第11章 003 四天王と魔王代理
謁見の間の玉座に久々に座るとドラゴンの尻尾を生やしたメイドに改めて何がおこったのかを聞く。
――実は魔王様がいない時、この城では魔王様がいない場合の代理としてのリーダーを決めようという話になり、悪魔たちや黒騎士たちが自分という立候補を出して誰も止める者はおらず、そして混沌とした城内が出来上がった次第でございます。
大和は腕を組んで「なるほど」と理解を示した。
「で、クライカードを使ったりという話を聞いたんだが? 事実か?」
「はい、事実でございます。倉庫から黒い召喚板とクライカードを出してデュエルで決めようとしたらしく」
タートルは頭を抱える。
「馬鹿な。争いの根源だったことを忘れてまた使い始めるとは。愚かにもほどがある」
フリイヤはタートルの肩をぽんぽん叩く。
「あなたは天使だから。そういうものの考え方ができるのよ」
大和は話を戻して問う。
「決めようとしたらしく、で、どうなった?」
「はい、そちらのリーリが勝ちました」
「は?」
大和は玉座の後ろにいたリーリの方を向くとリーリは楽しそうにピースサインを向けてくる。
「私がクライカードチャンピョンの魔王代理です!」
「なんであんなに時間があったのに話さなかったんだ?」
「サプライズでお知らせしたくてね?」
大和は玉座に深く座り直しため息を吐いた。
「めんどくさ」
「他に四天王とかいるのか?」
それはいったい誰なのかを問う大和たち。
「待ってて、今呼んでくる」
リーリはその場から離れ四天王とやらを連れてきた。
〇
集まった四天王は順番にハープという白い修道服のような恰好をした金髪の女悪魔にレンダという黒騎士、さらにオウープというボロボロな黒い布を纏った悪魔にシルキーというドラゴンの尻尾があるメイドだった。
「「「「我ら、魔王城を守護する四天王」」」」
集合ポーズなんかとってしまって最近できたばかりらしいが息が合っているなあと思う大和。
「楽しそうだな」
リーリは大和が座る玉座のひじ掛けに堂々と座る。
「そりゃあ、魔王様が留守にしているんですもの。これからどうしようかな? どうにでもなるよね? ってなってしまいますわ!」
大和は意味が分からずタートルの方を向くが彼女もよく分からないらしく首を横に振った。
「どうにでもなっちゃあかんでしょ」




