蘇生の秘密
異世界転生をした元魔術師の俺は、赤子の俺でも魔術が使えるこの世界のすごさに感動して”最強の魔術師”と言う夢を目標にしていきることにした。
友人のカノン、恋人のアリシャ、後輩のクリームと共に日々切磋琢磨している。
そして俺は国の最高戦力の1人であるアルトに土下座して”聖女を助けてほしい”とお願いされ助け出した。
その後俺の泊まっている部屋へと戻り、聖女の蘇生についての秘密を知ることとなった。
「リーシェ知っているか?」
「聖女とはな、純潔で無ければいけないということを。」
「まあよくある話ではあるな。」
「昔の人は考えた。純潔とはどこまでが対象なのか?と」
「入れたらだめなのか?キスするだけでも駄目なのか?その境界はどこまでなのか?ってな。」
「分からんでも無い話だが、実験できなくないか?」
「そうだが、その辺は信憑性のある伝承の情報とかで補ったそうだ」
「今までキスはOK。入れたらだめ。しゃぶるのは不明となった。」
「まああそこを舐めて入れないのは殆ど無いだろうからな。」
「お前は女同士でやるから分からないと思うが、普通のカップルはしゃぶりもしないと思うぞ。」
そうかもしれない。
実際俺も魔術で生やしたとはいえ舐めさせたくはないし。
「とどのつまり、入れたらだめってのが現在の聖女判定なんだよな」
「流石にサンプル少なすぎて断言はできないけども。」
まあ実験はしたくても失敗しても失敗した時のリスクが高すぎてできないだろうしな。
「うむ。それで唐突に始まった聖女トークはそろそろ終わりが見えそうか?」
「もうちょっとだな」
「そして入れたらアウトの理由を昔の人は思っていたんだ。」
「神様は処女厨多いしなぁ。穢れたってことでだめになるんじゃないか。」
あの神様が処女厨とは考えれないけどな。
「実際昔もそう思っていた・・・・・・が、実際は少し違った。」
「ほう。」
「その昔聖女と呼ばれるほどに聖魔術の適正が高く、箱入り娘として育てられたために生娘確定」
「そんな少女がいた・・・・・・が神託は聞こえなかった。」
「何故に!?」
「男と会う機会すら殆ど無いし、本人も関係は無かったと言っている」
「じゃあ何故神託が聞こえないんだ?ってなったわけだ。」
そういうとカノンはこちらに指を刺す。
「さて問題だ。何故その聖魔術使いは聖女になれなかったと思う?」
「ヒントは運動が好きだった、ってことだ。」
「う~ん。」
運動が好きだった・・・・・・チャラ男に寝取られたとかそんなネタ展開なわけじゃないあろうしなぁ。
「勝利の女神ってことで別の神を一時信仰していた?とか?」
「正解は処女膜が破れたので聖女になれなかったでした!」
「・・・・・・なんで破れたん!?」
「膜って激しい運動で破れるらしい」
「そのことから[聖女=生娘]から、[聖女=処女膜の残っている少女]へと条件が変わり聖女となる人間は最低限の運動以外は禁止となった。」
そして一息つき、カノンが話を続ける。
「いやな判明の仕方だな・・・・・・。」
しかし転生者ですら人としての個人を把握できないような神様だ。それぐらいの方法じゃないと聖女としての確認すらできないのだろう。
・・・・・・しかし何故生娘でしか聖女になってはいけないのだろう?。
「そして更に時代は移り560年、ロックとの大戦の時に聖女が好きだった少年が殺された」
「当時の聖女は”想い人が死んだなら私も死ぬ”ってことで最後に精力増強の聖魔術で強制勃起をさせ、最後の思い出ということでその少年とやったんだ。」
事実は小説より奇なりとはよく言うが、中々に凄いことが昔にあったんだな。
「そして涙ながらに入れると、光が少年を包み生き返った」
「これが聖女が死者蘇生が可能となった歴史だ。」
結果だけ見れば感動できそうなのに、過程が中々に凄くて感動できない。
「聖女の破瓜をした人物はすべからず強者へなったことからも、聖女の処女膜は凄い物として認識されるようになったんだな。」
なんとも反応に困る話なんだ・・・・・・。
しかし人の識別すら難しい神という存在から言葉を授かる人間をただの人に堕とす。
その行為自体が何らかの力を持っているとは考えれないか?。
『聖女が人を蘇生するのには純潔を捧げなければならない』ではなく『聖女をただの人間に戻すという条件により人を蘇生できる』という可能性もある。
条件を厳しくすればするほどに力というのは強くなる。
神に近い存在を人へと堕とすという条件は、下手な人間の命よりも重い。
「それもあって、聖女はめちゃんこ狙われるってわけ・・・・・・待て、俺ってついてないぞ?」
俺を蘇生させたってことは、つまりそういうことだと思ったが・・・・・・この体にはバナナはついていない。
「リーシェ殿は部分性転換魔術を常用していたからな。術式を知っている私が、神様の補助込で強引に発動させた。」
英語を交えた素に近い会話をしていたため、話について来れていなかったアルトが会話に入ってきた。
「なるほど。」
何故部分性転換魔術の術式を知っていたかは聞かないでおいた方がよさそうだ。
「そして精力増強の魔術により勃起させ、そのまま破瓜させて蘇生したというわけだ。」
「うわー。ロマンチックもくそも無い凄い反応に困る展開。」
てかこれって浮気になるのか?。
実際は逆レイプみたいなことだし謝る必要は無いが、なんか凄い申し訳ないし謝罪しておこう。
「どうも俺は穢されてしまったようだ・・・・・・。」
「相手が男なら悲しみに明け暮れていたけど・・・・・・まあ美少女ならアリかな。」
「アリなのかよ!?」
「うん・・・・・・別に可愛いし性格も悪くないんでしょ?」
「そもそも対して話してないから分からないです。」
「助けを求めようとすることに躊躇してるし、性格が悪くても根は良い人だとは思うよ。」
「うーん・・・・・・まあ許してくれるなら問題ないのか?」
「うん・・・・・・で、アグラとは恋仲になるの?」
「いやならないけど。」
「え!?」
何故そこで衝撃を受けるんだ!?。
「だってこんなに可愛いのに!?」
考えていることを読まれた。
「いやでも、普通そういうのって駄目だろ!」
「私も昔はそう思っていた・・・・・・けどあなたによって価値観が変わったの・・・・・・。」
「アリシャ・・・・・・。」
「可愛い女の子ならうぇるかむってことよ!」
駄目だこりゃ。
「ほらさ?そういうのって1対1でやることでしょ?」
「安心しろ。魔術師はあまり一夫多妻制が好まれないだけで、一夫多妻はそこそこ存在している。」
「カノン君は余計な情報をありがとう!」
「でも流石に出会ってすぐの人と付き合うんなんてできません!」
そもそも俺にハーレムは無理だ。
だって甲斐性もくそも無いもん。
ハーレムを作るには、複数人の嫁とその子供と暮らすだけの収入。
嫁たちが喧嘩をしないようにするための気遣い。
そして嫁たちを全員満足させるための精力が必要となる。
金自体はあるが、継続的な収入って意味では不安定。
気遣い?無理無理無理のカタツムリ。
精力?数日に一回致すだけで満足の俺に?。
ハーレムというのにはちょっと興味あるけど、ハーレムを作るための土台がそもそもない。
「という理由なので、今の俺は複数の彼女を作るほどの男ではありません。・・・・・・性別的には女だけども」
「なのでもっと凄い人間になった上で、将来的には一夫多妻が選択に入るかも程度の未来と思っていてください。分かりました?アリシャさん?」
「何故に敬語・・・・・・」
「じゃあ私がはーれむ?を作れば問題ないんじゃない?」
「確かに。」
アリシャは没落寸前とはいえ下級貴族の跡取り。
一級冒険者としての実績もかなりあるから割の良い依頼を優先的にもらったりもできるし、収入面で見れば問題ない。
気遣い・・・・・・に関しては、今の所俺とアグラの関係は悪くないから問題ない。
でもなぁ…・・・俺1人じゃ満足できないってことでちょっと落ち込むなぁ…・・・。
「そうなの?」
やばい。声に出ていた。
「まあうん。資格的な意味では問題ないし、俺も強くは反対できない」
「けど・・・・・・やっぱなんとなく嫌だな。」
「リーシェ・・・・・・。」
「なあ。この惚気をいつまで見せられればいいんだ?」
「あ。カノン君いたのね。」
完全に忘れてた。
「忘れんな!ってかさっき俺も少し会話に入っただろ!」
「いやほら、いらない情報だったから脳内から消していた。」
「中々素敵な脳をしているようだな。」
「まあほら。俺もいろんな女の子と付き合うのも嫌いじゃないのよ?」
「けどさ、そういうのは1人1人ちゃんと絆を作って、話し合って作るべきだと思うんだ・・・・・・だから今はまだ作らないでおこう。」
ってか、そもそもの問題点ある。
「ていうかアグラが俺に惚れてる前提で話を進めてたが、そう簡単に惚れるものではないだろう。」
「いや、好きでもない相手に初めてを捧げないだろ。」
「チキュウとは価値観が違うのかもな。アグラは精神的に不安定ってのもあって惚れる可能性はある。」
そう突っ込みを貰った。
「まあほら・・・・・・俺がいつかハームレを作るような男になる!から、それまで待っていてほしい!」
「うん・・・・・・待ってるよ。」
そうして唐突に始まった、ハーレム関係の話は終わりを迎えた。
みんなを満足させれるような男になる。
明日から特訓だ!と意気込む俺であった。
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