第12章 003 射出する亀
大和は「クライカードじゃない」と呟く。
「そうだ。クライカードだけでデッキを組んでくると思うなよ! ニホンザル乗りイノシシの能力はこのカードを休憩エリアに運ぶことで、休憩エリアからニホンザルカードもしくはイノシシカードを召喚することができる」
手のひらを大和へ向ける店主。
「ニューセイントドッグガールに攻撃!」
「残念だが、そのカードではニューセイントドッグガールのコストには届かないぜ」
店主は「このニホンザル乗りイノシシの能力発動」とカードの能力を説明し始める。
「ニホンザル乗りイノシシの能力は攻撃する時、相手のカードのコストは半分になる!」
大和はにやっと笑みを浮かべニューセイントドッグガールのカードの説明をする。
「ニューセイントドッグガールの能力はまだある。それは相手の能力を受けつけないことだ」
店主は焦りながらカードを動かす。
「ニホンザル乗りイノシシの能力発動! このカードを休憩エリアに運ぶことで、休憩エリアのニホンザルカードとイノシシカードをノーコストで召喚することができる!」
自爆特攻を回避し、クライニホンザルとクライイノシシが場に休憩エリアから召喚される。
大和は「ターンエンドか?」と問う。
「タ、ターンエンドだ」
「では俺のターンだ! ドロー!」
※現在のデッキ枚数。店主のデッキ枚数11。大和のデッキ枚数27。
カードを一枚引くとニューセイントドッグガールの能力を発動する。
「俺はニューセイントドッグガールの能力発動。デッキから休憩エリアにカードを一枚送るごとに相手の場のカード一枚を手札に戻すことができる。俺は2枚のカードをデッキの上から休憩エリアへ送る。よって場のクライニホンザルとクライイノシシを手札に戻す!」
店主は黒い召喚板に配置された2枚のカードを手札に戻す。
現在のデッキ枚数。店主のデッキ枚数11。大和のデッキ枚数25。
「いけ! ニューセイントドッグガール! とどめだ! ニューセイントフレア!」
ニューセイントドッグガールの手のひらに光の粒子が集まりその光は光線となって発射される。光線を受けて店主はその場に膝をつき倒れた。
現在のデッキ枚数。店主のデッキ枚数0。大和のデッキ枚数25。
勝負はついた。大和の勝ちだ。




