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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
第10章 ホエールの実戦
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第10章 007 ホエールの実戦

 再びカードショップへと訪れた大和たちはショーケースやストレージケースを眺めたりカードを探したりした。最近出たばかりの犬デッキの強化となるニューセイントドッグガールというカードがあるらしい。少々値が張る品だが、これを手に入れることによって大和の犬デッキはさらに強化することができる。


 中古で単品買いすることもできるが、パックで買い当てるという方法もある。この店にはニューセイントドッグガールは単品で置いていないらしく、パックで買うしか方法がなくなる。

 パックの名前は『ザ・ストリート・ドッグス』だ。この商品ならばまだ在庫があるらしい。


 このパックをホエールも買うらしい。何故かというと、このパックにはミニチュワダックスフンドテーマの強化カードが入っているからだ。ミニチュワダックスフンドAというカードとXYZ+Aという武装カードが入っているらしく、このカードがあればXYZのミニチュワダックスフンドが場に揃うまでの守りが強化されることになる。

 ホエールが求めているカードは比較的安いらしく当たりやすいレア度になっている。

 大和が求めているカードは高値であるためその分当たりずらい。


 二人とも『ザ・ストリート・ドッグス』を買い店のテーブル席で開封する。

 ホエールは3パック買い、大和は全30パック入りの1ボックスを購入した。


 二人とも欲しいものが当たるかどうかわくわくしながらパックを剥いていく。するとホエールは思わず声を漏らした。


「あ」


 タートルは「おっ、当たったのかい?」と聞くとホエールはゆっくり頷く。


「うん、たぶん大和が欲しがっているやつ……」


 大和のパックを剥く手が止まる。


「マジで?」


「うん」


 ホエールの手の内のカードの束の真上にはニューセイントドッグガールの表記がされたカードがあった。

 フリイヤは「当たっちゃったわね」と言い大和を見る。というよりもこの場の三人全員が大和の顔を見ている。

「ま、まあ、こっちは30パック買っているから、当たるかもしれないし、分かんないけど。当たればいいな、なんて」

 ホエールは「交換してもいいんだよ」と言ってくる。

「とりあえず、全部のパック剝いてみるよ」

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