第6章 007 魔王の城
3人の貴族たちが謁見の間で話している。もう魔王がいないことで利益が全部入ること、工場の規模も広げて生産を拡大するなど。あとは魔王城にいる今は亡き魔王の残党狩りである。
「陰ではそんなことを話しているんだな」
急に勇者大和が現れびくっと体を震わせる貴族たち。
「そんなこと、俺がさせない」
白い召喚板にデッキを装填しカードを4枚引く。さらにカードを1枚引き、白い召喚板にカードを一枚配置した。
「来いっクライヘルプランツ!」
食虫植物のような巨大な植物が召喚され、つるが伸び貴族たちを拘束する。
「貴様! 我々に向かってこんなことをしてただで済むと思っているのか!」
「褒美だって返還を求めるぞ!」
大和は金の入った袋を無造作に投げ捨てる。
「これでいいのか?」
「貴様!!」
さらにカードを白い召喚板に配置。
「こい、スカルドラゴン」
全身が骨で組まれたドラゴンが現れ雄たけびをあげる。
……ッ!!
大和の脳裏で魔王に言われたことが再生される。――君はクライカードのせいだというんだね?
「仲間は俺が守る。クライカードなんてもう関係ない。悪魔の力も本当は関係ないんだろ? みんな必死になって生きているんだ! 魔王城だけは守り通す! 絶対に」
魔王城にはタートルもいて帰る場所を失った砂クジラの少女ホエールもいる。残党狩りなんて絶対にさせない。




