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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
第7章 魔王を継ぐもの
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第7章 007 魔王を継ぐもの

 だがまだ勝負はついていない。デュエルは最後までどうなるか分からないのだ。

 光線を受け吹っ飛ばされたヴァーリは立ち上がり「強い」と呟いた。


 ヴァーリという少年はなんだか他人とは思えなかった。過去の自分を見ている気分になる。


「俺はターンエンドだ」


      〇


 次のターンはヴァーリのターンだ。


「俺のターン! ドロー!」


 デッキから1枚カードを引き抜き、手札から一枚のカードを選択し白い召喚板に配置する。


「俺は三毛猫鎧ミミを召喚」


 光の粒子が一つになり三毛猫鎧ミミが召喚される。コストは5。


※現在のデッキ枚数。ヴァーリのデッキ枚数8枚。大和のデッキ枚数32枚。


「三毛猫鎧ミミの能力発動! 自分の手札を2枚休憩エリアに送ることにより相手の場のカード1枚を手札に戻すことができる」


 選択されたのはセイントドッグガール。


「手札に戻れ! セイントドッグガール!」


 大和の手札にセイントドッグガールが戻り下に重ねられていた変幻召喚の素材となっていた柴犬鎧まるいちは休憩エリアへと送られる。


「ターンエンドだ」


      〇


 なかなかにいい戦術だと感じた。確かに戦闘をむやみにせず能力で相手の場を空けていけばデッキが残り少なくなっても勝機はある。だが、


「ヴァーリ、君は一つ分かっていないことがある」


「なんだよ」


「それは変幻召喚されたクライドッグガールを素材に使っても変幻召喚ができるということだ」


 クライドッグガールの能力は自分の場の犬カードまたはドッグカードの数だけデッキからカードを引いて手札を増やすことができるというプラスにもマイナスにもなる効果だ。能力を使わなくとも変幻召喚の素材とすることができる。セイントドッグガールの変幻召喚の場合コストが9同士のためコストもかからない。


「俺のターンドロー」


 ターンの始まりにデッキからカードを一枚引き手札に加える。


「変幻召喚! 再びやってこい! セイントドッグガール!」


 クライドッグガールのカードの上にさらに重ねる形でセイントドッグガールのカードが配置される。クライドッグガールが闇の粒子に包まれたと思うと光の粒子に変わり光の中から羽化するようにセイントドッグガールが現れた。


「セイントドッグガールの能力発動。セイントアセンション! 三毛猫鎧ミミを手札に戻す!」


 三毛猫鎧ミミが手札へと戻されヴァーリの場には何もいなくなる。


「よし! がら空きだ! いけセイントドッグガール! セイントフレア!」


 セイントドッグガールは光の粒子に包まれそのまま突進していく。


 セイントドッグガールの体当たりを受けヴァーリは後方へと吹っ飛んだ。


「うわああああああああ!」


※現在のデッキ枚数。ヴァーリのデッキ枚数0枚。大和のデッキ枚数32枚。


この勝負大和の勝利である。

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