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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
第13章 コレクターのカード
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第13章 001 コレクターのカード

 王都の中央病院へとやってきた大和、フリイヤ、タートル、ホエールの四人は病院側の協力もあってクライカードのコレクターを割り出すことに成功した。


 今分かっている限りでは血の涙が止まらない患者が1名いて現在は入院している。

 病棟へ移動しその患者がいる部屋へと案内された。


 部屋に着くと大部屋でベッドが4つ並んでいた。窓際の方のベッドにその患者はいた。

 看護婦は「こんにちは、カリムさん」と言い扉を開けると、窓際のベッドに座っていたカリムという二十代の男。


「カリムさん、今日はお客さんが来ていますよ」


 看護師の後ろにいる大和たちの姿に「どなたですか?」と問うカリム。

 看護師はクライカードを持っていることで血の涙が出ている可能性を簡単に説明し、客人である大和たちを部屋に通した。


「では、また参りますので」


 看護師は大和たちを残して部屋から出ていく。


      〇


 大和は女神であるフリイヤに説得してもらうように頼んだ。なぜならその方が説得力があるからだ。

 フリイヤはまず自分が女神であることを示す自己紹介から始めた。


「こんにちはカリムさん。私は女神フリイヤ。旅をしながら人に悪い影響を与えるクライカードを回収して回っているのですが、あなたもカードを持っていませんか?」


 カリムという男は「ああ、持っている」と言った。


「今は生産されていない価値のあるクライカードを持っているぞ」


 これでは何のために生産が止まったのかという話になる。カードの価値を上げるためじゃない。


「あなたの血の涙を流す症状も、クライカードを持っているからの可能性が高いです」


 カリムは一瞬の間を置いて答える。


「でも、そうじゃない可能性もありますよね?」


 大和は思った。こいつは本物のコレクターだと。手放す気はそうそうないのかもしれない。

 フリイヤは続ける。


「そうじゃない可能性とは?」

「クライカードを持っているから起こる症状ではない可能性です。これは持病で、目に何かしら疾患があり血の涙が出ている可能性だってあると思うんです」

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