表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/41

第25話「重なる問題」


「さて、彼らの事もそうだが……アラン、ロジャー。ご苦労だったな。その上で確認したいのだが………、何があった?」


「え?」

「…………………」


本題はここからだと言わんばかりに、ファータは2人に問いかけ、アラン、ロジャーは同タイミングで表情が陰る。


四魔将(フィア・デモン)がいた」


アランがそう答えた。


「………何だと?」

「何がいたって?」


四魔将、その単語にファータ、クラークが険しい表情で聞き返す。


「だから、四魔将がいたんだよ。実物を見たのは俺らも初めてだけど、たぶん、あいつらがそうだ」

「あいつ………、ら?」

「確認出来た限り、あの場に二体」

「マジかよ………」


チェスターが絶句する。


四魔将(フィア・デモン)。『殲滅者(フェアニヒター)たち』、それらの頂点にしてエンデ直属の配下。災害を纏う四体の悪魔。

これまで、その存在は名称含め、あくまで噂程度。目撃情報もない有り様だった。


「確かなのか?」

「間違いないと思います。これまで作戦でかなりの数の魔族を見てきましたが、あいつらは纏っている気配そのものが違う。たぶん、僕達じゃ束でかかっても勝負にならない」

「漸く姿を見せたかと思えば二体もか……。どいつらかは分かるか?」

「一体は『妖将(フィー・ジェネラル)・リャナンシー』。それと、二体目は『嵐将シュトゥルム・ジェネラル・バアル』。聞き間違いでなければ……」

「リーズィヒ級とかいう怪物でもハウンド・ソードが壊滅確定の存在だっていうのに、それも序の口とはね………」


魔導機兵・リーズィヒ級の事を思い返し、クラークが苛立ちとも焦りとも取れる声音で言う。

いい情報ばかりではなかった。


件のリーズィヒ級だってこれから対策を練らなければならないのに、そこに加えて四魔将の出現報告だ。

偶然、気まぐれで現れた、そういう類いの話でもない。


間違いなく、アインスの出現が原因だろう。


「交戦はしたのか?」

「リャナンシーとかいうのがアインスとしてたよ。けど、軽くやり合ったみたいな感じで、そこにバアルとかいうのが来て戦闘を中断して揃って撤退していったんだ」

「他には?」

「リャナンシーが水を操っていた、というのは分かりました。けど、それだけです」

「ふむ………」


ファータは顎に指をかけ、熟考する。

リーズィヒ級だけであればどうにか出来るかもしれない、という算段ではあった。


しかし、追加でもう一つ。

標的であるエンデの前に最大の壁として立ちはだかる難題、四魔将まで同時に現れるとなれば話はまるで変わってくる。

アインス、ツヴァイという戦力で対応出来るならば問題はない。だが、そうでなかったら?


残り二人の四魔将まで姿を現せば?

いずれにせよ、取れる選択肢は多くはない。

更に言えば、後手に回ればその選択肢は更に少なくなる。


「アラン、ロジャー。疲れているところ悪いが至急、ヤクト商会へ連絡を。それから…………」

「俺達の出番、そうですね?」

「待ってました……!」


重要な役回りが来た!と、二人の目が鋭く輝き、ファータの声が僅かに力を帯びる。


「ああ、そうだ。クラーク、チェスター。次の作戦を伝える。それから、クラークは後で私の部屋に来てくれ、個別に頼みたい事がある」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ