第30章 001 悪魔祓い
大和は魔女ラムとのデュエルが終わり無事勝ったことで影に隠れていたクライカードとダークネスカードを没収することに成功した。
ラムたち三人の魔女はデビルカードはもう作らないということを約束したが、まだ終わっていない問題がある。恋人を生き返らせる代わりにデビルカードを作らせ流通するように契約した悪魔たちである。
悪魔は三体いてベルフアルゴール、アスモゼリウス、ベルゼルブウである。
この三体の悪魔はどこにいるのかという話題になった時、ルシウェルが戻ってきた。
ルシウェルにはデビルカードが流行するのに国や王が絡んでいた可能性があり、調査するように頼んでいたのだ。情報を持ち帰ってきたルシウェルによって悪魔たちの居場所が語られた。
――デビルカードの売上金が王のもとにも集まるように言いくるめられていたそうです。そして仕組んだのが三体の悪魔、ベルフアルゴール、アスモゼリウス、ベルゼルブウでした。今現在悪魔たちは王の城の中にいて逃げ出す直前みたいです。
大和はルシウェルに調査のお礼を言った。
「ありがとうルシウェル。ご苦労だった。それから、――奴らを逃がさない」
心の弱った者に憑りついて苦しみを広げる。そんな存在を許すわけにはいかなかった。
〇
謁見の間で王オッセルは悪魔たちに怒りをぶつけていた。
「うまくいくと言っていたではないか。それがなんだ? 魔王によるデビルカードの流通が止まり、魔女たちのところでもカードの生産がストップしただと? ふざけるな売り上げが入る話はどうなっているんだ? そのために国家警護団の動きを止めていたんだぞ!」
虫の羽が生えた細身の悪魔ベルゼルブウは「そんな話もあったなあ」と言う。
蝙蝠のような翼を生やしたアスモゼリウスは腕を組んで宙で逆さまになった。
「だがうまくいかなかったらその話はないに等しい」
その時、謁見の間にぞろぞろと大和たち一行が入ってくる。
「誰だ! ここには入ってこれないはずだ!」
大和は「見張りのことか?」と問う。
「見張りの二人なら、うちの天使の二人が眠らせてしまったよ」
王は声を張り上げる。
「いったいな何の用だ!」
「いや、用はあなたじゃなく、そこの三体の悪魔にだ」
木の椅子に座ったベルフアルゴールは「何の用かな?」と問う。
その間にもフリイヤは魔法を詠唱をし魔法の鎖で三体の悪魔の動きを奪った。
「――セイントチェーンアップ」
鎖で縛られると悪魔たちはケラケラと笑い始めた。
ベルゼルブウは「これは何の真似かな?」と言いながら鎖から逃れようとしている。
「無駄です。邪まなものがその鎖から逃れることはできません」




