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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
番外編2 ホエールの実戦
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番外編2 001 ホエールの実戦

 旅をしている倉間大和、女神フリイヤ、タートル・アール、そしてホエール。彼ら四人はまだ出向いたことがない町である山と山の間にある町グランロールへとやってきていた。

 グランロールにもカードショップがあり、彼らはそのカードショップに寄って行くことに。


 大和は先頭を切ってカードショップへと入っていくとどこかで見たような景色がそこにはあった。入り口前のショーケースに倉間大和のサイン付き犬デッキが飾られていたのでった。

 ホエールはショーケースに指をさす。


「あっ、売られてるう!」


「分かっているよ。見れば分かるさ」


 大和はしつこそうに自分のサインがあると訴えかけるホエールに唸る。分かっているさ、分かっているとも。そんな感情が湧き出てくる。


 カードショップのラインナップを見ているとテーブル席でデュエルをしている光景を目にする。召喚板での実体化デュエルではなく、実体化しないテーブルにカードを配置する形で行うデュエルとなる。


 大和がその様子を覗いてみるとなんとクライカードを使っている二十代の男がいた。クライマウンテンゴリラ。……まだあんなものを使っている人がいるなんて。

 デュエルに勝ったのはクライカードを使っている男だった。まずい。クライカードを使う者に負けた者もクライカードを使うようになってしまう。


 大和が彼らに声をかけようとした時、国家警護団の者が先に声をかけデュエルを挑むのだった。国家警護団の者の隣には聖女らしき姿がある。デュエルに勝ったクライカード使いは堂々と受けて立った。国家警護団はこの異世界では警察官のような立ち位置であり、クライカードは悪魔の力であり治安を悪くするアイテムとなっている。ただ没収するだけだと再び手を染めることになりかねないために実体化するデュエルで勝負をつけ洗礼を受けることとなっているのだ。


 店から出るとお互いに召喚板をつけてデュエルが始まった。


      〇


 カードショップの外で国家警護団の者とクライカード使いの召喚板を使ったデュエルが始まった。国家警護団の者が白い召喚板、そして二十代のクライカード使いは黒い召喚板。


 先ほどのテーブルデュエルで負けた者にホエールが話しかけていた。どうやら負けた彼もクライカードを使うようになると見込んでデュエルを挑むらしい。

 大和はホエールに注意する。


「おい、遊びじゃないんだぞ。相手は接待デュエルなんてしない。本当にお前がやるのか?」


「うん、やってみる。見守っててよ」


「そうか。分かった。ホエールが負けた場合、俺がお前とのデュエルをして浄化してやる。行ってこい」


 タートルも心配そうだったが、ホエールのデュエルを見守ることにした。フリイヤも「対戦後は任せて」と言っていた。

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