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ネトゲで俺を狩り続けた伝説PK、 リアルでは学園No.1のクール美少女でした 〜リアルと性格違いすぎません〜  作者: 風白春音


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第20話 勝負


 白鷺美月が編入して、一週間以上が経過した。

 編入初日から既にクラスの人気者で、常に彼女の周囲には人が集まる。


 だが、彼女の瞳の奥にはいつもどこか影があった。

 そして俺には彼女の全てが演技に見えた。


 そんなどこか闇を持つ彼女に俺は今振り回されている。


 「白銀君って一人でこういう所くるタイプなんだ。意外かも」


 「一人じゃねえよ。友達の付き合いだ」


 「あれ? もしかして待ち合わせだった?」


 少しだけバツが悪そうに振る舞っている。

 

 「悠斗には連絡しておいたから大丈夫だ」


 少し考える素振りを見せる白鷺美月。


 「あー神代君か。仲良さそうだったもんね」


 あまり興味がなさそうに悠斗を語る彼女。

 悠斗が見たら落ち込むだろうな。


 「で、目的は何だ?」


 「目的? ないよ」


 不思議そうに首を傾げる彼女。

 その仕草一つすら圧倒的に可愛い。


 「じゃあお前は、ただ俺と二人で回りたかったのかよ?」


 そんなはずがない。

 今をときめく女子高生カリスマモデルが、平凡な一般人の俺と買い物など時間の無駄な筈だ。

 少なくとも俺が彼女の立場ならそう思う。

 当然だ。恋人はおろか友達ですらないのだから。


 「いいじゃん別に。私だって年頃の女の子なんだから」


 少しむくれる白鷺美月。


 「ねえ、もしかして私の事好きじゃない?」


 「ああ。全く好きじゃない」


 俺の言葉に驚いたのか、サングラス越しの瞳が大きく開いていた。


 「何で?」


 心底不思議そうに尋ねてくる。


 「逆に何で好きになる理由がある? たかがクラスメイトだろ」


 白鷺美月の疑問が全然理解できなかった。

 まあ、個人的にミラーアースオンラインでのPKが嫌悪感の原因の大部分だけど。

 それにあまり関わりたくないタイプでもある。


 「ふーん。まあいいや。次どこ行こっか」


 「どこでもいいよ。白鷺の行きたいところで」


 別に行きたいところはない。

 そもそも今日ショッピングモールに来た理由も、悠斗の買い物の付き合いだしな。


 「じゃあ勝負しようよ」


 「は? 勝負?」


 「そっ、勝負」


 突然意味不明な事を言い出す白鷺美月。

 嫌な予感がした。だが時既に遅し。


 「今からお互いの欲しい物を当てるゲーム。勿論回りながらね」


 「別にいいぜ。勝ったら何貰えるんだ?」


 少しドヤ顔を見せる白鷺美月。


 「勝った方は一つだけ負けた相手に言う事聞かせられるってのはどう?」


 デメリット重っ。

 俺が勝負受けるメリットなくね?


 「まさか断らないよね? そんな臆病者じゃないよね?」


 鋭い目つきに変わる。

 背筋がぞくっとした。


 「はあー。わかったよ。その勝負受ければいいんだろ」


 「決まりだね。じゃあ制限時間は60分ね」


 こうして俺は、白鷺美月とやりたくもない勝負をする事となった。

 そしてこの勝負が俺の人生に地獄を齎す事となる。

 だがこの時の俺はまだ知る由もない。


 ────

 夜桜紫苑side


 私は今、非常に不機嫌だ。

 自分でも理由はわからない。


 「浮気の匂いがするね」


 私の直感がそう告げている。

 そして私の直感はよく当たる。


 「メッセージも未読か」


 普段なら嫌々ながらも必ず既読がつく。

 だが今日は朝から全くついていない。


 「つまりスマホを頻繁に触れない事情があると言う事」


 部屋のベッドに一人寝転がり、考える。

 その時、扉越しから声が聞こえてきた。


 「お嬢様。白銀朔夜様がセントラルモール東都にいるとの情報を入手しました」


 「ご苦労様。同行者は?」


 「はい。変装していますが、恐らく白鷺美月様かと」


 「ありがとう。車出して」


 「迅速に用意致します」


 なるほどね。悪い虫が寄り付いてたわけか。

 どうりで浮気の匂いがするはずだ。


 「楽しくなりそうだね」


 私は胸を躍らせて、セントラルモール東都へと向かうのであった。


 そして舞台に役者が揃う事で、地獄絵図となるのであった。

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