第10章 006 ホエールの実戦
「クライカニクイアライグマの能力発動! 休憩エリアにアライグマカードがある場合、そのカードを休憩エリアからコストなしで召喚できる。いでよ、クライアライグマ!」
クライアライグマとクライカニクイアライグマの二体が並ぶ。だがこのピンチを乗り越えることはこれでは不可能。
「僕はターン終了」
大和は顎を触りながら「根性はいいよねえ」と呟く。
「次は私のターンドロー!」
次はホエールのターン。ホエールはカードを一枚デッキから引き抜いて、そのまま攻撃に移る。
※現在のデッキ枚数。青年のデッキ枚数1。ホエールのデッキ枚数19。
「これで終わり! ミニチュワダックスフンドXYZケルベロスでクライアライグマに攻撃! XYZインフェルノ」
ミニチュワダックスフンドXYZケルベロスの口に光が収束し光線となって発射される。
光線はクライアライグマに直撃し粒子となって消えていく。
青年は膝から落ちて手を地面についた。
「僕の負けだ」
※現在のデッキ枚数。青年のデッキ枚数0。ホエールのデッキ枚数21。
勝負がついたところで大和は隣でデュエルをしていた国家警護団はどうなったか気になって目を向けてみると、どうやらあちらも勝負がついたようで黒い召喚板とクライカードを没収していた。ちょうどよいのでこちらで敗北した青年の使っていた黒い召喚板とクライカードも持っていってもらうことにした。
〇
昼食にファーストフード店に入った大和たちは注文が済むと外のテーブル席に座って頼んだものがくるのを待つことにした。
大和はクライカードを使った者がいたせいで、ゆっくりカードショップを見て回ることができなかったことから昼食後にもう一度足を運びたいと言い出した。
タートルは「構わない」と言い、フリイヤも問題なく了承した。ホエールもそれでいいらしい。
頼んだハンバーガーとポテトとジュースのセットがそれぞれに届くと、皆お腹が減っていてハンバーガーにかぶりついた。
「うまっ」
大和は元の世界にいた時も食べたであろうハンバーガーを思い出す。
「なんか、懐かしいなあ」
フリイヤは彼の言いたいことが分かるようで「懐かしいでしょうね」と言う。




