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第12章 004 射出する亀

 フリイヤの洗礼を彼女の手のひらから発せられる光を浴びる店主。

 ホエールは今回のデュエルの結果に喜んでいる。


「また勝ったね! 私のあげたカードで!」


「そうだな。でもまあ、クライカードはもう生産されていないから。生産され続けられているセイントカードが強化されていることからも俺の方が勝ちやすいと思うのだけれども」


「私があげたカードが強かったから勝った」


「まあ、その通りだ」


 ホエールも戦ってみたいらしく「他にクライカード使っている人はいないかな」などと不謹慎なことを言う。


「分かっていると思うけど、クライカードは生きるのに困りごとがあって苦しんでいる人を見つけるために作られたんだぞ。そうそう使っている人がいてはたまったものじゃないし、クライカードを使っている人とのデュエルは遊びじゃないんだ」


「そうだね。ごめんなさい」


 ホエールは素直に謝るとタートルにデュエルを申し込んでいた。タートルもデッキはあるが、ちゃんと今の時代に合った強化はされているのだろうか。


      〇


 フリイヤの洗礼は終わり、クライカードを差し出す店主。大和はクライカードを受け取ると店主は嫌な予感がする言葉をかけてきた。


「君たちは、コレクターはどうするつもりなのかね?」


「なんだって?」


「この世にはコレクターという存在がいる。彼らはカードを使わず保管する生態がある。彼らからはどうやって没収するつまりなのかね」


 大和はフリイヤの方を向くもフリイヤは何も答えられなかった。コレクターのことが頭から抜けていた。確かに彼らはカードを収集する生態がある。そして使わないから表には出てこない。

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