第30章 003 悪魔祓い
悪魔のベルフアルゴールは「一人カード遊びですか?」と挑発するも、大和は続ける。
「場に、ニューセイントドッグガールとニューセイントドッグマンが揃った」
ホエールが「揃っています」と言う。
大和はさらに続ける。
「俺は、フォースカード。セイントフォースクリアを発動。このカードは相手の場のカード全てを破壊することができる。破壊するのはベルフアルゴール、アスモゼリウス、ベルゼルブウ。ニューセイントドッグマンとニューセイントドッグガールの前ではすべてが浄化される。いけ! ニューセイントドッグマン! ニューセイントドッグガール! セイントフォースクリア!」
ニューセイントドッグマンとニューセイントドッグガールの手のひらに光が集中する。そして二体の両手のひらから強烈な光が悪魔たちに放たれた。
悪魔たちは叫び声を上げながら闇の粒子となって消えていく。
「このカードオタクがあああああああ!」
「萌えええ! カードで萌ええええ!」
「一人遊び気持ちいいいいい!」
三体の悪魔が消失しフリイヤの魔法の鎖だけが残った。
大和は悪魔の態度に呆れていた。
「消える寸前まで最低な奴らだったな」
悪魔の姿は消失したが、それは一時的なもので、時間が経てばまた復活する。その前にデビルカードを持つ者たちからすべて没収しなくてはならない。
〇
フリイヤの浄化を受けるオーシャルの王、オッセル・カーラジンは「私は利用されていただけなのです」と言った。
大和は王オッセルに問う。
「デビルカードの販売利益はどのくらいもらっていた?」
「もらえるとは聞いていましたが、実際にもらった額はありません」
大和は「そうか」と言い落ち着いた態度でデビルカードの没収を国家警護団にて行うことを要求した。
「悪魔はいつ復活するか分からない。国民を救うためにも急いでくれ」
「はい、分かりました。至急そのようにいたします。勇者様」
勇者と言われたことで大和は恥ずかしくなり頬を掻く。
「そうか、勇者か。確かに今回の仕事は勇者っぽいのかな……」
フリイヤはうんと頷く。ホエールはふざけて「勇者大和の御前であらせられる」と言う。
タートルもホエールの悪乗りにのっかる。
「そうだな、勇者様の御前だ」
大和は「いい加減にしろよ」と言い腕を組む。
「そもそもふざけている場合じゃないんだ」




