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第36話「増援」


「―――――圧刑」

「ひ―――――っ」


『なにか』の名前を言いかけたその口が、これから自分を噛み砕こうとする黒い顎の内側を見て、引き攣った悲鳴に変わる。


閉じれば、自分など一瞬で、跡形もなく血飛沫へと変わる。そう、リャナンシーは覚悟した。

技を仕掛けたアインスも、遠目にこちらの様子を窺うレジスタンスもそう思っていた。だが……………


「――――――――っ!」


遥か遠く、恐らくはアンファングの中心部辺りだろうか。

そこから放たれる殺気に怖気が立ったアインスは反射的に飛び退いた。


その空間を、何かが一瞬にして通り過ぎ、遠くの地面を大きく抉る。

そして、更にその後。闇の顎がまさに閉じようとするその刹那。


先程アインスを狙ったそれと同質の一撃が貫き、リャナンシーを救った。


「――――新手か!?」


再度の攻撃を警戒し、身構えるアインス。

再び敵の放ったと思われる攻撃が彼を襲う。

直撃すれば即死は免れない一撃。その軌道を読み、アインスは余裕を持って回避した。

しかし、完全に回避したアインス。その肩目掛け、敵の攻撃は正確に届いた。


「が、ぁっ?!!」


攻撃の勢いのまま、大きく吹き飛ばされる処刑者。

その一瞬、リャナンシーへと一人の男の声が届く。


『ここまでだ。退け、リャナンシー』


「………………ちっ!」


目前まで迫った死への恐怖と、再び想い人()を捕まえ損ねた苛立ちが混ざり合った舌打ちを漏らし、リャナンシーはその場から撤退する。


「逃がす、か………!」


その背を、アインスは殆ど動けないまま銃で狙い撃つ。


だが、その銃撃の悉くがアンファングから放たれる攻撃によって打ち砕かれ、リャナンシーへの追撃を防ぎきってみせた。


その姿を、一度も見せぬまま――――。

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