助っ人
異世界転生をした元魔術師の俺は、赤子の俺でも魔術が使えるこの世界のすごさに感動して”最強の魔術師”と言う夢を目標にしていきることにした。
友人のカノン、恋人のアリシャ、後輩のクリームと共に日々切磋琢磨している。
そして俺は現在、国の最高戦力の1人であるアルトに土下座して”聖女を助けてほしい”とお願いされている。
その後聖女であるアグラを助け出すため俺は城へと忍び込んだ。
そこでアグラを攫い逃げ出そうとするも、すぐに見つかり交戦状態へとなってしまう。
必死に戦うも防御不可の攻撃を喰らってしまう。
そのまま死を覚悟したが、友人であるカノンが敵の攻撃を防ぎ助けにきてくれた。
「俺に任せて先に行け!」
そんなフラグのような台詞を友人から聞いた時、人はスルーすることができるだろうか?。
俺は出来ない。
「なんでそんなフラグを建てるようなこと言うんだよ!」
「別に……アレを倒してしまっても構わんのだろう?」
「異世界転生頑張れよ!」
「頑張らねぇよ!」
「じゃあまた後で!」
そういってやつを置いて全力で逃走する。
シンジルココロトテモダイジ。
「さてカノン殿……ここはどこかお判りでしょうか?」
「故意に複数回、国に無害魔術として登録されていない魔術を使用した魔術師がいるらしくてな」
「しかもまだ捕まっていないそうだから助けに来てやったんだ。するとあら不思議、聖女様と出会ってしまった。」
「他勢力の敷地内に足を踏み入れるのはどうお考えで?」
「緊急時なら仕方ないだろう?もし聖女様に何かあったら大変だからな」
「今は勢力なんて柵に囚われる必要は無い、お互いに協力しなければいけないだろう。」
「それならば、今侵入者を逃がしたことについて弁解いただきたいのですが?」
「ああすまない。気がつかなかった」
「あれは聖女様のご友人だと思ったものでな。つい流れだ……侵入者に対しての攻撃が外れて飛んできたと思って、守ってしまった。」
「そうですか、それならば仕方ありませんね」
「では今からその侵入者を捕まえましょう。手を貸してください。」
「まあそうするか。とりあえず聖女様を追跡するために聖女様の情報を頂けますかな?」
そうカノンが言った直後、ゲステラが剣をカノンへと向けて光鱗ノ槍を発動させる。
しかし不意打ちが来ることを分かっていたのか、彼は飛んでくる光を剣で撃ち落とした。
「流石の反応速度と言ったところでしょうか。」
「違うな。漫画とかでよくある銃弾を避ける原理だ。」
「マンガ?ジュウダン?」
「そうか、すまない忘れてくれ」
「と言うよりそれは悪手じゃないか?」
リーシェの方に敵を回さないため、時間を稼ごうと考えていたカノンには予想外の展開となっている。
「こちらは五人もいるんですよ。いくら貴方とは言え勝てるとでも?」
「賊の仕業として片づければ、厄介な貴方を今殺せるんですよ?」
「1つ大きな間違えていることを除けば、その判断は正しいな。」
「と言うと?」
「5人程度で俺に勝てると思っているのが最大の判断ミスだ。」
「アグラ!道合ってるよな!?」
多少無理して距離を取った後、アグラの回復魔術によって回復をしてもらい足の状態は良くなった。
「はい!大丈夫です!東出口はこっちです!」
軽く余裕を持ちつつ走る、少しアグラにはキツイと思うが我慢してもらい速度を出す。
宿主には申し訳ないが、下手にアグラの実家に行くとバランドに追いかけられるために俺がいつも止まっている宿屋へ向かう。
一応はクリームにお願いして学園長に連絡してもらっているわけだ。
クリームの実力は知らないが学園長とクリーム、そして魔力を相当吸われているだろうとはいえアリシャがいるのならば住民を守りながら戦うのも問題は無いだろう。
泊めてもらっている恩を仇で返すようで申し訳なく思うが、下手な場所に行くと俺VS騎士団や俺VSバランドのタイマンになるかもしれなくそれは困る。
「出口です!」
「分かった!」
豪華な扉を見つけそこから出る。
後は付与魔術で屋根の上に登って逃走すれば追いかけれない。もはや勝ちは決定したと言っても過言ではないだろう。
そうやって慢心した瞬間、寒気を感じる。
全力で扉の方へと回避をする。
直後先ほどまで場所に何かが飛んできた。
強化魔術で強化された状態ですら、ギリギリ視認するのが限度の超高速の攻撃だ。
「ほう、今の攻撃を避けるとは……。」
声の先には男がいた。
年齢は初老は越えているだろうが、服の上でもわかる鍛えている筋肉により実年齢が分かりにくい見た目。
身長190はあろうという巨体に、隻眼で眼帯をつけておりその上スキンヘッド威圧感が凄い男。
元騎士団長で、アルトの義理の父である男。
「バランド・プリュスタン!」
「そうだ。」
「しかし今のは完全な不意打ちだと思っていたが……よく避けれたものだ。貴様の実力を過小評価していたのかもしれない。」
「殺気が漏れてたんだよ。もう少しで全てが終わるはずだったのに、たった1人の魔術師に邪魔をされた怒ったんだろうな。」
「そうかもしれないな」
「では死ね。」
「死なんよ!」
直後に来た突きを横へ回避する。
原理は不明だが、こいつの剣は伸びるらしく大き目に回避を取るのが吉だろう。
さあ、過去一番の強敵との戦いだ!。
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