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カードゲームが強すぎるせいで勇者になった  作者: 七舞 薫
第7章 魔王を継ぐもの
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第7章 004 魔王を継ぐもの

 再び王国が攻めてきた。だが今回は様子が違う。白い召喚板を腕に装着した少年が前に立ち隣には聖女らしき女が付き添っていた。後ろには銀の鎧を着た兵士たちが列を作って並んでいる。


「倉間大和よ! 我々はあなたと戦う意思はない。投降して城を明け渡せ」


 バルコニーから様子を窺いながら「天涯孤独な者たちの居場所を明け渡すわけないだろ」と呟く。

 大和は階段で地上まで降りて黒い騎士と悪魔メイドたちを引き連れながら外に出た。タートルやホエールも大和と共に続いている。


 城から出た大和は問う。


「投降すればみなはどうなる? 誠実な回答がほしい」


 天涯孤独な者たちを守らなければならない。それが魔王を倒した責任なのだ。

 質問に対し鎧を着た貴族らしき者が答える。


「魔王の味方をする者たちなのだ。適切な処分を受ける」


 予想していたような返答に大和は「何も知らない下郎が」と呟く。クライカードを印刷し続ける者たちは処分されない。悪役が処分される。

 大和は少し前に出て白い召喚板を構える。


「デュエルだ」


      〇


 白い召喚板を構えた大和と王国からやってきた新しい勇者らしき召喚士。2人は40枚のデッキを召喚板に装填する。自動でカードがシャッフルされお互いの召喚板に装着された魔法石が光った。


「デュエルの前に君の名前を聞いてもいいかな?」


 大和の質問に答え「ヴァーリ・オーディオル」と答える。


「ありがとう、俺は倉間大和。じゃあ始めよう」


「「デュエル!!」」


 大和は思った。きっとヴァーリの目には自分は自分が倒すべき魔王として映っているのかもしれないと。

 お互いにカードを初手の4枚手札を揃える。勝負を仕掛けた大和からのターンとなる。


「俺のターン、ドロー」


 大和がカードを1枚デッキから引き抜き抜くのと同時にエンジンのような音が鳴り魔法石が回転する。


※現在のデッキ枚数。ヴァーリのデッキ枚数36枚。大和のデッキ枚数35枚。


「俺は柴犬鎧まるいちを召喚」

 元気よく駆け巡る柴犬鎧まるいちが実体化され、さらに能力を発動する。


「柴犬鎧まるいちの能力発動。デッキから犬カードもしくはドッグカードを手札に加えるか召喚することができる」


 デッキを召喚板から外しカードを探す。一枚のカードを選択するとデッキを召喚板へ戻した。戻されたデッキはシャッフルが自動でされる。


「俺はこのままクライドッグガールを変幻召喚する」


 柴犬鎧まるいちが黒い靄に包まれ、黒い靄がそのまま人の形を形成し犬の耳と尻尾が生えた美少女が現れた。セイントドッグガールとの見た目の違いは毛の色だろう。こちらは黒い。


※現在のデッキ枚数。ヴァーリのデッキ枚数36枚。大和のデッキ枚数32枚。

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