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ネトゲで俺を狩り続けた伝説PK、 リアルでは学園No.1のクール美少女でした 〜リアルと性格違いすぎません〜  作者: 風白春音


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第21話 敗北


 白鷺美月から勝負を挑まれて、受けてしまった俺。

 負けた方は勝った方の言う事を一つだけ聞かなければいけない。

 至極シンプルだが、重すぎる罰ゲーム。


 「白銀君って何が好きなの?」


 「は? 言うわけねえだろ」


 早速仕掛けてきやがったな。

 だが、口を滑らせるつもりはない。


 「でも勝負には駆け引きが重要だよね。ただ無言でお互い歩いていてもつまらないもん」


 「まあ、そうだな。じゃあ白鷺の好きな物のヒントくれよ」


 「そうだなー。刺激的な物とかかな」


 「刺激的?」


 何だ? グミの話か?

 それとも辛い物か?


 「ヒントあげたよ。次はそっちの番」


 白鷺美月が、変装越しでも圧倒的な美しさだと分かる笑顔で尋ねてくる。


 「大事にしたい物かな」


 「嘘は言ってないのは分かるけどさー、それだと全然ヒントになってないじゃん」


 「仕方ねえだろ。今1番欲しい物なんだから」


 俺は今1番欲しい物が何かと想像した結果、親友である悠斗の妹の神代氷華へのプレゼントだった。


 「ふーん。そっかあ」


 「何だよ。お前だって大したヒントじゃないだろ」


 「まあそうかも」


 何やら先刻より真剣に考えだしている彼女。

 だが流石に分かるとは思えない。

 その油断が俺を地獄へと叩きつける。


 「やっぱりアニライクに戻ろうか」


 「いいけど何で?」


 「いいから、いいから」


 俺の腕を掴んで急いで最初に出会った場所『アニライク』に向かう。


 「残り20分だけどいいか」


 「何が?」


 何故か嫌な予感が猛烈に吹き出した。

 背筋が凍る感覚を覚える。


 「ミラリスのグッズ。これが君の1番欲しい物でしょ」


 「え? 何で?」


 確かに俺は今1番欲しいものは『ミラリス』のグッズだ。何故なら神代氷華の誕生日プレゼントに最適だと思ったからだ。


 だが何故わかった。

 あのヒントから読み取ったのか?

 あり得ない。


 「最初に出会った時、君はここにいたよね。そして君は『友達の付き合い』だと言った」


 「言ったな」


 「そこで考えられるのは友達の買い物の付き合いだよね。でも私見だけど、神代君ってこういうグッズとは縁遠い気がするんだよね。だとしたら⋯⋯ 」


 勘が鋭すぎる。

 完敗だ。


 「妹だったり、彼女だったりのプレゼント選びの可能性が高い。そして多分その彼女はミラーアースオンラインが好きだと思うな」


 「全部当たってる。見事な推理だ」


 ふふーんとドヤ顔で俺の顔を覗き込んでくる。

 思わずドキッとしてしまった。


 「よく俺の買い物じゃないって思ったな。一人で寄った可能性だってあるだろ」


 「君が彼に勧めたんだと確信はしてたよ。それに白銀君ってプライベートの買い物って通販使いそうだし」


 俺は俺に対する理解度が高くて、思わず驚き目を大きく見開いた。


 「凄いな。よく見てるな」


 「まあね。昔から人の顔色伺うのは得意なんだよね」


 さらっととんでもない事言ってるな。

 闇が深そうで触れたくない。


 「とにかく私の勝ちだね。言う事何聞いてもらおうかなー」


 そうだった。罰ゲームあったんだった。

 推理に感心してすっかり忘れてた。


 「あまり無茶振りはやめてくれよな」


 「どうしよっかなー。取り敢えず買ってく?」


 「まあ、一応」


 一応自分のと悠斗に渡す『ミラリス』のグッズを買った。

 彼女もキーホルダーを買っていた。

 楽しそうにしている。


 「じゃあ一日デートで」


 「は?」


 「敗者の意見は聞きません」


 揶揄うように、小悪魔的な笑みを浮かべている。

 その笑顔は紫苑のより闇が深く感じた。


 「一日って、まさか?」


 「夜の0時までかな」


 「はああああっ!?」


 驚きのあまり、大きな声を出してしまった。


 「しー、しー。気づかれる」


 「だってお前が、変な事──」


 「罰ゲームだよ」


 この日白鷺美月との勝負に敗北した俺。

 そしてこの出来事を引き金にとんでもない地獄絵図に巻き込まれることとなる。


 (何だこの悪寒)


 激しい悪寒に襲われて、身震いする。


 その悪寒の正体を知るのはもう少し後となる。

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