第4章 004 クライカードが蔓延る町
クライニホンオオカミたちとジャーマンシェパード鎧ララが睨みあう。
「ならばクライニホンオオカミの能力発動! クライニホンオオカミの能力により自身含む場の同名カード1枚につき相手のカードはコストは1減ることになる」
「なんだと?!」
タートルが「まずいこのままでは」と呟く。女神フリイヤもこの状況に「何やっているの? 手札事故起こしちゃったの?!」と声を上げる。
「うるさい奴らだな、もう」
大和の場のミニチュワダックスフント鎧フレーキのコストは0になり、ジャーマンシェパード鎧ララのコストは2になってしまった。
タートルは知った。すべての人が犬デッキを使うことにはならない理由を。なぜならば犬デッキのパワーよりも高いオオカミデッキの方が有利となる場合があるからだ。そしてそれはオオカミデッキに限った話ではない。
店長ローキが攻撃の指示を出す。
「クライニホンオオカミ1体目でジャーマンシェパード鎧ララに攻撃」
クライニホンオオカミに突進され攻撃を受けるジャーマンシェパード鎧ララ。さらに自らの能力で自身よりもコストの高いカードと戦っても休憩エリアに運ばれることはない。2度目、3度目と攻撃を受けてしまう。コスト5の攻撃をコスト2が受け止める、これが3回分。
※現在のデッキ枚数。店長ローキのデッキ枚数20。大和のデッキ枚数18。
赤い目のクライニホンオオカミに囲まれる中、立ち上がるジャーマンシェパード鎧ララに声をかける大和。
「すまない。ジャーマンシェパード鎧ララ。何とかするからな」
今までにないピンチである。店長ともなればカードを売る立場なので強いのは当然のはずだ。
ローキはターンの終了を告げる。
「ターンエンド」
〇
「俺のターン」
大和のターンが始まる。カードを1枚引きデッキの枚数も残り17枚となる。攻撃を受けると召喚するカードのコストも重く感じざるをえなくなってくる。ピンチをチャンスに変えるにはこのターンで何ができるかが大事になってくる。
※現在のデッキ枚数。店長ローキのデッキ枚数20。大和のデッキ枚数17。
「俺は変幻召喚する」
タートルが「セイントドッグガールが来るのか」と呟く。
「俺はミニチュワダックスフント鎧フレーキの上にカードを重ねて変幻召喚! いでよ! セイントドッグマン!」
大和の新しいカード。ミニチュワダックスフント鎧フレーキが光の粒子へと変わり、光の粒子は人の形へと変わっていく。犬の耳と尻尾が生えた美青年へと変わりセイントドッグマンが召喚された。
セイントドッグマンのコストは8。8枚のカードがデッキから休憩エリアに運ばれていく。
※現在のデッキ枚数。店長ローキのデッキ枚数20。大和のデッキ枚数9。




