第10章 008 ホエールの実戦
30パックのカードを剥き終わった。当たったのはミニチュワダックスフンドAとXYZ+Aのカードだった。つまりはお互いに欲しいカードを当ててしまったということになる。
二人はお互いに欲しいカードを交換し合った。大和にはニューセイントドッグガールを。ホエールにはミニチュワダックスフンドAとXYZ+Aを。
大和はホエールに頭を下げて「ありがとうございます」とお礼を言った。カードの価値がホエールが当てたニューセイントドッグガールの方が上だったからだ。それでも快く好感してくれたホエールには感謝しかなかった。
カードを交換したら今度はデッキの再調整である。カードを新たに追加して40枚以内に納めなくてはならない。
そして大事なのは新しく入ったカードのコストと能力である。ニューセイントドッグガールは変幻召喚したカードの上に重ねて行う変幻召喚でのみ召喚できるコスト11で、このカードを召喚する場合、このターンのみ変幻召喚を二回行うことができること、さらに能力は相手の能力の影響を受けないことと、デッキから一枚のカードを休憩エリアに運ぶことで相手の場のカードを一枚手札に戻すことができるという内容。そして強いのがこの能力、1ターンに一度ではないこと。
ホエールの方はミニチュワダックスフンドAとXYZ+Aというカード。ミニチュワダックスフンドAはコスト3で能力はこのカードが場にいることでこのカード以外に相手は攻撃できず、一回だけ戦闘では破壊されないという内容。
そしてこのカードに噛み合うようにカードXYZ+Aというカードは作られていた。コストは6で場にミニチュワダックスフンドXもしくはミニチュワダックスフンドYもしくはミニチュワダックスフンドZがいる場合、デッキもしくは手札もしくは休憩エリアからミニチュワダックスフンドAをノーコストで召喚できるというカード。
ホエールのデッキにこれらのカードが加わったことで、ミニチュワダックスフンドの三体が揃うまでにミニチュワダックスフンドXYZケルベロスの素材となるカードがやられてしまうことを防ぐことができる。
二人ともお店のテーブル席でデッキを組みながら笑いが止まらない。
「「あははははははははははは」」
フリイヤは何やっているんだかと思いながらも女神として二人の様子を見守るのであった。




