番外編 007 初心者との接待デュエル
その日の夜、夕食を食べに食堂へ入った大和たち。テーブル席へと案内され大和の隣にフリイヤが座り、タートルの隣にホエールが座った。みんなそれぞれ注文する中、大和は決まりが悪そうにメニューを見ていた。
フリイヤが「まだ気にしているの?」と問う。
「別に気にしてないよ。俺が初心者を一方的にボコボコにするよりかはよいデュエルだったと思う」
「初心者にボコボコにされたもんね」
「だから気にしてないって言っているだろ。俺は唐揚げ定食にする!」
大和は唐揚げ定食、フリイヤは生姜焼き定食、タートルは焼き鮭定食、ホエールはハンバーグ定食を選択した。
待っている間も先ほどのデュエルの話になる。
タートルは隣に座っているホエールのプレイングを褒めちぎった。
「それにしてもさっきのデュエルはすごかったね。ホエールが勝つとは思わなかったよお。ミニチュワダックスフンドXYZケルベロスって強いねえ」
ホエールは「うん」と頷いて水を飲む。
「私も勝てるとは思わなかった!」
大和は「そうかな」と突っ込みをいれる。
「俺は途中から負ける予感しかしてなかったよ」
注文した料理が届くと気分を入れ替える大和。
「さあて唐揚げ唐揚げ、唐揚げで気分を変えちゃいましょうかねえ」
フリイヤも「それがいいわね」と言うのであった。生姜焼きを頬張るフリイヤ、そしてハンバーグにがっつくホエール。焼き鮭定食を丁寧に食べるタートルに、唐揚げを嬉しそうに食べる大和。
何がともあれ食事が皆の気分を変えるのであった。
大和は唐揚げを食べながら提案する。
「ホエールも召喚板を持つといいよ。ね? フリイヤ」
「そうね。持つとそれなりに便利だと思うから買っちゃいましょうか」
ホエールはハンバーグをよく噛んで飲み込むと喜びを露わにした。
「いいの? やったー」
タートルもその意見に賛成であった。これでホエールも立派な召喚士ということになる。
「そうすればいつでもデュエルができるね」
「ああそうだ。俺以外にもケルベロスの餌になる奴がでてくるぞ! ……タートルとか」
フリイヤは肘で大和をつつく。
「気にしてるんじゃないの、小さい男ね」
「だーかーらー、気にしてないってば!」
大和は初心者接待デュエルし敗北してしまったものの、4人は今ある食事を満喫するのであった。




