第13章 002 コレクターのカード
ここで作戦変更となる。フリイヤは一旦下がり大和が話相手となる。
「やあ、俺は大和。実は俺もカードが大好きでさ。カード集まているんだよね」
そう言って見せたのがデッキである40枚カード。
カリムは見せられたカードの中に価値があるものを見つけてテンションが上がった。
「すげえ。大会優勝賞品のイラスト違いのセイントドッグガールだ」
このカードは確かに大会で優勝した際にもらったカードだ。
大和は相手が親近感を覚えてきたところで話を戻す。
「でさ、あなたの持っているクライカードは人体にも精神にも悪影響を与えるものなんだ。だからさこれを機に手放してみないか?」
それを言われると暗くなるカリム。
「手放さなきゃダメなのかな」
そう言いながらバインダーを取り出す彼はバインダーを広げて見せてコレクションをしているカードを見せた。
大和は思わず呟いた。
「すごい……」
バインダーに丁寧にスリーブまでつけられてしまわれた一ページ9枚入りのクライカードのコレクション。
タートルもそのバインダーを見て「本物のコレクターだ」と言う。
〇
大和はコレクションのクライカードを見せられた。バインダーの中にはクライカードが一枚一枚丁寧に入れられている。これを手放せというのは確かに気が滅入る話だ。
だが大和は心を鬼にした。
「これを持っていることが誰かにばれれば、国家警護団に目を付けられることになる。そうなると嫌でもデュエルして没収されることになる。ここで俺とデュエルしよう。俺が勝ったら、そのバインダーをもらい受ける。負けたらそのバインダーはそのまま。どうだ?」
カリムは頷いた。
二人はクライカードのコレクションをかけて勝負をすることになる。
「では、午前十時に病棟の中庭で集合」
「分かった」
大和は最後にデッキはあるかを問うた。
「デッキは持っているよな?」
「ああ、持っている。コレクターでもやる相手がいなくても持っている者はいるさ」
「そうか。じゃあ、待っているから」




