ゲルト王国の漁村にて
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32日後、何とか運よく、戦闘が起きずに大陸を渡ることが出来た。漸くと陸地が見えてきたことで安心できた。ただ、この船は超大型船。当然だが、普通の海岸には接岸できるわけがない。なので、ここから接岸できる場所を土属性魔法で作る。
そうして、上陸した訳なんだけど、さて、ここは何という国なんだろうか。解らないけど、住んでいる人たちは居る訳で。ここは、漁村か? 農地もあるし、人口が1000人くらいは居るんじゃないかな。まあ、ここを拠点にする訳なんだけどな。とりあえず、持ってきている兵力1000人で無力化する。言葉が通じるかどうかという問題は、起こりえないはずだ。起こるのであれば、ギリエルの時点で起きている。だから、言葉の壁は無いはずだ。とりあえず、支配層を処分するか、そのまま活用するのかは、捕らえてからで良いだろう。その前に、やっておかないといけないことがあるから、それをやってしまう。それが要塞化だ。漁村1つを、丸っと外壁で囲み、海岸線も閉じて、侵入できなくする。まあ、船なら入ってくるとは思うんだが、それは仕方がない。海軍が居た場合は、この拠点は捨てるしかないだろうな。向こうから海軍を呼んでこなければならない。まあ、そもそも海軍なんて居ないんだけどな。だから、新しく作る必要がある。非常に面倒だが、大陸を移動するんだ。そのくらいのリスクは考えないといけないだろう。
土属性魔法と石材を用いて、早急に漁村を囲んでしまう。海岸線の方は、沈む可能性もあると言う事で、基礎からちゃんと作ってある。そこから堀を作り、海水が流れ込むように作る。それで完成だ。慣れた工事である。日頃の開拓の成果が出ているな。これくらいは朝飯前だ。まあ、そんな事を自慢している訳にはいかない。工事に取り掛からないといけない。流石に門は作る必要があるからな。向こうで作ってあったものを組み立てるだけにはなるんだけど。
跳ね橋も作って、これで要塞化は何とかなっただろうという所で、村長を捕らえたという報告が入った。まあ、制圧は簡単だろう。その辺は気にしてはいけない。手間がかからないのは良い事だ。そんな訳で、村長と交渉である。まあ、交渉になるのかは疑問ではあるが。
「村長だな? マケライアス魔皇国のジェントだ。ここは何という国なんだ?」
「ゲルト王国だが……。おたくら、何処から来たんだ?」
「別の大陸、別の陸地から海を渡ってきたんだ。信じる信じないは勝手にしておけばいい。ただ、1つ言えるのは、この漁村はマケライアス魔皇国のものとなった」
「海を渡ってきた? 海に果てはあるのか?」
「海に果てはない。必ず何処かに繋がっている。まあ、信じろと言われて、信じられるかどうかは微妙な所ではあるだろう。簡単に信じろとは言わない。だが、その外の国からこうして侵略に来た訳だ」
「……それで? 村はどうなるんだ? 言っておくが、ゲルト王国の税務官に税を取られたばかりだからな。碌なものがない」
「今後はゲルト王国に税は支払わなくていい。その代わり、マケライアス魔皇国の一部になる。まあ、税はかかるが、法外な税を取る事はない。……村長なのに、やせ細るような事は無いだろう。まあ、村長が村長をやれるのかは、皆で話し合ってもらわないといけない事ではあるんだがな」
「??」
「解らんのも仕方が無いか。とりあえずだ。ここは俺たちの国になった。防衛はこっちでやる。村長たちは、普通に今まで通り暮らせばいい。そこに俺たちの国民を住まわせるだけだ。建築なんかはこっちでやる。まあ、今まで通り、何も変わらんよ。あまり心配しなくても大丈夫だ」
「そう……なのか? まあ、今まで通りで良いなら、いいの、か?」
「ああ、特にこちらからの要求はない。まあ、この辺の開拓をさせてもらうがな」
そんな訳で、村長は生き残ることに。まあ、貴族であれば、殺した方が良いとは思ったんだが、村を治めるのに、領主として貴族を寄こしてこない所を見ると、そこまで強い貴族制でもないのかもしれない。それか、思いっきり税金を取る形で支配をしているのかだな。食べ物も碌に無い様な感じだし。村長もやせ細っている。あまり良い状態ではないな。これからは別だが。税は取るが、必要最低限で良いからな。そこまで締め付けるつもりはない。一応ではあるが、民主主義だし。村長が村長として選ばれるかどうかは別問題だがな。まあ、こっちの魔物人に管理をやらせても良いんだけど、魔族の方が村長には向いているんだよな。魔物人って、そこまで内政適正が高くないんだよ。戦闘力に振り切れているというか、一芸に特化しているって感じがしている。だから、内政は今まで通り、村長に任せた方が良いんじゃないか。そういう気がしている。
そんな訳で、夕方に村民全員を集めて演説をした。……何故か歓迎されたんだけどな。侵略された側なんだけど、余程ゲルト王国に嫌気が刺していたのかもしれない。まあ、これで民主主義の先例というか、村長選挙が出来るな。立候補してくれた人を選ぶことになる。……まあ、村長しか立候補しなかったんだけどな。だから、自動的に村長が村長をする事になった。
「それで、俺は何をすればいいんだ?」
「食料の管理だな。基本的には、税金で農民を雇う。これが俺の国の方針だ。だから、農民には給料が出る。その資金はこれで賄ってくれ。それで、村人全員から、一定の税を取る。多くても少なくてもいいが、大体は村長が食うだけの金額は確保しつつ、農民の給料が支払える程度を集めればいい。貯蓄は必要だとは思うが、法外に貯め込むのはよろしくない。まあ、自分が殺されない程度を目安にしてくれ。それと、今後は貨幣経済を導入するからな。物々交換は構わんが、基本的には貨幣を使ってくれ」
「……まあ、疑問はあるが、この金を使えば良いんだな?」
「そうだ。村長がやるべきことはそのくらいだ。後はこっちの住民も、同じ待遇で雇ってやってくれ。兵士は兵士で雇うと、金がかかり過ぎるが、狩人と言う事にしておく方が良いだろうな。裁量はそちらに任せる。あと、外壁の外で、工事をする。それは俺がするから、そっちに資源を渡す。有効に使ってやってくれ」
「……そうか。何というか、今まで以上に出来ることが増えたんだろうが、実感がないな」
「余りにも悪い治世だと、村長が交代になるから気をつけるんだな。品行方正を心がけた方がいい」
「別に悪い事をするつもりもないが……。まあ、解った。何とかしてみる」
そんな感じで村長に仕事を任せて、俺は飛行機の発着場を作ることにした。……大体直線に5kmくらいあれば、十分だろう。適当に平地を作りつつ、コンクリートで舗装してやれば、何とかなるとは思う。そこまで厳密に計算したわけではないが、まあ、大丈夫だろう。空港の滑走路の長さなんて、その道のマニアくらいしか知らないだろうし。垂直に離発着できれば良いんだけどな。そんな技術はまだまだ先の話だ。しかも、あれも小型の輸送機の話だしな。大型の輸送機にそれが導入できるのかは解らない。知らないことは、後で試せばいい。失敗したらその時はその時だ。気にする必要はない。
とりあえず、空港は作りますよと。向こうでも作ったんだから、こっちでも適当に作れば良いとは思う。離発着が出来れば良いんだ。難しい話では無いだろう。まあ、そんなこんなで時間を使っていれば、向こうでも動きはあるだろうしな。もう1段階進化してくれていると嬉しいんだけど。帝国には期待しているんだ。




