番外編 001 初心者との接待デュエル
旅をしている4人はカードゲームショップがある町へとやってきていた。
チョコレートフラペチーノを美味しそうに飲む少女ホエール。タートル・アールは抹茶シェイクを飲んでいて女神フリイヤはバナナシェイクを飲んでいる。
倉間大和はというとアイスクリームが乗ったメロンソーダをいただいていた。
大和はアイスクリームを小さなスプーンですくって食べると「んん~」と唸って「うまい」と感想を述べる。
これからこの町のカードゲームショップへ行くところで、大和は内心わくわくしていた。どんなものが売られているのか。もしクライカードが売られたりしていた場合、店長にデュエルを挑まなくてはならない。勝てばクライカードを売らない約束をし、そして女神の洗礼を受けてもらうこととなる。
「にしても美味いなこれ」
ホエールもチョコレートフラペチーノが美味しいらしく「んまい~」と唸っている。
メロンソーダを飲み終わり大和は機嫌よさそうに言う。
「よし、では行くか!」
タートルは「カードショップにか?」と問う。
「あったりまえよ。楽しんでいこう。ホエールもデッキ組みたいって言ってたからな!」
タートルはホエールに「何のデッキを組むの?」と質問すると彼女は何にしようか考えだすのだった。
「なんだっけ?」
〇
カードショップに入るなり目に飛び込んできたのは倉間大和のサイン付き犬デッキであった。
フリイヤが笑顔で「あれ」と言いながらショーケースに入れられた倉間大和のサインを指さす。
タートルが笑いながら同じく指さす。
「誰かが売ったんだな」
大和は二人の態度に憤怒する。
「売ったとは限らないだろ! それとそんなに指ささんでも分かるわっ」
ホエールが気になる商品を探す。ショーケースの中のカードやストレージケースを見て回っている。
ホエールのことだから鯨になるのかなと思いきや大和と同じ犬がテーマのカードに興味があるようだった。タートルのウミガメのカードもそうだが、海洋生物は水のあるところでないと召喚しても身動きがとれない。環境を選ぶことが必要になる。だとしたら賢明な判断だと思える。
大和は「どれどれ」とホエールが見ているカードを拝見すると、なんとミニチュワダックスフンド系のカードであった。どうやらホエールの好みはミニチュワダックスフンドらしい。
「なるほど。これでデッキ組んでみるか?」
「うん」
振り返って大和はフリイヤの方を向く。
「フリイヤはやらないのか?」
フリイヤは手を左右に振って遠慮するジェスチャーを見せた。




