっと前に来た人たちだ。オイラたちと同じように、名前に鬼をつけて、そのまま…鬼に…」


雉「ま、まだドキドキしてます…」


バズっ太郎「そうだね、僕も同じだ。さて、これからどうするかだけど」


お供3匹はバズっ太郎に注目します、


バズっ太郎「やることやって、さっさと帰ろう。」

ご覧いただきありがとうございました。バズっ太郎もいよいよ終盤。書きタメてるとはいえ、もうすぐ完結できそうで感慨深いです。もう少しお付き合いいただけると幸いです。

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